超電磁マシーン ボルテスV 全話レビュー 21~30話


物語が佳境に入ってきました。この21~30話はおそらくボルテス史上一番重要なエピソード満載で、見逃すとなかなかツライと思います。ネットどころか、ビデオもない当時を想像するとゾッとしますね。
でも、普段の私生活エピソードの方が好きな私にとってはちょっと寂しかったりします。鷹メカとか超電磁ボールとか一騎討ちとか、燃えるエピソードは満載なのですが、萌えるエピソードももう少し欲しかったところです。

21話「策謀の秘密基地」 ズールは、剛博士を騙して2台目のボルテスVを作らせようとしたが見破られ、逃げ出した剛博士はまた行方不明になる。

今回もまたフェイクネタなんですよ(笑)。ただ、今回はちょっといつもと変わっていて、剛博士がボルテスチームのニセモノに騙されそうになる話です。脇役が主人公たちのニセモノに騙されそうになる展開って結構珍しくないですか?そんな訳で、今回はどちらかというと剛博士目線のエピソードといってもいいかもしれません。

ズール基地に監禁されている剛博士は三兄弟に想いを馳せていましたが、眠りから解放されているということは、例の発信機の電源はきっと切れたってことですね。
そんな時、ズール基地にボルテスVが攻撃をしてきたというしらせが入ります。ボルテスチームが剛博士を助けに来たのです。この戦いでボルテスVは破壊されてしまったものの、そこから脱出したボルテスチームと剛博士はあまりにあっけなく再会します。でも、剛博士はこの展開に様々な違和感を感じていました。
ボルテスチームはズール基地にあるメカを使って、救助した剛博士と共にファルコンではなく左近寺博士の準備した秘密基地へ向かいます。
左近寺博士とも再会した剛博士は、早速第2のボルテスVを作るために二人きりで話し合います。
そこで、剛博士は左近寺博士にある数式を見せて様子を探りますが、あいまいな態度を取る左近寺博士博士を見て剛博士は確信します。剛博士がずっと感じていた違和感とは・・。

・ボルテスVに合体すると、脱出することが出来ない仕様になっているのに、壊れたボルテスから全員脱出した。
・ボルテスの操縦法と全く違うタイプの円盤をめぐみが操縦した。
・数式は全てでたらめだった。

ということでした。さすが、剛博士。落ち着いてますね~。ボルテスチームとはまた違う、大人の余裕を感じさせますね。ニセ左近寺博士に得意げに指摘すると、剛博士はズール基地のメカを使って脱出します。この脱出メカはボルテスと同じような操縦方法なんでしょうかね?浜口博士の最後もボアザン側のメカを使って特攻していたけど・・。ボルテスに限らず、この頃のアニメで敵メカを利用して脱出して助かるっていうのはよくあることで、そのたびに「なんで操縦できるんだ?」と思ってましたよ(笑)。
剛博士は、このメカの中からファルコン基地にいる左近寺博士に連絡を取ります。あんなに何回もニセモノ事件があったのに、あっさり信じてくれる左近寺博士。ありがたいですね。

一方、本物のボルテスチームはというと、前回ズールの基地があった「アマラスト島」で剛博士の捜索をしていました。なぜ、この場所ばかり捜索するのか怪しむハイネル達。獣士を出撃して様子を見ることに。
ボルテスと獣士が戦っていると、左近寺博士から健一に「戦いを中止して、剛博士を救助に行け」との指示が。さすが、左近寺博士。あの時私物を捨てようとした姿とは別人のようです。
しかし、悲しいことにまだ21話なので、こんなに簡単にあっさり会える展開になることはなく、もうすぐ会えるというところで、剛博士の乗った機体に穴が開いていたせいで、剛博士は操縦不能。崖の上に不時着します。崖の上に倒れている剛博士をジャンギャルやハイネル達も発見し、ボルテスチーム・ハイネル・ズールによる剛博士争奪戦に。剛博士のいる崖をズール側の兵士が撃ち、崖が崩れ剛博士は海に落下。大混乱の中、ボルテスVは獣士を倒したものの、海に落ちた剛博士を全員が見失ったのでした。

今回の話は、私もどうなるのか全く知らずに見たので、冒頭のボルテスチームは本物と思ってましたよ。みんなの会話の感じもすごく自然でしたしね~。ただ、剛博士が気づいた違和感にもう一個付けたしをしたい。ニセボルテスVは攻撃技の叫びがありませんでした。あれは必要不可欠ですからね。本物にしかできないのかも??
あと、何気にボルテスVに関する小ネタというか、ある事実が判明しましたね。合体後のボルテスVからは脱出できないんだと・・・。脱出できるとそれに頼ってしまうからというスゴイ理由からでした。
エンディングで、ボルテスVの上に私服姿の5人が乗っているシーンがあって、私はあれがすごく好きなんですが、設定上は不可能ということですね。でも、最初の頃の話でああやって健一達がボルテスの上から所員達に手を振ってるシーンがなかったっけ?いろいろ謎です(笑)。

この回は本当に「あともうちょっと感」が出ていてハラハラしたし、じれったかったです。
でも、あの時剛博士がドヤ顔でニセ左近寺博士にいろいろ説明したから、厄介なことになっただけで、何も言わずにこっそりスルッと脱出していたら普通に逃げられたと思えなくもないんですけどね・・。
あと、後半三兄弟が「お父さん」と言い過ぎ。一平・めぐみは完全に蚊帳の外でしたね。ニセモノのセリフは一言二言あったけど、本物の二人のセリフはほぼなかったと思います。
あと、ズール基地で剛博士がニセ健一(サイボーグ)をぶっ壊して、顔からメカメカしい部分が出ていたのはちょっとゾッとしましたよ。15話で腕が飛んだニセ剛博士を見た時と同じ感覚でした。でも、これでおあいこですね(^^;)

22話「裏切り者の計画」 裏切者のールがハイネルに処分される。

ついにズールの悪巧みがハイネル達にバレてしまいます。今回はなかなかハードな話ですが、面白いですよ。絵面的にもズールは嫌だったので、視聴者としてもこれでスッキリしました(笑)。

ズールは自分の基地を着々と整備し、ハイネル暗殺計画の準備を整えつつありました。そんな時、ズール基地にハイネル達から送られた調査員が侵入しているのを発見。ついにこの基地がハイネル達に見つかってしまったことを知ります。
ハイネル達がいる地底城では、ズールの扱いについて話し合いがなされていました。そこでカザリーンからの毒殺の計画を知ったズールは、自分が殺される前に殺るしかないと、ハイネルの寝込みを襲います。ハイネルの寝室に忍び込んだズールは、眠っているハイネルをナイフでメッタ刺ししますが、ハイネルの目はカッと見開いたまま。そのハイネルは首だけの人形だったのです。
出ましたね。お得意のニセモノ作戦(笑)!!ロボットだのサイボーグだの人形だの、ハイネル達はどれだけフェイクが好きなのか(笑)??
悪巧みどころか、裏切ろうとしていたことが完全にバレたズールは、ハイネル達に土下座して命乞いをします。そこで、ハイネルは「ボルテスチームを暗殺すれば今回のことは許してやる」と提案します。
ここからズールの亡命作戦が開始されます。とはいえ、本当にハイネルの言うことに従ったわけではなく、ボルテスチームを自分の基地へ連れて行き、そこで5人を暗殺。その後ボルテスVを奪ってハイネル達をやっつけるという自分のオリジナル作戦です。
思った以上に簡単にファルコン基地に降り立ったズール。ズールはファルコン基地の所員達やボルテスチームに、自分がハイネルから不当な扱いを受けているので助けてほしいと訴えます。「そんなことを信じられるか」とズールに殴り掛かる一平。それを健一が止めます。敵を「絶対に許せない」とすぐ殺しにかかろうとする一平と、「ここでコイツを殺しても何にもならない」と無駄な殺生を止める健一の対立は後半の話でまた丁寧に描かれることになります。個人的には、悪い奴はどう転んでも悪い奴なので一平の意見に賛成ですね。健一の考えは立派なのですが、悪い奴はチャンスがある時にさっさと処分してやった方が早いと思うんですけどねぇ。
めちゃくちゃ怪しいのに、簡単にファルコンへ入れてもらえたズールは、ベッドに寝かされて足首に付けられている鉄球を除去してもらいながら、ハイネル達への愚痴を健一達に聞かせます。
そこで、タッコから「その鉄球から時限爆弾の音がする」という情報が。タッコはその鉄球を超高速飛びで基地の外へ持ち出します。タッコの報告通り、爆発する鉄球。タッコ、たまに出てきたと思ったら、またボルテスチームの危機を救いましたね!相変わらず凄すぎ!!健一達からもすっかり仲間扱いされているようです。
すると、今度は一平がズール愛用の杖も爆弾だということを発見します。ハイネル、目には目、歯には歯の執念ですね。ハイネルはズールを許す気は一切なかったということです。
この二つの爆弾については、ズールも予想外だったため大激怒。ズールは健一達ボルテスチームを「地底城に案内する」と偽り、自分の基地へ連れて行きます。健一の1号機に同乗するズールはなかなか貴重で笑えます。ファルコンの指令室にある、メカに搭乗するときのいつもの椅子にも一緒に座ったのか??
ズール基地にボルテスチームを誘い込むのには成功したものの、基地には誰もいません。予想外の展開にうろたえるズール。すると、ハイネルとたくさんの兵士達が現れ、ズール絶体絶命。ズールは作戦を変更してハイネルにまた縋りつきますが、「裏切者め!」と、ついにズールは銃殺、処分されてしまいます。
その後は獣士とボルテスチームの戦いです。ここまでの展開に総力が注がれていたせいか、今回の獣士との戦いは2段変身があったものの、かなりスムーズでした。Vの字切りが2回も見れて豪華でしたね。
最後に、ハイネルは地底城で「忌まわしい奴の面影は永遠に消し去るのだ!」とズールの肖像画(こんな物、誰がどこに貼ってたんだ?)等を燃やしてしまうところで終了です。

最初の、ズールが皇帝陛下の肖像画の目の穴から覗いてカザリーンの計画を聞いていた所とか、何度刺しても死なないハイネルのあたりがまるでホラーのようでした。怖すぎ(笑)!ずっと秘密裏にいろいろ企んでいたズールは、自分の基地でもたくさんの兵士を働かせていましたが、その中にハイネルと繋がっている奴がいるとか思わなかったんだろうか?その辺は意外と無防備ですね。
怪しすぎるズールを、簡単に基地に入れてしまったり、罠の可能性がかなり高いのにズールをメカに同乗させて出撃したりと、それを許してしまう左近寺博士はちょっとらしくなかったと思います。
左近寺博士も健一に「博士も、僕の意見に賛成してくれますね?!」(ビシッ)とあんな圧をかけられては「(お、おぅ・・ま・・まぁ・・なんとかなるか)・・うむ!出撃せよ!!」と言うしかなかったのかも(笑)?

23話「子犬よ明日へ歩め!」 ボルテスVが犬に助けられる。

今回は珍しく普通の話の回です。ボルテスはこういう普通の回(言い方は悪いけどストーリー上、見逃しても大丈夫なエピソード)がほぼなく、あえて言えば初期の話くらいでした。でもあれもキャラ紹介を兼ねていたので、やっぱり必要なエピソードですね。中盤以降はずっと続きものになっているので、こういう通常回はとても貴重です。もっとたくさんこういう話を見てみたかったと思います。

ズール亡き後の地底城では、カザリーンが狼を獣士に改造する計画を立てていました。「完全に獣士になる前に一度生の血の匂いを嗅がせてやろう」と、どうでもいい配慮をしたカザリーンは、獣士ガルスを野良犬達の前に放ちます。早速決闘するガルスはある親子犬を狙います。勇敢な母親犬もガルスには歯が立たず、子犬を残してやられてしまいます。
そこへ釣りにやってきた大次郎が通りかかり、ひとりぼっちになった子犬を保護します。ファルコンに連れてこられた子犬は大次郎が育てることに。子犬を守って死んだ母犬に自分の母を重ねてしまう健一。この最近お父さんばっかりの話が続いているけど、久々に三兄弟はお母さんのことを思い出していました。
この子犬を基地に入れたり、育てようとすることを健一や左近寺博士は絶対に反対するだろうなと思っていたけど、普通に迎え入れていたのはちょっと意外でした。二人とも、きっと犬好きに違いない・・と思ったけど、忘れてたけど元々この基地には一平が飼っている馬のアイフルがいました。戦いや訓練の邪魔にならなければ別にいてもいいってことなんでしょうね。それにしても、二人ともズールを基地に入れたりするあたりからちょっとユルユルじゃありませんか(笑)?子犬になにか仕込みがあるかもしれませんよ。
あと、ここで大次郎が子犬と並んで自分を「西郷どんに近づいた」と得意げでしたが、その時の日吉からの体重イジリ、一平の西郷イジリが和んでイイですね。放送当時、大次郎が鹿児島弁を使う理由をここで知った人も多いのでは??
せっかく可愛い子犬の登場で盛り上がった所なのに、ここで獣士登場。例のガルスですよ。ガルスは体の大きさを自由に変えることができ、ボルテスと同じサイズになったり、普通の犬サイズになったりしてボルテスは翻弄されます。
Bパート前から戦い開始、今回は珍しく戦いのシーンが長いです。
ガルスは結構手ごわくて、攻撃はファルコンにかかっているバリアも通過します。そこへ、キャンキャン鳴きながら指令室に入ってくる子犬。モニターを見て獣士が母の仇だと気づいた子犬は外へ飛び出します。ボルテスVは獣士のトゲトゲザクザク攻撃(なぜか全てご丁寧に健一達をよけて刺さる)と、トゲから出る熱の火あぶりに苦戦します。ボルテスダメージ名物のザクザクとアツアツがここで同時に見れるとは!
ボルテス大ピンチに、なんと子犬が攻撃にかかります。獣士の尻尾にある頭脳制御装置に噛みつくと、獣士はダメージを受けます。そこが急所だと気づいた健一、ここからはボルテスの反撃で一気に獣士を倒します。

戦いが終わると子犬は走り去って行ってしまいました。 その様子を見たボルテスチームは「きっとあの獣士が母犬の仇だったんだ」とボルテスの中から子犬についていろんな詮索をします。
動物の気持ちなら俺に任せてくれとばかりに一平が「自分の幸せは自分で掴んでこそ価値がある」 「あいつは親の仇は自分で打ちたかったんだ」と子犬の気持ちを代弁し、健一は「俺たちも自分たちの力で平和を勝ち取ってみせるんだ」と、一匹の子犬から人としての生き方まで考えてしまうアツく真面目なボルテスチームでした。
どのアニメでも、動物メイン回は動物が喋れないので、ラストはどうしても予想・想像で締める部分があって、都合のいいように考えがちですよね。本当はそこまで大そうな理由じゃないかもしれませんよ。ファルコンに戻ったら、子犬が先に着いてて餌待ちしているかも??

24話「敵・新将軍の挑戦状」 皇帝陛下がハイネル達の元へベルガン将軍を送り込む。

久々のボアザン側メイン回です。またハイネルは皇帝陛下からしてやられる訳なんですが、そろそろ気づいてほしいですね。気づかないふりをしているだけかもしれませんが・・。

ハイネルが未だにボルテスVを倒せないことについて悩んでいると、カザリーンが駆け込んできます。ボアザン星から皇帝陛下が「ベルガン将軍」を送り込んできたとのこと。「私とジャンギャルじゃ役不足なんですか」と騒ぐカザリーン。しかし、このことはハイネルにも知らされていなかったのです。ハイネルもまぁ、よくもこの手を何度も使われて皇帝陛下を恨まずにいられるなぁという感じなんですが、カザリーンやジャンギャルも「ズールが欠けた分の増員」くらいに思わなかったんだろうか。
そんな時、ファルコン基地に隕石を落とすとともに鎧ギアみたいな物を纏ったいい声の男がやってきます。その男はファルコンのモニター越しに自己紹介をすると、円盤で行ってしまいました。それがベルガン将軍なのですが、ベルガンの落としていった隕石は、磁力を発してレーダーを乱し、敵の襲来をわからなくする物でした。
地底城にやってきたベルガンはジャンギャルやカザリーンと揉めます。
ベルガンの強味は自身の鎧にも使われている、レーダーも火炎も通さない超強力な金属でした。それで「鎧獣士」を作ればボルテスVなんて速攻で倒せるよ・・と。突然のことで最初はイライラしていたハイネルでしたが、その金属の強さをまぢかで見て感心します。
獣士製造工場に行ったベルガンは、モグラが獣士に向かないと言って即処分していましたが、その代わりに選んだのは「オコゼ」でした(笑)。今まで、触れてこなかったのですが、ボアザン側が獣士に選ぶ動物というのがイマイチ微妙で、蛾とかゴキブリとかナマズとかクラゲとか「ええっ?それェ?」と思ってしまうのが度々あります。トラとかゴリラとかサイとか、そういうのならわかるんですけどね。虫系とかはやめて欲しい(笑)。
ベルガンにバカにされまくったガザリーンとジャンギャルは、ハイネルに泣きつきます。カザリーンがずっと怪しんできた「これは皇帝陛下が仕向けた罠じゃないか」ということを言おうとするとハイネルはブチ切れるので結局何も言えずに終わるのでした。
そんなハイネルは、ベルガンが行き過ぎた生意気発言をした時にまたちょっと切れるんですが、その直後に、ベルガンが例の電磁隕石のすごさの説明をすると「なるほどな」と一言。一瞬で機嫌を直してしまうのが笑えました。そこはそんなにあっさり納得するんかい、という感じです。

ファルコンでは、ボルテスチームとその他大勢の隊員達が隕石を片づけていました。大次郎の3号機のあのショベルカー的なすくうパーツ(アレ、なんていうんだろう?)を有効利用する絶好のチャンス到来です。集めた隕石はどうやって処理するのかと思ったら、小さく砕いた後普通に海に投げ捨てていただけでした。左近寺博士は「これで大丈夫だ」と太鼓判。これを見ていたハイネル達もなぜかほんのりボルテス側を応援しており、「やーい、やーい、隕石作戦失敗してやんの」状態に(笑)。奥の手があるんじゃないかと思っていたら、効果を発揮せず片づけられて終了なんて、ちょっと拍子抜けでした。片づけの最中を狙えばよかったんじゃないかとも思えるけど・・。
そこへ今度はオコゼ型鎧獣士が出撃します。ボルテスの攻撃が一切効きません。今回は時間が押し押しなのか、ボルトインから一瞬で合体完了のボルテスV。天空剣も歯が立たずまたトゲトゲ・グサグサ攻撃にやられ絶体絶命です。健一の目の前をグルグルカッターの刃が近づいてくるのは大恐怖ですよ。
そこへ、どこからか見たことのない鷹メカが飛んできて、獣士を攻撃します。ダメージを受ける獣士。そこでチャンスだと天空剣で攻撃。なんとか獣士を倒すことに成功します。
地底城では、ベルガンが「もし、ボルテスVを倒せば、ハイネルに代わって自分が地球征服軍の最高司令官にさせてもらえ、倒せなければ皇帝陛下に殺されることになっていた」ということをカミングアウトします。それを聞いたハイネルは、ベルガンを許し、カザリーン・ジャンギャルと共に協力してボルテスを倒すことを命令します。何かとベルガンは役に立ちそうですしね。強い金属も持ってるし。
一方、ファルコンでは健一達と左近寺博士が鷹メカの正体について話し合っていましたが、結局博士にも全く見当が付かなかった・・というところで終りです。

カザリーンとジャンギャルの仲の良さはちょっと微笑ましいです。あの二人の間に誰かが入ると必ず揉め事になって上手くいかないのも面白いですね。カザリーンがハイネルを好きになるのはなんとなくわかるんですが、ジャンギャルってなんかイイ奴だなと思います。ずっと怒られてばかりなのに、ハイネルのどこが良くて従ってるんでしょうね??

25話「自爆!!
超電磁ボール」
超電磁ボール威力に耐え切れずボルテスVは自爆する。

ロボットアニメ定番の「中盤に必ずあるパワーアップ回」です。今なら・・というか、80年代以降なら新しいおもちゃを発売する気満々でロボット自体をガッツリリニューアルするか、ロボットに装着するパワーアップアイテムを出すか、新メカ(サポートメカ)が登場!となるんだと思いますが、この頃はパワーアップ=新商品発売ではなかったのですね。私はてっきり鷹メカは新メカとしてこれからずっと活躍すると思ってたんですが、そういう訳でもなく、せっかく完成されたデザインなのに惜しいというかなんというか。「超電磁ボール」・・私はこのネーミングがあまり好きになれなくて・・。技自体はいいんですが、「ボール」っていう言葉がカッコ良くないなと思って・・。「サンダー」とか「ストーム」とかそういう感じにしてほしかった(笑)。

鎧獣士に使われている金属は、ミサイルもレーザーも効かず、唯一ダメージを与えることができたのは、ファルコン基地全体のエネルギーにあたる量の光線を照射することでした。そこで、左近寺博士は天空剣を使うときの雷を利用した「超電磁ボール」を提案。そのエネルギーに耐えられるようボルテスVを改造していました。しかし、改造したところでボルテスVが本当に耐えられるのかどうか、改造中に基地を攻められたらどうなるのか、命の保証はないことをボルテスチームに伝えます。
こんな恐ろしい一か八かの手段しかないのに、左近寺博士も岡長官もボルテスチームも無茶苦茶アツいです。事あるごとに「覚悟はできている」の連発で全員死ぬ気満々なのが素晴らしい。
あまりにみんなが「これで最後」とか死ぬ系の覚悟ばかり言ってるので、ちょっとだけ怖くなった日吉を宥める健一も素晴らしいですね。あの年の離れた兄弟ならではの描写がたまらない。あと、その流れで全員が手を重ね合って「死ぬも生きるも一緒だ」というところも、ちょっと見ていて恥ずかしくなってくるほどアツいけど、だからこそずっと見ていたくなる。羨ましいなぁ。私もあんな仲間が欲しいなぁ。仲間に入って自分も一緒に手を重ね合わせたいなぁ。戦うのは嫌だけど。
そんなことをしていると、ついに鎧獣士が登場します。
ボルテスは修理改造は終っているものの、まだ耐えられるかどうか実験をしないまま出撃することに。このギリギリ出撃とぶっつけ本番、前も似たようなことがありましたね。
合体したボルテスは普段とは違い、即天空剣を抜きます。雷を浴びて剣にエネルギーを貯めるボルテス。超電磁ボール発射(?)には成功するものの、避けられてしまい、2発目を出そうとした時にその力を制御することができずにボルテスは自爆して倒れてしまいます。
鎧獣士にとどめを刺されようとした時、また例の鷹メカが飛んできて、獣士に光線を照射します。「まだ勝利のチャンスがある」と鷹メカからの声を受け、健一はなんとか天空剣でとどめを刺し勝利。そこで力尽きます。飛び去る時に鷹メカは、ボルテスの前にカプセルを落として行きます。そこにはボルテスVの改造計画書が入っていました。「鷹メカに乗っているのは誰なんだ」という左近寺博士のシーンで終りです。

こんなことをできるのは、もうあの人しかいないんですけど、でもまだあの人に会うには段階があってなかなか一筋縄ではいきません。最後、倒れたボルテスの中から健一達を救助しようとしていましたが、合体中は外に出られないんじゃなかったっけ・・?装甲を壊してから出したってことですかね。

26話「謎の飛行メカとの
合体」
鷹メカのおかげで完全に改造が完了し、超電磁ボールが成功する。

25話に引き続き超電磁ボール回です。
25話の所でも書いてますが、私はこの鷹メカが新メカだと思い込んでいて、ジェットスクランダーのように合体して、武器として使うのかと思っていましたよ。それが今回の合体が最初で最後、しかも「装着するため」だったとは・・。メカのデザインもですが、合体シーンも良かったので本当にもったいないと思います。

前回の戦いでかなりのダメージを負ったボルテスVとボルテスチーム。でも、思ったよりも回復が早くボルテスチームは結構元気でした。元気になった健一達に博士が優しいのが安心しました。あの登場した頃の威圧感はどこへやら。いや、その方がいいんですけどね。
基地では鷹メカが落としていった設計書通りにボルテスVを改造していました。そして、「鷹メカに乗っているのはきっと剛博士に違いない」との左近寺博士の言葉に、「それならなぜ姿を現してくれないのか」と謎を残しつつもみんなで喜び合います。ボルテスチームのテンション爆上がりはとても貴重なので、それだけで嬉しくなります(笑)。「よ~し!いっちょやるか!!」と盛り上がったボルテスチームがしたことは・・ジョギングでした(^^;) 相変わらず真面目すぎるぞ、ボルテスチーム!!でも、それでこそボルテスチーム!!
ハイネル達も、前回の戦いっぷりの録画を見てご満悦でした。ハイネル達は、ちゃんと戦いを録画していて、勝っても負けても自分たちのVTRをちゃんと見返すんですね。なかなか研究熱心です。

岡長官もボルテスチームが元気になった様子を見て目を細めていました。そして、地球防衛軍も戦艦に大きなレーザー砲を取り付けていました。相変わらずみんな仕事が早いですね。前回の超電磁ボール失敗からどのくらい日にちが開いているのか謎ですが、どのアニメも修理や改造がやたら早いのと、無限にある資源については全くツッコミなしですね。リアル系ロボではこのあたりを追求した話ってあったんだろうか?「トライダーG7」でミサイル一発いくらとか、予算がないとか、そういうのはあったなぁ(笑)。でも、パイロット達のケガや病気がすぐに治ってしまうということについては、多分どこのアニメも追求したことはないと思います。どんなリアルな世界観だろうと、次の回、遅くとも次の次の回には全て元通り回復しているはずです(笑)。

そんなこんなで鎧獣士が登場します。ボルテスは合体後すぐに天空剣を抜き、雷を浴びて超電磁ボールを繰り出します。今回はボルテスの体は耐えられたけど、一撃食らわせただけでエネルギーがなくなり、肝心のとどめが刺せずに倒れこんでしまいます。そこへ、地球防衛軍の戦艦からのミサイルが飛んできて、鎧獣士にとどめをさします。
なんとか獣士に太刀打ちできたボルテスV。そこでなぜか都合よくハイネルがやってきて、作戦があると言って獣士を退却させます。せっかくいい勝負なのに、ジャンギャルはガッカリ。このまま放っておけばそのうち倒せるだろうに、ハイネルは自分で自分の首を絞めてしまってます。
この退却のおかげでボルテスは命拾いをし、基地へ戻ります。さっきはあんなに剛博士はスゴイと称えていたのに、「全然ダメじゃん」と一気に下げにかかるボルテスチーム&博士達・・可哀想な剛博士。改造後のボルテスVにはエネルギーコントロール装置がないということが判明したのです。そこでさっきのように防衛軍のレーザー砲との2段攻撃で戦おうということに。
そこへ獣士がまたやってきます。しかも、さっきのを改造してやってきたかと思ったら2体で来た。超電磁ボールは一度しか使えないから、2体で攻めれば確実に倒せるだろうということだったのです。2体の獣士に攻撃されてピンチのボルテスV。すると、そこへ例の鷹メカが「これからボルテスVと合体する」と近づいてきます。鷹メカはボルテスの背中に合体して、ある装置を内部に装着して離れていきます。すると、ボルテスの操縦席の計器が光り「これで超電磁ボールは完全にお前たちの物になったのだ」と声が。カッコ良すぎ!!
ボルテスVはもう一度超電磁ボールを発射すると、今度はエネルギーが減ることはなく、ついに天空剣で止めをさすことに成功します。
勝利したボルテスVが「今度こそ正体を見てやる!」と鷹メカを追いかけるところで終了です。

今回で超電磁ボールエピソードは終了です。装置が装着されてボルテスの計器が生き返ったように光りだすのはなかなか胸アツでした!
次回からは 超電磁ボール→天空剣 が必殺技を出す流れになります。
それにしても、改造計画書に一言「この計画書は完全じゃないから、後で装置を持って行くね」ということが書いてあれば、みんなこんなに心身共に苦しまずに済んだのでは・・。
ボルテスVに合体した後は脱出することはできない(やられそうになった時にそれに頼ってしまうから)という考えの持ち主の剛博士なので、今回も「助けが来るということを知らせてしまうとみんなが甘えてしまうから」と思ったのかもしれませんねぇ。

27話「謎の鷹メカの正体」 鷹メカに乗っているのは剛博士と思っていたら、違う人だった。

前回の、鷹メカを追うところからスタート。鷹メカは超高速スピードで去って行ってしまい、ボルテスVでは追いかけることができず見失ってしまいました。
ハイネルは前回の戦いを思い出し「もう少しだったのに」とブツクサ文句を言っていましたが、その発言とポーズが合っていません。下半身くつろぎ過ぎ!
そこへベルガンが次の作戦を提案しにやってきますが、ハイネルはお見通しで「ニセの鷹メカを作成してファルコンを攻撃する作戦だろうが、そんなことで騙される虫けらではないわ!」と言っていて笑えました。この後に及んでまたニセモノ作戦を繰り出したかと思うと、反対されてよかったです(笑)。ベルガンはいつの間にかカザリーンやジャンギャルと上手くやっているようですね。
ハイネルは子供の頃に鷹メカの設計図を皇帝陛下の宮殿で見たことがあるということを思い出します。後にカザリーンが調べたところ、鷹メカはボアザン星の科学者、ラ・ゴールが作ったもので、皇帝陛下用の乗り物だったということがわかります。そのラ・ゴールというのはハイネルの父親で、ある犯罪を犯してボアザン星から抹消された人物だったのです。何気に、「ゴール」「剛」と、音の響きが合わせてありますね~。当時、何の情報もなく見ていて、ここでピンときた視聴者はいたんでしょうか。それにしても上手いこと繋げてきましたねぇ。

ボルテスを振り切って去っていった鷹メカは、ある洞窟の秘密基地へ帰還します。そこではあるボアザン労奴夫婦に子供が誕生していました。「こんな時に無事に生まれてくるなんて奇跡だ」と喜びながら鷹メカから降りてきた人物は、18話で宇宙に投げ出されたダンゲ将軍でした。ダンゲ将軍は実は助かっていて、その他の助かった仲間達と一緒にボアザンの円盤で地球の基地にたどりついていたのです。剛博士の方も、海に落ちて死んだと思っていたら、崖の岩陰に隠れていたダンゲ将軍が救助していたというオチでした。二人とも、ものすごい強運の持ち主ですね。素晴らしい!!
この基地は剛博士が作っていたもので、生き残ったボアザン労奴達と戦いの準備をしていたのです。三兄弟があんなに会いたがっている剛博士がすぐそこに。基地に戻る前に一言「生きてるよ」と言ってやれ。この前の超電磁ボールの計画書の隅にでも書いておけばよかったのに。
「なぜ息子たちの所に帰らないのか?」というダンゲ将軍と博士達・ボルテスチームと全視聴者の疑問に、ついに剛博士の口から答えが出されます。「この基地の中でソーラーバード号(地球からボアザン星に行くメカ)を作り、皇帝陛下の野望を砕くことこそが真の愛だと心に誓った。ソーラーバード号を完成させて、ボルテスVと共に労奴解放のためボアザン星に行く時まで子供たちには合わない」というわけで、今後もしばらく皆の前に姿を現さないのだそうです。
そんなぁ、そりゃないぜ父ちゃん!!なんでそこまでしてボアザン星優先なのか?何も聞かされてない三兄弟にとってはボアザン星なんて関係ないことで、ここは一度再会した後、話し合いで今後について考えればいいのに・・。とモヤっとしてしまいましたよ(苦笑)。

鎧獣士は鷹メカの装甲を砕くことができる光線を搭載して出撃しようとしていました。
ハイネル達が鷹メカを狙っていることを知ったファルコン基地では、鷹メカを守りに行きたい健一達に対して、左近寺博士は反対します。剛博士はボアザン星、左近寺は左近寺で地球ばっかり。三兄弟はお父さんばかりで、一番辛いのは一平とめぐみかも??

剛博士の基地では、先ほど生まれた子供の母親が病気になってしまい、ダンゲ将軍は鷹メカにその母親と子供を乗せてファルコン基地へ向かいます。ファルコンには医者がいるから、そこで診てもらおうという訳です。剛博士も、そういう時だけファルコンを頼るなんて、なんだかなぁという感じですけど、こうなったからこそダンゲ将軍と剛兄弟が接触することができたわけで・・。
そこへ鎧獣士登場。光線で鷹メカがやられてしまったので、中身が剛博士と思い込んでいる健一達は大慌て。今回は、鷹メカを倒すことが目的だったためか、鎧獣士は天空剣一撃であっさり倒れます。健一達は「やっとお父さんに会える」とウキウキでしたが、乗っていたのは初老の知らないオッサンでした。「お父さんじゃない!」と、あからさまに残念がる3人。ナレーションにまで「あまりのことにしばらく口がきけなかった」とえらい言われようをされてしまって終了です。

破壊された鷹メカから脱出したダンゲ将軍。三兄弟からは後ろ姿しか見えなかったとはいえ、ダンゲ将軍と剛博士とでは随分姿かたちが違うと思うんですが・・。しかも、赤子と女性を連れて戻ってくるなんて、またあっちで新しい家族を作ってきた剛博士じゃなかっただけでも良かったかもしれませんね(^^;)
今回、まためぐみと一平は蚊帳の外でした。しかも一平のセリフは一言もなし!

28話「父 剛健太郎の秘密」 健一達は、ダンゲ将軍から父・剛健太郎の秘密を聞かされる。

この回は、ダンゲ将軍が剛博士のことについて語るだけで、戦いが一切ないという珍しい回です。しかも、大事な話をしているのでこれを見逃したら結構大変かも・・。

鎧獣士に撃墜され、瀕死の状態のダンゲ将軍と母子。母子は無事でしたが、ダンゲ将軍は治療を受けるものの、助かる見込みはないと判断し、治療を止めてボルテスチームと博士に剛博士についての情報を伝えることにします。剛博士の秘密とは以下の通り。

剛博士は、ボアザン星の皇帝の弟の息子で科学大臣、ザンバジルは皇帝の第二夫人の息子。皇帝亡き後、次に王位に付くのは皇帝の実の息子のはずでしたが、病弱で王位に付けなかったため、次に王位継承者として選ばれたのが剛博士とザンバジルでした。順番からしてほぼ剛博士に決まりかけていましたが、ボアザン星を支配したかったザンバジルは、自分が王位に付くため剛博士の弱点を探し、自分が王位に就く方法を考えます。そこで剛博士の一番の弱点、剛博士には貴族の証の角が生えておらず、ニセモノの角を付けて育ったことを暴きます。妻と引き離され、王家から追放された剛博士は一気に労奴に大転落。そこで、角がありながら自分の角を折ってまでこの身分制度に反対していたダンゲ将軍と出会い、その他の労奴仲間と共に、ザンバジルと王室に反乱を起こします。たくさんの仲間が死んでいく中、生き残った剛博士は円盤で地球へたどり着き、そこで出会ったのが光代博士。その後生まれたのが健一達3兄弟です。剛博士が妻子を残してボアザン星に行ったのは、科学者としての力を貸してほしいというザンバジルに呼ばれたからで、ザンバジルが地球を狙っていることを知っていた剛博士は、その企みを打ち砕くためにも、とりあえずボアザン星に戻ることになったというわけです。

簡単にまとめればこんな感じです。ちなみにハイネルはボアザン星で王位継承問題が勃発する前にいた妻との息子で、角がバレて引き離された後に生まれたので剛博士は「妻に子供が生まれたらしい」ということしか知らなかったらしいです。その妻もハイネルを生んですぐに亡くなったという設定。いや~、ドラマを感じますね~。70年代とか80年代って、こういう「出生の秘密」みたいなのが流行った時代ですよね。

この剛博士の秘密にはいろいろ不自然な点があって、剛三兄弟は、父がボアザン星人で、自分たちもそのボアザン星人の血を引いているということを聞いて思わず顔が絵画みたいになるほど衝撃を受けていましたが、話の流れを聞いていると、母の光代博士・浜口博士・岡長官・・そして浜口博士を昔から手伝っていたらしい左近寺博士も最初からそのことを知っていたはずなんですよね。それでいて健一達に誰も何も話さなかったのがすごく謎で・・。
あと、剛博士の両親は共に角有りだったのに、なぜ剛博士には生えていなかったのか?両親に角があっても遺伝しない可能性があるなんてメチャクチャ怖くてある意味賭けですよ。剛博士だけかなり異例なことだったんだろうか。剛博士も、地球に来て簡単に子供を3人も作っているけど、隔世遺伝で健一達に角が生えてたらどうしようと思わなかったんだろうか。地球では生えてる方が面倒ですからね。万が一があっても切ればいいやと簡単に思ってたのかも??あの角、どこまで神経が通っているのか、切ったら痛いのかどうかも謎ですね。

ダンゲ将軍は全てを語った後、死んでしまいますが、この件があったからこそ健一達が全て知ることができたわけで、見ている方としてもやっとスッキリしましたよ。三兄弟にとっても、出生の秘密もそうですが、剛博士が生きていることと、姿を見せない理由等も知れて良かったのでは?
小ネタ、小ツッコミとしては、ダンゲ将軍が健一の顔だけをまっすぐに見て「お父上にそっくりだ!」と言ったことと、この回の大次郎がいつもよりちょっぴりキリっとした顔に描かれていたことです(笑)。「おいどんも、おとっさんの子タイ!」ってことでしょうね。

29話「ボアザン星の勇士」 鎧獣士・ギルオンは骨のある奴だったので、ダンゲ将軍と共に丁重に葬った。

健一達三兄弟は、自分たちがボアザン星人の血を引いているという衝撃を引き摺っていましたが、そこはいつもの三兄弟。その不安をすぐに地球人としての闘志に変えて戦おうと誓うのでした。剛三兄弟というか、ボルテスチームはみんな真面目だけど、基本あまり悩んだりしない所がイイですね。心配事があっても「でも俺はやるぜ!」がいつもセットになっているところが素晴らしいところです。
裏切者・ダンゲ将軍がファルコンへ逃げ込んだということで、初っ端からハイネル様は爆怒り。すぐに次の鎧獣士を出撃させるように命じます。ダンゲ将軍があまりに話のわかる人物だったので忘れていましたが、元々は剛博士以上にハイネル側というか、皇帝側だったんですよね。
そこで今回の鎧獣士に選ばれたのは、剣闘士のギルオンでした。久々の人型獣士です。「鎧獣士」というからには体は金属なんでしょうけど、どう見てもただの巨大化した人間で、性格はこのアニメお得意のガチガチ武士道気質で、しかもダンゲ将軍を尊敬しているという、ハイネル達にとっては大変扱いにくく面倒くさい獣士だったのです。でも、とりあえずいろんな意味で強そうだということで、この獣士が出撃することに。

ギルオンは、ダンゲ将軍を交換条件にして日吉をメカごと人質にとりますが、腕に抱えた4号機はジャンボマシンダーのようで、そのせいかあまり緊張感がありませんでした。
ダンゲ将軍が死んでしまったことを疑うギルオンに、健一は棺に入った遺体を見せます。それを確認したギルオンは素直に4号機を手放します。あまりに簡単に手放したので呆れるベルガン。
ギルオンは思ったよりそんなに強くなくて、すぐに天空剣のチャンスが訪れます。健一は超電磁ボールを放ったものの、あっさり日吉を手放し、あっさり死を覚悟したギルオンにとどめをささず、「無益な戦いをしたくない」「自分たちの体の中にもボアザン星人の血が流れている」ととどめを刺さなかった理由を語り、逃がしてしまいます。
それを聞いていたハイネルは地底城の中で部屋の装飾品を壊しまくって大暴れ。それを見てあっけに取られる他の3人・・。ハイネルが自分の生まれた星に誇りを持つのはまぁわかるとして、何でそこまで地球人を毛嫌いするのか??何かをされた訳でもないのにここはちょっと謎ですね(笑)。
地底城に戻ったギルオンは、ハイネルに詰められますが「ダンゲ将軍は裏切者ではない」と反発し、闘技場で処刑されてしまいます。
死ぬ前にギルオンは自分の生い立ちについて、「角のない両親の間に角ありで生まれたが、いくら角があっても両親が奴隷だから良い人生は送れなかった。だから身分制度に反対していたダンゲ将軍を尊敬していた」ということを語るのですが、これは貴重情報!両親に角がなくても突然角ありで生まれてくる場合もあるとか・・!剛博士と逆パターンだけど、一体どういう仕組みなんでしょうね??今の言葉で言えば「角ガチャ」ですよ・・。

怒り心頭のハイネルは、ギルオンの角と遺体の破片を持たせ、獣士を出撃させます。そして、ボルテスVの前に破片と角を落とします。それは、「負けた奴は処分するだけだから、見逃し・情けは無用」というハイネルの返事でした。ハイネルの行動にブチ切れた健一に、獣士はすぐに倒されます。ギルオンの角と破片はダンゲ将軍と共に葬られ、そこにボルテスVが花輪を落として今回の話は終了です。

22話に続き、健一が敵を見逃してしまうパターン第2段でした。このアニメに限らず、私は敵に情けを感じて見逃してしまうパターンがあまり好きではなく・・・(^^;) この回でもそうだったんですが、一平のようにイライラしてしまいますね。「さっき倒しておけば良かったのに」と思ってしまいますよ。今回は100歩譲って「わからんでもないか」と思えるけど、22話のズールは絶対見逃しちゃダメなやつでしょう(笑)。
ギルオンは人格がまともすぎて獣士には向いてなかったですね。今回のようなことがあるので、どんなに強くて頭が良かったとしても、獣士に仕立てるのは意思を持った人間よりも、動物とかの方がいいのかもしれませんね。

30話「地球を賭けた
一騎撃ち」
カザリーンのラブレター大作戦と、ハイネルVS健一の一騎討ち

タイトルの「 一騎撃ち」って漢字違ってますよね?本編もだけど、当時の台本も「撃ち」になっているようです。
今回の話は健一がカザリーン、ハイネルと触れ合う(?)話になっていて、まだ最終回までしばらく間があるのに、もう一対一で対決するのかい?という感じです。普通、実際に対峙するのは最終回だけだったりしますからね。他の回のレビューでも語りましたが、ハイネルやカザリーンは本当にフットワークが軽くて、意外とすぐに出てきてくれるのです。ハイネルに命令する上司(この場合は皇帝陛下)がいなくて、ほったらかし状態なので自由に行動できるっていうのもあると思いますけど。あと、ハイネル・カザリーンが地球人と同じ等身で良かったですね。悪の親玉といえば、主人公の乗るロボットと同じくらいの大きさの時もありますからね。
健一とハイネルの一騎討ちはビジュアル的にもとても素晴らしくて、そういう意味でも見ごたえがありますよ。

ハイネルは初っ端から死を覚悟した戦いの前にするという、見た目がヤバい儀式をしていて、その姿をカザリーンから見られてしまいます。
カザリーンは「ハイネル様よりも先に自分が犠牲になりたい」と一足先に出て行って勝手に健一暗殺作戦を実行します。
健一の元へ手紙が送られてきます。差出人が「ジェーン」だったため、ラブレターと思い込んだめぐみは、健一をからかいながら手紙を渡します。イイですね~。ボルテスはこういう話が一度もなかったので、こんなささやかなシーンだけでもありがたいです(笑)。「フンッ!」とイライラするめぐみは、きっと健一のことが好きというか、気になる存在なんだろうな。そのあたりはもう少し描いて欲しかったけど・・。でも、そういうことに時間を割かないのがボルテスVだから、いろいろ描かれたらきっと逆に白けてしまう。
手紙の内容は「健一のお父さんの居場所を知っている」という内容の物で、見るからに罠で、そんな訳ないじゃんという感じの物でしたが、ボアザンハイになっている健一は、少しでも情報があれば調べに行きたい状態らしく、早朝にバイクに乗ってコッソリ指定された教会へ向かおうとします。そこへめぐみがやってきて、「デートに行くんでしょう?」と勘違い。健一はなぜかデートは否定せず、「頭を冷やしに行ってくるだけだ」と行ってしまいます。
ここは久々にめぐみをからかう健一が見れる貴重なシーンでしたが、またほんのりセクハラで笑ってしまいました。いつものフリフリネグリジェでやってきためぐみに、「そんな恰好していると、体が冷えきっちまうぜ!」と言って、バイクの排気ガスでスカートをめくろうとしたのです。素晴らしい!健一は真面目だけどセクハラは、やる。それはやっぱり70年代の若者だから。

健一が訪れた教会にいた女性は予想通りカザリーンでした。カザリーンは健一を教会の外に連れ出し、円盤で健一を倒そうとします。
健一は左近寺博士に連絡を取って、一号機を自動操縦で送ってもらい危機一髪のところで助かります。あの奇妙な色使いの私服の下に戦闘服を着込んでいる健一。私服の時はいつもあんな感じで行動していたのか。夏場は最悪だろうな。
一号機が来たのでハイネルの命令でカザリーンを地底城へ避難させ、その隙にファルコンに鎧獣士を向かわせます。
出撃するボルテスチーム。めぐみは健一が不在の理由を「デートに行った」とみんなに説明したので、それが事実のようになってしまいました(笑)。あの流れならそうなりますよね。
健一はカザリーンを追い、地底城の場所を突き止めようとしましたが、そこへハイネルが現れます。ハイネルは健一に剣を渡すと、地球とボアザン星を賭けた一対一の勝負を突きつけます。
「これで地球が救えるなら」と、この戦いを受ける健一。武士道好きな二人の意見が一致した瞬間です。
健一が剣を落した時に、隙をついてハイネルの角を掴んで投げ飛ばしたのがスゴイ。角、触る方も触られる方もどんな感触なんだろう。あんなに力をかけても折れないなんて随分丈夫なことだけはわかりました。
二人の勝負は、健一の胸に傷が付いたのと、ハイネルの額に傷が付いたことで相打ちになり、海に落ちた二人。ハイネルはカザリーンに回収され、健一はめぐみからお迎えが。
ファルコンでは他の3人が時間をかせいでいましたが、一平から「朝からデートとは気楽なもんだぜ」と文句を言われ「勝手な真似をして済まなかった」とデートを否定せずに謝る健一。
健一はバツが悪かったのか(?)、その後は一平のアドバイスを存分に受けつつ戦っていました。戦いにはあっさり勝利!今回は大次郎のセリフが一言もなし!
最後は、一対一の戦いに手を出したことについてカザリーンがハイネルに怒られて、カザリーンが「ハイネル様に助けられて嬉しかった」というのに、「お前を助けた訳ではない。地球人に無様な敗北を見せたくなかったからだ」とバッサリ否定されてガビーン!(可哀想)なシーンで終わりです。

健一とハイネルの一騎討ちについて上手く描写できてませんが、胸アツでカッコいいので多くの方々に見ていただきたいです。健一とハイネルは内面的に結構似ていると思います。強情で武士道を貫くのが大好きなところは同じなんじゃないでしょうか。それにしても、ハイネルが戦う理由が当初の目的から逸れて行ってるような気がします。とりあえずボアザン星が地球より上であればいいというか、その上で自分と同等の力を持っている健一が生意気だから倒したい、みたいなそんな感じになってきてますね。

なぜか最後までデートを否定しなかった健一。でもその方がモテてる感が出ますからね。健一も「手紙を貰って待ち合わせ場所に行ったんだから、それって実質デートだよな」と思っているのかも。



2022年11月17日~12月1日 記