無事に40話レビュー完了しました。今までやってきたレビューの中で一番スムーズだったし、簡単だった!!やっぱりこういうのが一番ですよ。語りたいこと、つっこみたいこと、大体詰め込めたんじゃないかと思います。
設定が複雑じゃなくてわかりやすく、面白い。こういうロボットアニメがまた作られないかなぁと思いました。
| 31話「岡防衛長官 空に散る!!」 |
岡防衛長官が死ぬ。 サブタイトルでネタばれしている通り、ボルテスチーム側の3人目の犠牲者が出ます。岡長官、別に死なせる必要はなかったと思うんですけどねぇ。もっと言えば浜口博士を死なせた意味もよくわかりません。光代博士はまぁしょうがないかな、という気がする。両親がいないことで剛兄弟の苦悩がより描きやすくなりますからね・・。それにしても、3人揃って死に方が同じ感じなのもなんだかなぁという感じです。 地底城ではカザリーンがハイネルとの関係に悶々としていました。そんな時、床に宝石が落ちているのを発見し、思わず宝石を指に当てると指に巻き付き取れなくなってしまいました。 その指輪から声がして、カザリーンはその声に操られるがままに歩き出し、ベルガンの元へ。 ハイネルに呼ばれて驚いた拍子に、指から宝石が落ちるとカザリーンは正気を取り戻しました。今回はその宝石が鎧獣士で、宝石型になったり巨大化したりと自在に変形することができるのです。カザリーンはベルガンに試されたわけなんですが、今回のこの宝石拾わせ作戦(しかも、宝石に反応してしまう女性に特化したとか・・)がまどろっこしくてちょっと笑ってしまいます。 一方、ファルコンではボルテスチームが釣りをしていました。めぐみは日吉が取ろうとしていた魚を横取りして日吉を呆れさせますが、カニを怖がるという意外な一面を見せていました。何気ないシーンなんですが、結構伏線(?)です。休暇を楽しむボルテスチームがほのぼのとしているのは貴重なシーンなので、できればそのまま「普通の回」として作って欲しかったところです。 そこへ、岡長官が国連大使と話し合いするためファルコン基地へ現れます。話し合いの内容というのが、岡長官が辞任することについてでした。健康上の理由で辞任したいという岡長官。何も知らされていないけど、いろいろと心配するめぐみと長官は武道の対決をしたりして皆を和ませます。 そこで先ほどの獣士が登場。話し合いにやってきた国連大使を襲います。 ボルテスVは出撃しますが、途中で獣士があまりにも小さくなったので見失ってしまいます。そこで一旦戦いは中断。一人で特訓中のめぐみは森の中で小さな宝石を発見します。カザリーンと全く同じ行動を取っためぐみは、指輪型になった獣士に操られることに。もしめぐみが宝石に気づかなかったり、手に取らなかったらどうするつもりだったんでしょうね?小さくなったままファルコン内に侵入したりしてたんでしょうか。それにしても細かい作戦ですね。 操られためぐみは、途中で一平から苦手なはずのカニを見せられても無反応で、一平を不審がらせます。めぐみをからかうために、わざわざカニを持ち帰る一平はなかなか可愛いところがありますね。 操られためぐみは、ボルテスの格納庫に行ってメカを壊そうとしますが、そこへ長官と左近寺博士がやってきて、岡長官が辞める理由を話します。 岡長官が自家用機で基地から離れると、そこにめぐみが乗っていました。 ファルコンでは「めぐみがいない」と騒ぎになっていましたが、一平の「カニを見せても驚かなかった」という言葉でめぐみが操られていることがわかります。長官は自家用機の中でめぐみの付けている指輪を撃ち落とします。そして、正気に戻っためぐみに基地へ戻ってボルテスで戦うように伝えます。 めぐみを脱出させて一人自家用機に残った長官は、獣士を基地から遠くへ引き離したが、そのまま攻撃を受け爆破されてしまいます。 哀しみを堪えて出撃するめぐみ。その時の健一の対応がまた素晴らしかったです。変に暗くなったり同情したりせず、戦いにその想いをぶつけさせてやる気を出させるやり方というか。 そして、めぐみの作戦「甲賀忍法雲隠れの術」を採用して攻撃します。案外すぐに鎧が外れたので超電磁ボールなしで天空剣で勝利。 最後はプレゼントするはずだった手編みのセーターを「とうとう渡せなかった」と海に投げるシーンで終了です。 岡長官の病名は具体的に触れられず「不治の病」とのことでした。どうせ死なせるなら、不治の病設定は要らなかったんじゃないかとずっと思ってたんですが、今回見返してみたら、岡長官がやられたのは、めぐみが操られてしまったからとも取れるので、めぐみに責任を追わせたくなかったから「今回の件がなくても、近いうちに亡くなる運命だった」としたんじゃないかと思いました。果たして、岡長官の「不治の病」のことはめぐみ、健一達に知らされたんでしょうかね。 この回が放送されたのは77年12月31日らしいです。当時の大晦日のテレビ番組といえば、レコード大賞や紅白で現在以上にいろいろと盛り上がっていた日だと思います。よりによってそんな日にこんな鬱回を放送するとはなかなかハードですねぇ・・。 |
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| 32話「ジャングルの 追跡」 |
せっかくジャンギャルを捕らえたのに取り逃がしてしまう。 久々に健一と一平が対立する回です。でも、今回のは以前のような喧嘩っぽいものではなく、二人の意見が割れていて、それをぶつけ合う回なのでとても胸アツです。そして少し切なくもある回で、私はこの話がとても好きです。 アイフルに乗って「ひゃっほ~い」とご機嫌な一平。草原で花を摘んでいるめぐみを見つけます。「彼に渡すのよ」とおどけるめぐみに「その彼ってオレのことかい?」とからかったり、アイフルにめぐみのスカートをめくらせたりして健一と同レベルの70年代セクハラを繰り出す一平。そんなこんなで昭和特有の男女の盛り上がりで和む二人。一平が「岡長官が亡くなったのにいつもこんなに明るいなんて、大した女の子だ」と心密かに感心していると、めぐみは亡くなった長官達3人のお墓に花を添えて泣いていました。その姿を見た一平は怒りMAXで「いつか仇をとってやる」と誓います。 切なくてすごくいいシーンだったのですが、これが今回の一平が取る行動の伏線になっています。 一平って絶対めぐみのことが好きだよなぁ・・と思います。この件に関してはレビュー終了後に別の場所でしっかり語りたいと思っています。 ジャンギャルとベルガンはボルテスのパクリみたいな合体獣士のテスト飛行をしていました。それを漁船に見られてしまい、ファルコンに通報されてしまいます。正式に出撃してくる前に先手を取ろうと、ボルテスチームはこっそり出撃、海の中から合体獣士を攻撃します。 円盤を攻撃されたジャンギャルは、ジャングルへ逃げて行きます。それを追ってボルテスチームも、日吉をメカの見張りに残してジャングルに入ります。地上での銃撃戦は結構レアですね。日吉ひとりを残して行くなんてめちゃめちゃ危険だと思うんですけど・・。 ジャンギャルに狙われる健一、危機一髪のところを一平が救います。「殺してやる」と鞭でギュウギュウに首を絞める一平。冒頭のめぐみの件があったこともあり、どうしてもここでジャンギャルを仕留めたい一平と「捕虜にするから殺すな」という健一。せっかくチャンスだったのに健一は銃で鞭を切ってしまいます。大激怒の一平とこれまた大激怒の健一は対立することになります。 残してきたメカを襲撃され、大次郎とめぐみがメカ側に行ったので、銃撃戦は健一と一平だけに。さっき鞭を撃ち切られたのに、いつの間にかジャンギャルはまた鞭で体を縛られていました。一平は一体何本鞭を持ち歩いているのか。 一平は健一の目を盗んで、またジャンギャルを銃で殺そうと追いつめていましたが、「殺すの反対派」の健一から叱り飛ばされ、そんなことしてる場合じゃないのに二人で取っ組み合いになってしまいます。隙をついて一平はついにジャンギャルに向かって発砲しますが、どうしても殺したくない・・というか殺させたくない健一が庇ったため、健一に光線が当たってしまいます。健一は「ボアザン星人が自分たちをどんな風に扱うかわかっているが、ボルテスVの誇りにかけて我々がそれと同じことをしてはいけない」ということを一平に説教します。イイですね、もう立派すぎて私はアニメキャラの15歳の少年に教えられましたよ。でも自分だったら最初の鞭絞殺で終了ですよ。健一が気づく前に殺っちゃいますよ。そっちの方が早いっていうのもあるし。 健一の気持ちを理解した一平は「お前には負けたぜ。俺にはとても真似できない」と言って殺すのをやめて仲直りします。尊いとはまさにこのこと。「真似できない」って正直にいうところが素晴らしいです。ここで健一は自分の父がボアザン星人で、自分もボアザン星人の血を引いていることをジャンギャルに言ってしまいます。だからこそ、ここで殺生はしたくないっていうことなんですね。 ジャンギャルは逃げ出し、一平はケガをした健一を支えつつメカへ向かいます。 健一は他の3人に心配されますが、「ジャンギャルに逃げられてしまった」とだけ伝え出撃します。平気を装っていたけどめちゃめちゃ辛そうな健一はなんとか戦いに勝利。ジャンギャルは健一の「父がボアザン星人だ」という発言を思い出し、本当なのだろうかと考えるところで終了です。 とてもイイ話で健一の立派さも際立つ回なんですが、29話のレビューでも書いたとおり私はあまりこういう見逃しってあまり好きじゃないんですよ。せっかくチャンスだったのにじれったいじゃないですか(笑)。それに今回は見逃したとしても、お互いメカに乗ったら結局殺し合うんですから、意味ないと思うんですけどねぇ~。 最後、健一はジャンギャルを逃がしてしまったことを左近寺博士に謝るのですが、それを攻めずにケガの心配をしていたシーンに安心しました。まさか、一平にやられたとは思わないだろうけど、いろいろ察してくれてそうですね。 |
| 33話「魔の細菌攻撃」 | ジャンギャルは剛兄弟がボアザン星人の血を引いているのかどうか「ボアザネリア菌」を使って確認する。 この話はスゴイですよ。特に今のこのご時世だからこそ余計にリアリティがあるというか、変な言い方だけどとても親近感(?)を感じました。それに、拷問とか自白とか洗脳とか、そういう野蛮な方法を使わなかったところがまた、上手いことやってるなと感じました。ボルテスはこの「上手いことやってる」展開が多くて今更ながら感心します。 前回の戦いで、健一から「自分たちはボアザン星人の血を引いている」と聞かされたジャンギャルは、それが真実なのかどうか考え悶々としていました。そして、海に落ちたまま行方不明になっている剛博士の生死も同時に確認したいと考えます。 そこで、カザリーンが培養中の細菌・ボアザネリアを使って剛兄弟がこの菌に耐性があるのかどうか確認する作戦を立てます。ボアザネリア菌はボアザン星の土壌から採集されたもので、地球人だとすぐに発症してしまうが、ボアザン星人は免疫があるので感染しても症状が軽く済むということです。今見るとすごくリアリティのある設定ですね。 その作戦を聞いたハイネルは、「健一達の言うことを真に受けるのか」と作戦に反対しますが、「もしそれが全て本当で剛博士が生きていたとしたら、ボアザン星の科学力で作ったボルテスVが強くて、倒せないのは当たり前だ」というジャンギャルの言葉に納得します。ジャンギャルも上手いこと言ってハイネルを納得させていますね。 ここから、ジャンギャルの作戦が開始されます。 ファルコンの近辺の島に怪しい光を発見したので、健一と日吉は調査に出かけます。島に着いてその光の方向へ行くと、そこには剛博士が立っていました。日吉と一緒になって「お父さんだ!」と無防備にダッシュで近づいて行く健一・・あんなに何回も騙されたのに、またしてもあんな唐突に現れたフェイクお父さんに騙されちゃってますよ。お父さんが絡むと危機回避センサーもリーダースキルもぶっとんでしまう健一でした。その剛博士は立体映像で、健一達が近づくと消えて爆発します。ジャンギャルが知りたかったのは、父の姿を見た時の二人の反応で、「一時は死んだかと思って心配した」という言葉を聞いたジャンギャルとハイネルは剛博士が生きていると確信したのです。 そこへ獣士の攻撃が開始されます。他の3人と合流してボルテスVで戦うも、獣士の口からボアザネリア菌の詰まったミサイルがボルテスの体に撃ち込まれ早々にダメージを追ってしまいます。 ボルテスの体内に菌が充満すると、めぐみと一平は速攻で眠ってしまいますが、剛兄弟は無事でした。しかし、時差で剛兄弟にも菌の効果が・・。めぐみ達との差はおそらくほんの数分で、実際ならあまりあてにならないくらいだと思いますが、健一達は半分地球人なので、あまりもたなかったということですね。 その様子を全てモニターで盗み聞きしていたジャンギャルとハイネルは、徐々に健一達がボアザン星人の血を引いていることを確信していきます。 眠気を堪えながらなんとか基地に戻った健一。ボルテスVは殺菌剤を放射されます。今の地球に一番必要なものはこれかもしれません・・。 完全に眠ってしまった5人。左近寺博士が健一の顔をペシペシ叩いて「この寝坊助どもが!とっとと目を覚まさんかコラァ」と言っていたのが笑えました。あと、ベッドに寝かせられた5人を大爆走のV字編隊で手術室に入れていたのも。さすがに飛行時の順番とは少し違っていたけど、どうせなら順番も合わせて欲しかった(笑)。 ファルコン内ではジャンギャルの想像どおり、5人の血液を調べ、その菌が地球にはないものでボアザン星から持ち込まれたものだと判明していました。そして、これもジャンギャルの予想通りで、剛兄弟の血液に抗体があることが判明し、そこからワクチンが作られ全員に投与されていました。 もし、5人が復活してきたらボアザン星人説が正式に確立されることになります。ジャンギャルとハイネルが様子見をしていると、5人がファルコンから発進してきました。 自分の予想・推測が全て当たって密かに嬉しそうなジャンギャルと、衝撃を受けるハイネル。 一方、ワクチンを打ってなんだかハイになっているボルテスチームは「眠気覚ましにやってやるぜ」と元気に戦い、勝利。全てが確信に変わったハイネルは新しい戦略が必要だと一層警戒を深めるのでした。 まさか、40年以上も後になってここに出てきた単語が連日ニュースで報じられる世の中になるとは誰も思っていなかったでしょうね。 菌を5人にダメージを与えるためよりも、ボアザン星人の抗体があるかどうかの確認に使ったところが今回の話のミソですね。素晴らしい!それにしても、いろいろ武器を装備するよりも今回みたいに菌を使った方がボルテスには簡単に勝てるかもしれませんねぇ・・。もっと毒性の強い菌をファルコン内に荷物として送り付ければ簡単に全滅ですよ・・。でも、そんな卑怯な(?)手を使わず正々堂々とちゃんと獣士で戦うのがボアザン星人なんですよね。 |
| 34話「憎しみの炎が 危機を呼ぶ」 |
ボアザン星人に両親を殺された中村隊員とボルテスチームが揉める。 おそらく、ボルテスVの中では最終回に次ぐ有名なエピソードだと思います。富野作品が好きそうな、やりそうな展開で、個人的にはちょっとツライ話だったりしますが、ちゃんと救いはありますので安心して見ることができます。ただ、ちょっとモヤっとする部分もあったりして、それをこれから語りたいと思います。 ある平和な街がボアザン星人の攻撃を受け、街の人々が労奴にするためさらわれます。 ビッグファルコンの隊員で、その町出身の中村隊員と看護師のかおりは、両親がボアザン星人に連れ去られたことを知ります。テレビでの報道で「連れ去られリスト」の名前と年齢が公表されるのが妙にリアルです。 ファルコン内にもその情報が広がり、ヤケ酒を飲んだ中村隊員がジェット機を盗んで脱出しようとしているという連絡が入ります。左近寺博士は大激怒。このジェット機で地底城を探すと言って暴れる中村隊員に健一は、左近寺博士からの伝言としてファルコンからの退去命令を告げます。 しかし、健一達は逆切れした中村隊員に「ボアザン野郎に退去命令を言われる筋合いはない」と衝撃的な発言をされてしまいます。 今までにない出来事にショックを受ける剛兄弟。「健一達を侮辱することは許さない」と中村隊員を殴り飛ばす一平。そこに看護師のかおりがやってきて「自分の両親もボアザン星人に捕まってしまった。少しくらい酒を飲んだからといって退去命令を出すなんて」と、自身も中村隊員と一緒に退去しようとします。 「人の心の悲しさがわからないボルテスチームだとは思わなかった」と言うかおりの言葉が引っかかる健一。そんなことがあってから、ボルテスチームはビッグファルコンの中であからさまに隊員達に避けられてしまいます。そんな基地内の様子はベルガンの虫型の機械に見られていました。 ボルテスチームはそれぞれ怒りと哀しみに打ちひしがれていましたが、健一とめぐみは例の言葉が気になっていました。 地底城ではさらわれた地球人がが労奴にされそうになっていました。反抗した中村隊員の両親はすぐに殺されてしまいます。虫情報から、ファルコン内が揉めていると知ったベルガンは、もっとチームワークを乱してやろうと、中村隊員の両親の遺体が入った棺をファルコンの滑走路に送る計画を立てます。 左近寺博士に正式に退去するように言われた、と中村隊員とかおりはファルコンから出て行きます。 博士に、中村隊員の退去を撤回するように頼むボルテスチーム。「勤務中に酒を飲み、周りに当たり散らすことは絶対に許せないという信念があるので退去撤回はできない」と譲らない左近寺博士は、健一に「ボルテスチームのリーダーとしてどう思うのか」と問います。 健一は「中村隊員もボルテスチームと戦う仲間だ。彼の心の苦しみをわかってあげたいと思います!」と、超省略すればそういう内容のことを、ものすごく立派に簡潔にまとめて発言し、それを聞いた左近寺博士は「立派な男になった」と言い、コロっと退去命令を撤回してしまいます。何で?!それでいいのか左近寺博士!!健一・めぐみ・日吉の気持ちが同じだったのはわかったけど、一平の気持ちはどうなのか?「辛か、哀しか、寂しか」を連発していた大次郎の心中も不明のままだし。 中村隊員とかおりがちょうど滑走路を歩いていた時、地底城から例の棺が届きます。開いて大ショックの中村隊員。棺と共にボアザン兵士たちが降りてきたので、中村隊員とその他の隊員達の銃撃戦が開始されます。みんながボアザン兵士を撃とうとすると、また「殺すの反対派」の健一が「それではボアザン星人と同じになってしまう」と止めようとします。それでも撃ち殺そうとする中村隊員とかおり。うん、そこはもう銃撃戦なんだから撃ってもいいと思うよ。 「自分だけが両親を殺されたと思うな」と一平に叱り飛ばされた中村隊員は、そこで剛兄弟やめぐみの父も殺されていることに気づきます。やっと分かり合えそうになった時、ボアザン兵士の銃が当たって中村隊員は死んでしまうのです。これもなんだか不自然で、いつの間に当たったの?という感じでした。 中村隊員は健一に「君に「ボアザン野郎」と言ったことを謝りたかった。許してくれるかい?」と言って死んでいったけど、なぜ突然謝罪?中村隊員は健一達が左近寺博士にお願いして退去を撤回したことも知らないはずだし、健一が中村隊員にした事といえば「ボアザン兵士を殺すな」と止めたことくらいなのに・・。一平の言葉がよっぽど響いたのかな?それだったらいいけど。 ここで獣士が登場します。健一は中村隊員が持っていた家族写真に「地球からボアザン星人を叩き出し、ボアザン星を平和な星にすること」を誓います。健一が地球だけではなくボアザン星まで守ろうとしているところに成長を感じますね。素晴らしい!今回は獣士との戦いはめちゃくちゃあっけなく終了。 最後はかおりが改心して、健一に「心の暖かい人なのね」と告げ、海へ花輪を投げて中村隊員を弔うシーンで終了です。 中村隊員は犠牲になったけど、あとは最終的に全て丸く収まったような雰囲気になっていましたが、最後まで「うーん・・」という感じでした。そこで終らせていいのかい?と。 元々、左近寺博士が中村隊員退去命令に健一を巻き込んだのが一番いけなかったと思います。健一と中村隊員は同僚みたいなものなので、いくら伝言とはいえ健一に退去命令を言わせたのはおかしいと思います。 普段のボルテスチームと隊員・所員達の交流のなさ(しかも、どことなくボルテスチームの方が上からのような描写もある)からして「生意気だ」「ボアザン野郎」と悪口を言いたくなるのも不自然ではないですしね。今回のような内輪揉め話を作るなら、飲酒云々はなしにして、健一が日頃の不満を爆発させた隊員達に一方的に喧嘩を売られたり、嫌がらせされたりして、それが左近寺博士にバレてクビにされそうになるっていう展開の方が自然じゃなかったのかなぁと思います。 勤務中の酒は絶対ダメだと思うので、左近寺博士の対応は間違っていないと思います。それを健一の熱意に負けて(?)あっさり撤回してしまったのも「あれ?」という気がしました。それとも、この展開を全て見越して健一に全てやらせてみて成長させたかったとか、そういうことなんでしょうか。今回、一平がかなり頑張っていましたが、一平の気持ちは収まったのか。そのあたりももっと丁寧に描いて欲しかったなぁ・・。 |
| 35話「星の戦士への 鎮魂曲」 |
27話で助けたボアザン星人一家のその後。 しばらく出ていなかったので、ファルコンでボアザン星人母子を預かっていることをすっかり忘れていましたよ。DVDを持っていて、しかも全話通して見るの2回目でも忘れるんだから、本放送時は「この人達誰?」と思った方も多かったのでは・・?34話のボアザン野郎騒動の時に絡ませても良かったのに、一切触れられることがありませんでした。 今回はめぐみが大活躍です。 剛博士の基地では着々と戦いの準備がされていました。そこで27話でファルコンへ行った母子の夫・ベルナールが仲間をかばってケガをしてしまいます。療養中、剛博士から「ファルコンに行きたくないか」と問われますが「剛博士が息子達と会わないのだから、自分だけが行って会うわけにはいかない」と譲りません。 剛博士はベルナールに鷹メカと同じ仕組みで動く小型飛行メカの飛行テストを命じます。テスト飛行の行き先は自由だと言われ、その配慮に感謝するベルナール。ボアザンの円盤よりもはるかに早いスピードで飛べるから大丈夫ということで、安心して送り出す剛博士。いやいや、今までのことを考えると絶対そんなことないし、もうフラグが立ちっぱなしですよ。 飛び立った飛行メカは速攻でベルガン達に見つかり、円盤に追われることになります。 ファルコンでそれを見ていた左近寺博士とボルテスチーム。乗っているのが剛博士の仲間だと判明すると、その飛行メカを救助に向かいます。 飛行メカは予想通り捕らえられてしまい、ベルナールはベルガンに剛博士の基地の場所を教えるようビリビリ電流で拷問されます。 一方、獣士との戦いはめぐみのボルトランダーがピンチになり、海に落下してしまいます。しかし、それはボルテスチームの作戦で、めぐみは海の中からベルガンの基地へ忍び込み、手裏剣と銃でベルガンにダメージを負わせます。しかし、せっかく首に手裏剣が刺さったのに「君がくれたお守りが守ってくれたよ」的な方法で運良く助かってしまいます。めぐみは一つのためらいもなくベルガンを殺そうとしてましたが、健一がいたら止められていたかもしれませんねぇ。 隙をついてベルナールを助け出し、飛行メカに乗せて発進させるところまで一人でやってのけるめぐみ。最強!カッコいいですねぇ。作戦を完了しためぐみは、海底に置いてきたボルトランダーに乗って戦いに戻ります。みんなが慌ててたので、普通にめぐみのピンチだと思ってたら、まさかの全部芝居だったということが健一と一平から語られます。視聴者にもわからないように一体いつの間にそんな作戦を立てたんだ?? その後は、普通通り獣士を倒しボルテスの戦いは終了。 ベルナールはビリビリ電流拷問のせいで思った以上に瀕死の状態で、ファルコンへなんとかたどり着きますが、妻と子供が笑った顔を見ると力尽きてそのまま死んでしまいます。 ボルテスチームはそんなことになっているとは知らず「ベルナールは今頃きっと子供と奥さんに会ってるだろう。」「俺たちだってきっとお父さんに会えるさ」と希望を胸にファルコンへ帰るところで終了です。 ボルテスチームがこの親子がどうなったか知らないまま明るく終ってしまうのが逆に後味悪い話でした。 ベルナールを死なせる必要もなかったと思うんですけどね。ファルコンで保護しておいて、最終回あたりでもう一回登場させて「この一家が平和の象徴だ」みたいな扱いにしても良かったんじゃないかと・・。剛博士の親切がかえって仇になってしまったのも複雑ですね。 |
| 36話「地底城 攻撃開始!!」 |
剛博士の基地がハイネル達にバレる。ベルガンが裏切る。 突然の急展開。あと残り4話ということで、急に話が進みます。 アルプス付近で国防軍のジェット機とボアザンの円盤の事故が多発しているということで、このあたりに剛博士の鷹メカの基地があり、ボアザン星人達が基地を探しているのではないか という情報がファルコンに入ります。 「鷹メカの基地にお父さんがいるはずだから、調査に行きたい」という日吉に健一は「お父さんが自分から会いにきてくれるまでお父さんのことは考えないという約束だろう」と叱ります。大次郎からも「おいどん達の使命はお父さんを探すことじゃなくて地球をボアザン星の侵略から守ることタイ」と諭されてしまい、ショボーンな日吉。健一や大次郎はそれで納得できるかもしれないけど、おチビの日吉にそれは難しいと思うので、そんな固いことを言わずもっと優しく話を聞いてやればいいのに。暴走するわけじゃないんだから、お父さんについて考えるくらいはいいじゃないか。ケン一氏はいちいち厳しいでござる。 地底城ではハイネルがグルル将軍(新キャラ。皇帝陛下と同じ感じで、クズ)から「まだ反逆者達を見つけることは出来ないのか」という皇帝陛下からの伝言を言い渡されます。ハイネルはもっと慌てるかと思っていたら、意外にも鷹メカの基地があると思われる場所については徐々に的が絞られていて、もう少しで見つかる状況になっていました。 鷹メカ基地ではソーラーバードの建築が急がれていましたが、ついにボアザン兵士達に見つかってしまい攻撃を受けます。 獣士が出てきたのでボルテスチームは出撃。鷹メカ基地にいるボアザン星人達を救助に行きます。剛博士達も戦いの準備をしていました。そこでどさくさに紛れて前回のボアザン星人親子(ベルナール一家)っぽい姿があるんですけど、あのお父さん死んだんじゃなかったの?それとも35話の冒頭でベルナールが助けた別の一家? 攻撃を受けた鷹メカ基地は大破します。そして、その様子を見ていたハイネルはモニターに写る剛博士を発見します。「今度こそ剛博士を殺せ」と攻撃しますが、危機一髪の所にボルテスチームがやってきて、剛博士達はなんとか助かります。助かったボアザン星人の中にどこかで見たことがある顔が・・と思っていたら「ろぼっ子ビートン」のキャラでした。ザンボット3のキャラも混じってないか?それにしても、鷹メカ基地にはあの一家の他にも女性や子供がたくさんいたんですねぇ。 剛博士達が助かったことを確認した健一達は合体して戦います。ビリビリ電流系の攻撃を受けて、ダメージを負って「うわぁー」と叫ぶボルテスチームの姿が毎回使い回し映像で、バンクシーンみたいになってるのが笑えます。それだけビリビリシーンが多いってことですよ。 獣士を倒してボルテスチームが油断した隙に、剛博士はまた円盤で連れ去られてしまいます。これを見ると未だに「うる星やつら」のファミコンでラムちゃんがUFOに連れて行かれるシーンを思い出します。 円盤に乗っていたのはベルガンでした。ベルガンはハイネルに無断で剛博士をさらい、獣士の製造工場と生物培養装置を爆破して獣士を製造できない状態にしたのです。 ハイネルに問いただされたベルガンは「皇帝陛下の命令でやったことだ」と言い、ハイネルは衝撃を受けます。裏切ったベルガンは「太陽系総司令官の地位を与える」というグルル将軍の誘惑にのっかっていたのです。グルル将軍はボルテスVとハイネルを戦わせて両方を倒すのが目的でした。 グルル将軍はボルテスVを地底城に誘い出し、攻撃させます。 全てが皇帝陛下の命令だと知ったハイネルは「こんなことは信じない」と言いつつもカザリーン、ジャンギャルとの結束を改めて確認し、地底城を要塞化します。 ボルテスチームもハイネル達を倒し、地底城に捕らえられている人々救出することを誓うのでした。 ついに最終決戦が開始します。ハイネルは周りがクズすぎだし、みんなに裏切られすぎ!!このあたりの悲劇についてもどんどん明らかになっていくので楽しみですね。こういう所がボルテスの醍醐味。THEボルテスな展開目白押しです。 |
| 37話「さらば! 敵司令官ハイネル」 |
ジャンギャルが死ぬ。ハイネルは地球攻撃総司令官をクビになり、孤立する。 ハイネル、可哀想すぎ。この時代に内部分裂でこんなにボロボロにされて惨めな状況になった敵キャラも珍しいのでは?だからこそ、このアニメが今までずっと語り継がれてきたとも言えますね。 要塞となった地底城は、城全体からものすごい数のミサイルをボルテスに向かって放ってきます。ボルテスはいつものガトリングミサイルとかチェーンナックルとか超電磁ゴマとかで応戦しますが、無理ありすぎ。でも、結構なんとかなっちゃうんですよね。 その様子をハイネルは「ボルテスもなかなかやるな」とのんびり構えて見ていましたが、ちょっとヤケになってませんか?ハイネルはボルテスが天空剣を使うタイミングでカッターリングを発射する計画を立てていました。 そして、そのチャンスが来てカッターリングを発射すると、ボルテスは岩に張り付けの状態に。身動きが取れないボルテスに次々とミサイルが当たりますが、丈夫なボルテスは意外とびくともしません。 5号機にだけリングがはまっていなかったことに気づいためぐみは分離してリングを攻撃してはずします。5号機はモロに「足」なので部位としてはイマイチ感がありますが、こんな時助かりますね。 リングを全てはずされて焦るハイネル達。そこは計算済みで次の手があると思っていたら、何も対策されてなかったとは。惜しかったですね。ついにボルテスは地下から地底城に侵入することに。 ボルテスの攻撃を阻止するために、ジャンギャルが地下に向かうと、そこには誰もいませんでした。ズールの時と同じ状況です。ベルガンとグルル曰く、ハイネル以外はボアザン星に戻れと命じられたとのこと。そしてハイネルは、皇帝陛下から「地球攻撃総司令官」をクビにされていたことを告げられます。 あまりのショックに思わず肩を落とし涙するハイネル・・。その姿を見たカザリーンは、最後までハイネルの元で戦い、ハイネルを守ることを誓うのでした。テレビの前の視聴者のお姉様方もきっと同じ思いであったに違いありません。 ボルテスチームが地底城に侵入すると、そこにはひとりぼっちのジャンギャルがいました。そこでまた鞭でやっつけようとする一平と、それを制して「降伏しろ」と言う健一のいつものやりとりが・・(笑)。 そこへ地底城に残っていた数人の兵士達が現れて戦うボルテスチーム。大次郎のアクションが何気にカッコイイ!!兵士がやられて完全に一人になり勝ち目のないジャンギャルは、「最後にせめて剣を持たせてほしい」と言い、その通りにする健一・・ここでもう一発どんでん返しがあるかと思ったら、本当に最後の時だと覚悟したようで、ジャンギャルはその剣で自分の腹を刺し自害。最後に健一に礼を言い、剛博士がベルガンやグルルに捕らえられていることを伝えます。その一部始終ををずっとモニターで見ていたハイネルは、最後まで忠誠を誓ったジャンギャルの死にカザリーンと共に涙していました。 この出来事の間に、一人で捕まっていた労奴達を解放していた日吉は、「お父さんはどこにもいなかった」としょんぼりしながら戻ってきましたが、健一は父がボアザン星に捕らえられていることを伝えます。そこへ、国防軍がタッコと一緒に救援にきたので日吉もなんとか元気に。 とうとう地底城はハイネルとカザリーンの二人きりになりました。カザリーンは飛行メカで出撃しようとするハイネルを止めますが、ハイネルが聞き入れなかったため、麻酔銃でハイネルを撃ち、ハイネルを脱出カプセルで脱出させます。ここのやりとりが大変イイんですよ。ハイネルはカザリーンを結局斬ることができなかったり。。「戦っている間にお前が逃げろ」っていうのも、ハイネルらしくなくてイイ。 地底城から脱出カプセルが発射されたのを見たベルガンとグルルは予想外の事態にガッカリ。地底城には「超ウルトラ素粒子爆弾」がセットされており、それが爆発すると地球が爆発してしまうとのこと。ベルガンは地球ごとハイネルを消滅させようとしていたのです。 城の下からその巨大爆弾がせりあがってきたのでタッコに調査させると、それが大変ヤバい爆弾だとわかりボルテスチーム・左近寺博士も大慌て。 時限装置を止めるにはグルグル回る筒の回転を止めなければいけないのに、どうしても止まらない。天空剣も折れてしまい絶体絶命に。 すると謎の巨大メカが現れて、爆弾を引き抜き地球の外まで持ち出すと、そこで時間切れで大爆発。 なんとか地球は爆発せずに終了です。 謎の巨大メカの乗組員の顔が見えないように描かれていたのに、最後の最後、ナレーションで「ソーラーバードが」と言っちゃったのでネタバレしてしまっていました。ついに剛博士達が秘密裏に制作していたソーラーバードが完成したのです。いつもながらギリギリの所でなんとか間に合うという展開で、なかなかスリリングな回でした。 久々にタッコが出てきて良かったです。本当に有能なロボットだなぁ。 |
| 38話「大宇宙へ 出撃せよ!!」 |
ビッグファルコンとソーラーバードが合体し、ボアザン星に向かう。 剛博士からのビデオレター(?)を見るボルテスチームと左近寺博士。ファルコンには様々な仕掛けがあり、剛博士の指示で指令室が次々と変化していきます。この映像の剛博士は、ボアザン星に帰った当時の、7~8年前のイケメン姿でしたが、ソーラーバード計画を立てた時点で収録しておいたということでしょうか。 指令室の「アラビックヤマト」の蓋のような赤いボタンを押すとファルコン基地が地上から浮き上がり、ソーラーバードとドッキングします。カッコいいですね。これのポピニカとかあったらめちゃくちゃ欲しいですよ。 ちなみに、今回ソーラーバードに乗ってきたのはドイル将軍という心強い人物でした。ボアザン星人の中にも剛博士の手助けをする有能な人物がたくさんいるようですね。それにしてもなかなか剛博士にたどり着きませんね。絶対乗ってないんだから(笑)。まぁ、この時点になるとさすがの剛兄弟も父が乗っているなんて思ってもいないようでしたが。 ソーラーバードはワープ機能がついており、5回のワープでボアザン星にたどり着くとのこと。「これで剛博士やボアザン星の労奴達を助けに行こう!」とやる気満々なボルテスチーム。ここで、一平が「ワープ」の意味を知らなくてめぐみが説明するシーンが和やかに描かれてますが、当時は「ワープ」という言葉がそんなに知られてなかったんでしょうか。当時の他のアニメでも「ワープ航法」についてナレーションでわざわざ説明するシーンがあったり、原作のドラえもんでもそういうシーンがありました。私は結構小さいころから「ワープ」という言葉を知っていて、遊びの中で「ここからここまでワープする」みたいに使っていた記憶があります。70年代のSFアニメや漫画でそういう言葉がよく出てくるようになって、いつの間にか一般化したのかもしれません。少なくとも80年代のチビッ子の中ではメジャーな言葉でした。 それにしても、一平っていつの間にかほんのり3枚目をやらされるようになりましたね。 「ワープした先に障害物がある可能性があるから、別のメカを先に飛ばしておいて進む」とか、細かい設定も語られていて、今後の「ガンダム」とかの片鱗が見え始めてるなぁと感じます。コンピューターやメカもいつの間にか細かく描かれてますしね。やたらデカいボタン(押すと『バシッ』という音がする)と穴の開いたレシートが出てくるだけじゃ、もう視聴者の目を誤魔化せなくなったということでしょうか。 ボアザン星に戻ったグルル将軍はザンバジル皇帝陛下に「何か大きな物体がワープしてきた」という報告をしていました。「それはラ・ゴール(剛博士)が地球人にワープ技術を教えたんだろう」ということで、グルル将軍は出撃を命じられます。 その頃、剛博士は皇帝陛下に捕らえられ、また牢屋に入れられていましたが、腕に付けられている装置によって、ファルコンが近づいてきていることに気づきます。・・・ところで剛博士はなぜ捕らえられるとズボンを脱がされてギリシャスタイルにされてしまうのでしょうか・・?謎ですね(笑)。他の労奴はみんなズボンを履いているのに。 グルル将軍とベルガンが巨大戦艦で、多数の戦闘機を引き連れて攻撃してきました。いつものようにいつもの技で応戦するボルテスV。戦闘機との戦いはボルテスらしくなく、ちょっと前までの獣士との戦いがなんだか懐かしく感じます。ベルガンは自分たちにも危険が伴う重力弾で攻撃しましたが、ソーラーバードにあっさり破壊・阻止されてしまいます。 それを見ていたザンバジルはボアザン星の最終兵器・ソドムとゴモラという人工衛星を作動させます。この二つの星から出る電磁波に触れると一瞬で消滅してしまう恐ろしい兵器です。 ファルコンの前にはソドムとゴモラ、後ろには電磁嵐(ボアザン星の外側の輪っか)でどうなるの?という所で終了です。 ソーラーバード+ビッグファルコンは無双ですね。こんなメカを一人で考えてしまう剛博士の科学力は相変わらず素晴らしいですね。力と武器で制する気満々だけど(笑)。剛博士は立派だけどヤバいです。 グルル将軍は、上から指示するのは得意だけど実践は苦手なようで、思い切った判断もできずあからさまに嫌がっていたのが笑えました。 |
| 39話「ボアザン星の 大攻防戦」 |
危機を脱したファルコンはボアザン星に到着。ついに最終決戦が始まる。 絶体絶命のファルコン。脱出するただ一つの手は、とても危険だけどワープ機能をつかって ソドムとゴモラの素粒子流の「目」に突入することでした。 必死の形相でワープ機能を作動させる作業をしていたのはなぜか健一だったけど、ドイル将軍か左近寺博士がやれば良かったのに。ボルテス以外の時は休ませてやれと言いたかったです。 ファルコンには絶対に勝ち目がないと思ったザンバジルは、のんきに酒盛りをしようとしていましたが、無事に抜け出してボアザン星にやってきたのでビックリ。 ついにボアザン星へ到着したファルコンとベルガン・グルル将軍の大要塞艦との戦いです。すると、ドイル将軍の声かけでボアザン星にいる労奴達が集まり、反乱を開始します。 ザンバジル側は、ほとんどの兵士を先ほどのファルコンとの戦いに当ててしまったので、近衛兵しか残っておらず手薄状態に。 ここでどさくさに紛れて、捕らわれていた剛博士も解放されます。剛博士を助けた労奴兵士の通信機とファルコンの通信が繋がり、やっと剛父子は会話することができました。といっても、剛兄弟は3人とも「お父さん」としか言えず、あとはただ感涙の健一。いいシーンだなぁ。安定した作画に定評のあるボルテスなのに、こんな時に限って作画がイマイチなのが惜しいところだけど。でも次回が本番だし、これはこれでそういうこともあるかという感じです。 残念ながら瀕死状態のビッグファルコン。左近寺博士は全所員に「ファルコンを捨てて脱出すること」と、ボルテスチームにファルコンからの脱出の援護をするよう命じます。「捨てる」っていうのが強烈だけど、左近寺博士らしい言い方です。 健一には、合体して大要塞艦の司令塔を狙うよう剛博士からの指示があり、初めて父からの命令を聞いた健一はとても嬉しそうでした。うんうん、本当に良かったねぇ(T_T) ボルテスは張り切って合体し、天空剣でバシバシ敵円盤を斬りつけ、大要塞艦の司令塔も斬り落とします。 その衝撃でハイネルが入っているカプセルに亀裂が入り、眠らされていたハイネルが目覚めます。ハイネルはカザリーンによって、カザリーンの生まれた城に移動させられていたのです。カザリーンは「私と一緒に遠い星に行って欲しい」ということと「ボアザン貴族であることを忘れてほしい」ということを涙ながらにハイネルに伝えます。ハイネルはザンバジルから見捨てられようとも「角のない者が世を治めることは絶対に許せん」という理由で忠誠を誓うことを辞めないことを宣言。カザリーンの言うことは一切聞き入れず、馬に乗って戦いに向かいます。 ボルテスチームとボアザン星の反乱軍も最終決戦となる黄金場へ向かうところで終了です。 健一達は、元々ボアザン星の侵略から地球を守るために戦ってきたはずなのに、最終的にボアザン星の平和まで守らされた上、身分制度の解放にまで付き合わされるとは思ってもみなかったことでしょう。父親がボアザン星人だと判明した以上、三兄弟にとっては他人事ではなくなってしまったので仕方がないといえばそうだけど。一平とめぐみはよくやってるよなぁと思います。あと、博士や大勢のファルコンの中で働いている所員達も。38話ではファルコンに誰も所員がいなかったのに、今回の話で実は相当な数が乗っていたことがわかりました。 カザリーンは、もう地球とかボアザン星とか貴族がどうとかはどうでも良くなっていて、ハイネルを連れてどこか遠い星で二人きりで暮らしたいようですが、健気だけど執着と支配欲が強すぎてちょっとばかり怖かったりもします(^^;) 剛博士の父親っぷりはイイですね。息子達への一人称が「お父さん」なのが微笑ましくてとてもイイ(笑)。通信とかで呼びかける時は「健一、大次郎、日吉、お父さんだ!」が定番です。 他の70年代ヒーローが、虐待スレスレ親父に苦しめられることが多い中、ちゃんと優しく立派な父というのは結構珍しい気がします。わりと気軽に子供を作ってしまう点だけが玉にキズだったかもしれませんけど・・。 |
| 40話「崩れゆく 邪悪の塔!!」 |
最終回。黄金城を破壊し、ボアザン星の平和を取り戻したボルテスVは地球へ戻る。 ついに最終回!!内容はもちろんのこと、気合の入った作画もスゴくて最高に楽しめます!今の時代にはない、鉛筆のゴリゴリ感が温かみがあって素晴らしいです。 ボルテスチームと ボアザン労奴軍はついにザンバジルのいる黄金城にたどり着きます。勝ち目も逃げ場もなくなったザンバジルや貴族達はまさに ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 状態。 そこへハイネルもたどり着き、追いかけてきたカザリーンはまた戦いを止めるようハイネルに訴えますが拒絶されてしまいます。 黄金場を破壊していくボルテスV。貴族たちは「悪いのはザンバジルだから殺さないでくれ」と労奴達に許しを請おうとして呆れられます。 ハイネルは、逃げようとしていた貴族達に出くわし、「貴族が逃げようとするとは何事か」と非難すると、逆に「今更戦えるか」「お前も地球から逃げてきたじゃないか」と言われてしまい激高します。すると、その中の一番気の弱そうな、桃屋ののり平みたいな人物が密かにハイネルに向かって銃口を向け、それに気づいたカザリーンがハイネルを庇い、撃たれてしまいます。ハイネルが抱き起こすと、カザリーンは最後に「ハイネル様が初めて抱いてくれて嬉しい」ということを口にしてそのまま死んでしまいます。悲しむハイネルでしたが、「このまま死にはしない」と最後までボルテスと戦うことを誓います。 その頃、健一達3兄弟はついに剛博士と再会。3人はやっとガッツリ抱き合うことができました。感動する一平とめぐみ。左近寺博士も「思いきりお父さんに甘えるんだ」と目を細めます。これがこのアニメのテーマであり、一番の見せ場であるはずなのに、直前にハイネルとカザリーンの別れがあったため、ちょっとだけこのシーンが薄れてしまったのが残念だったりします。それ以外にも事前に、ニセモノとの疑似再会とか、声だけ再会とかモニター越し再会とか、大次郎だけ抜け駆け再会とか、そういうことがちょいちょいあったからっていうのもありますけど・・(苦笑)。 感動の再会シーンを見ていたハイネルは改めて健一達への怒りをあらわにします。 ハイネルは最後の手段、ボアザン星の守り神・ゴードル像に縋り、像の手元の炎に飛び込んでいくと、飛び込んだ先はコクピットになっており、ゴードルは巨大ロボットに変化しました。目覚めたゴードル像に乗って出撃するハイネル。ボルテスVとのロボット同士の対決です。 しかしゴードル像もボルテスには歯が立たず、最後はボルテスのコクピットから飛び出した健一とハイネルの剣での対決です。ここからはこの最終回の中でもめちゃくちゃ有名なシーンです。 まだ角の有無、貴族にこだわるハイネルに対し否定する健一。勝負は互いの剣が折れて引き分けに。「これ以上戦って何になる」という健一に、ハイネルは自分が身に着けている短剣を向けます。ハイネルの亡くなった母親の形見だという短剣。それを見た剛博士は、ハイネルにその剣の柄に鳩の模様があるか確認させます。震える手で確認するハイネル。そこには剛博士の言った通りの模様が!その剣は剛博士がボアザン星での妻・ロザリアに渡したもので、ロザリアが自分の命と引き換えに生んだ子供がハイネルだったということが判明したのです。 「兄弟同士で戦っていたとは、一体何のための戦いなのだ」と衝撃を受けるハイネル。それを見て健一は思わず「兄さん」と呟きます。 そこへ、体中に宝石を付けて狂ったザンバジルが登場。手には爆弾を持っており「近づくとこの爆弾が爆発するぞ~悪いのはハイネルだ」とヘラヘラするザンバジル。 その姿を心から軽蔑したハイネルは、「こんなウジ虫のために戦っていたのか・・」と短剣をザンバジルの胸に投げつけ、ザンバジルは落した爆弾でそのまま爆死。ハイネルはその爆発から健一を庇うと、初めてお互い見つめ合います。 爆発の衝撃で建物が崩れ、健一は「にいさ~~ん!」と手を伸ばすが、ハイネルは首を振り、剛博士が「ハイネル」と呼びかけるとハイネルは「お父さん・・」と呟き、炎の中へ消えて行きました。 ボアザン星は身分制度から解放され復興しようとしていました。剛博士はせっかく帰れるチャンスだったのに、「ボアザン星を地球と同じくらい立派な星にするため」と、地球へは帰らずボアザン星に残ることに。悲しむ日吉に健一は「いつだってボアザン星に行きたくなれば来るさ。ボルテスVにはワープ装置がセットされてるんだ」とまるで近所の遊園地感覚で励まし、大次郎は「俺たちには地球を守る任務があるタイ」とまぁ、ふたりはデカいからいろいろ理解できるけど、小さい日吉にはちょっと可哀想な最後になってしまっていました。 剛博士は最後に左近寺博士に地球を託し、剛博士から三兄弟達へのメッセージとしておきながら、このアニメからから視聴者へのメッセージともとれる「動物や海・山全てに『愛』があれば宇宙はいつまでも平和だ」というナレーションで終了です。 こんなバカバカしいツッコミ文章で語るのがもったいないほどの素晴らしい最終回でした。 やってくれるねボルテスV!って感じでしたよ。本当に上手いことやりますよね。このアニメって。 普段の話は面白いのに最終回でコケるとか、最終回がいまいち印象に残らないというパターンが多い中、これはいつの時代に誰に見せても納得の、濃い最終回だったのではないでしょうか。放送当時はもちろんのこと、ネタバレしまくった45年後の2022年に見ても怒涛の展開に口開きっぱなしでした。でも、欲を言えば最後に3兄弟と剛博士の暖かい交流シーンが少しでも描かれるともっと良かったと思います。やっと会えたのにほとんど会話もなくまたお別れかよ、という感じで寂しかったので・・。「ドラグナー」の最終回が最後の数分、OPの曲に合わせて「後日談」という感じでほのぼのシーンが描かれていたのでああいう感じのラストも見てみたかったな・・と。一平とめぐみは相変わらず蚊帳の外でしたし・・。でも、ハイネルの悲劇というテーマも抱えていたので、そこまで能天気な感じにするのも違う気がしますしね・・やっぱりこれで良かったのかも。再会後に剛博士が健一達を助けるために死亡とかにならなかったのも本当に良かった。 ボロボロに破壊されたファルコンがきれいな状態になって復活していたのを見ると、戦いの後少なくとも数日間はボアザン星に滞在したんだろうなと思うし、その間に剛父子はたくさん積もる話をしたんだろうなということで納得したいと思います。 ハイネル側の物語は個人的には完璧だと思いました。何もかも失って一人きりになってしまったけど、最後に健一達や剛博士が家族として気に留めてくれただけでも救われたのでは。自分から炎の中へ消えていったのも、それまでの誤解と悪事を死をもって償おうとしたのではと思います。切ないけどいいシーンだったなぁ。でも、振り返ると結構いろいろ悪いことしちゃってますからね。仕方ないといえば仕方ない。 |
| 2022年12月7日~12月23日 記 |
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