仮面の忍者 赤影


1967年に放送されていた「仮面の忍者 赤影」です。

前回、「恐竜戦隊ジュウレンジャー」について語った時に、「私はほとんど特撮は見ていなくて、唯一見ていたと言えるのが「ゴレンジャー」と「東映不思議コメディシリーズ」くらい」だと言っているんですが、コレを見ていたことをすっかり忘れていました。あと、「西遊記(堺正章版)」も。特撮番組として思いつかなかったのは、どちらも自分の中では特撮番組というより、ドラマとして捉えていたからかもしれません。西遊記の方は今考えてもどちらのジャンルに入るのかな?という感じですが、赤影についてはバリバリの特撮ヒーロー番組でしたね。

どこででも言ってますが、私は1979年生まれですのでこの番組は全く世代ではありません。なぜ知っているかというと、80年代に再放送されまくっていたからです。全国的にはどうだったかわかりませんが、西日本では80年代~90年代半ばにかけて、17時~18時の間に「ゴレンジャー」「赤影」「西遊記」が何度も再放送されていました。この3作、私と同世代で西日本在住だった方にはテッパンだったはずですよ(笑)。あと、夏休みの朝は「仮面ライダーV3」と「ウルトラマンレオ」。他にもたくさん番組はあったはずなのに、なぜ同じシリーズばかり何度も何度も放送されていたのか今考えても不思議でなりません。
そんな感じで、赤影も再放送されるたびによく見ていたのですが、当時の印象はとにかく「めちゃくちゃ古いな」というものでした。ゴレンジャーや西遊記も古いと思ったけど、それを一気に超越する最強の古臭さ。なにしろ1967年といえば昭和42年。西暦より昭和で表記した方がわかりやすいのがまた時代感じさせます。昭和42年といえば、1955年(昭和30年)生まれの私の母が小学生の頃、リアルタイムで見ていたそうです。既に高齢者になった世代が小学生だった頃の作品。そう考えるとどれだけ昔なのかがよくわかります。

私も小学生の頃に見ましたが、リアルタイムで見ていた子供と同じように青影の「だいじょ~ぶ」を真似たり、仮面を手作りしたり似顔絵を書いたりしていました。あと、同じ頃にアニメ版の赤影が始まって、それも毎週見ていました。内容は覚えていませんが、所々覚えていることがありますので、アニメ版についても全話見返してから語りたいと思っています。

今回、なぜこの赤影を語ることにしたかというと、前回ジュウレンジャーをレビューして以来、YouTubeでいろんな戦隊の変身シーンや特撮番組の主題歌を見たり聴いたりしていて、その時に偶然「おすすめ」で赤影の1話・2話の配信が出てきたからです。あー、懐かしいなぁと思って試しに見てみたら、想像以上の面白さ!2話まで見たところで続きが気になって、調べたらAmazon配信されていたの一気に全話見てしまいました(笑)。子供の頃は何とも思わなかったことが面白かったり、いろいろなことに気づかされました。いつものレビューのパターンに、子供の頃に思っていたこととの比較をプラスしながら語りたいと思います。


★子供の頃のイメージと違ったところ

・赤影が思った以上にカッコよかった
主人公の赤影について、当時もちろんキレイな顔だと思っていましたが、それ以上に仮面の奇抜さの方が印象的で、全体的に見て「カッコいい」とは思っていなかったような気がします。私が子供の頃、こういう仮面を付けるのは「女王様とお呼び!」の世界だったんですよ(^^;) お笑いのネタとかにもされてましたし、そういうのをネタにするのが流行った時代というか・・。でももうその例えも古くて、逆に今の若い人には通じないのかも・・。そんな訳で、見た目に関しては「七三分けの髪型で、変な仮面を付けているヒーロー」と、やや弄り気味に見ていました。あと、唇の色が妙に赤くて艶っぽいのと、ドーランで隠しきれない髭剃り跡が気になって気になって(笑)。でも、今見ると色々違っていて、髪型も実は七三ではなく「リーゼント」に近かったこと。今見ると東方仗助+殿下(太陽にほえろ!)という感じがします。この例えもなんだかなぁという感じですが、私にとってはそういうイメージです(笑)。実は、現実には不可能な原作漫画の髪型に近づけようとしていたということにも初めて気づきました。全然近づいてなかったけど・・。唇と髭に関しては今回もちょっと気になりましたが、回を増すごとに気にならなくなったので、途中でメイクを変えていたのかもしれません。新しく気になったのが顔の色。特に初期の頃、ちょっと白すぎやしませんか?顔と首の色が全然違ったのが新しい発見でした(^^;)

そして、この年になってあらためて赤影の美しさに気づきました。上手く言えないけど、特に斜めからの角度からが美しくて驚いたほどです。主題歌では♪赤い仮面は謎の人 どんな顔だか知らないが♪という歌詞があるので、赤影には「絶対に顔を晒してはいけない」という掟みたいなのがあって、それを守って仮面をしているのかと思っていたら、本編では普通に素顔・私服(というか、変装)で旅をしていてちょっと驚きました。そしてその素顔の美しさと言ったら、まさに「息を呑む程」と言ってもいいくらいで衝撃的でした。こういうのは「イケメン」ではなくて「ハンサム」「美青年」という言葉の方が相応しいですね。ちょっと新しいところで言えば沖雅也さんに似てるかなと。あの系統の美しさだと思います。素顔シーンは2~3話おきくらいにあって、サービス的な感じになっていたと思います。素顔を映すことに関しては、「ちゃんと顔を映してあげよう」という制作側の気遣いだったそうなのに、子供の視聴者から「赤影が出ていない」というクレーム(?)みたいなのが来て、後半は素顔のシーンがなくなったとのこと。いやいや、なんて余計な事してくれちゃってんだよ、暇人か。素顔のシーンなんてほんの数分間で、あとは8割がた赤影参上じゃんよ。逆に、旅のシーンは素顔で戦う時は仮面するっていうパターンを何度も繰り返せば、そのうちチビッコ達にも定着していただろうに・・と今更ながらこの理由はちょっと解せませんでした(^^;) まぁ、表向きの理由がそうだっただけで、実際には色々あったのかもしれませんが・・。とはいえ、赤影の素顔は中盤まではわりと見れるのそこまでレアという訳でもありません。
あと、子供の頃は一番の魅力であるはずの赤影の目がちょっと怖かったりしたんですが、それだけ目力が凄くて、あの派手な仮面に負けていないということがよくわかりました。そもそも、赤影役に選ばれた一番の理由がそれだったということですしね。目がキラキラ輝いていてアニメキャラみたいで、本当にスゴイ!!
あと、赤影はもっとクールな2枚目で、無口で素っ気ない感じなのかと思っていたら、見た目に似合わずわりと気さくで人間味もあり、優しいお兄さんといった感じでした。2枚目には違いないんですが、普通に冗談ぽいことも言うし、青影の言動に振り回されて「やれやれ」みたいなことが多かったのも笑えました。
赤影のコミカルなシーンといえば、青影が赤影の愛馬・白山に悪態を付いたシーンで、赤影がちょっと青影をからかってやろうと馬が喋ったように見せかける忍法を使ったところ。腹話術みたいな感じで自分が演じただけなのに、本当に馬が喋り始めて「えっ?」みたいになったシーンは笑えました。あと、戦いの時に青影の作戦(?)にノッてプロレスをやったところも。あれも笑えました。赤影、ノリが良すぎだし本当に何でもありだなぁと・・。
赤影の戦いが毎回苦戦していたということも意外でした。もっとサクッと倒していたイメージだったんですが、そんな余裕はなく、傷ついて痛そうにしていたり苦しんだり、わりとギリギリのところでフラフラになりなが戦っていたんだなと思いました。

・青影が思った以上に可愛かった
子供の頃見ていた時は、自分が青影より幼かったので特に「可愛い」と感じなかったのですが、今回見返したらめちゃくちゃ可愛くてすっかりファンになってしまいました(笑)。赤影達に褒められた時の照れ笑い、とても表情豊かでパッチリした大きな目に丸い顔。ちょっとぽっちゃり目のプニプニボディなところもとてもキュートだと思いました。ただ、最初の頃は「チョイぽちゃ」くらいだったのに、後半に向かってどんどん肥えていったのはちょっと心配になりましたけど(笑)。子供って一年でかなり大きくなるから、ギリギリ「子供」な雰囲気を保ったまま終わって良かったと思います。
あと、青影といえばあの演技力!子役ってすごく上手いか微妙かの二つに別れることが多くて、ほとんどの場合が「言わされてる感」満載なのに、そこにいくと青影はいつも自然な演技で、すぐに物語に集中することができました。
青影といえば「だいじょ~ぶ」ですよね。当時の子供の間で流行ったようですが、私みたいな再放送世代も真似してやってましたよ。20年くらい前に「めちゃイケ」で「色取り忍者」という赤影のパロディコーナーがあって、そこでも出演者がみんな「だいじょ~ぶ」をやるシーンがあったと思いますでも、もう一つの決め台詞「がってんがってん しょ~ち!」は全然覚えてなかったなぁ・・。
青影は、天真爛漫な性格で食いしん坊でお調子者だけど、素直で聞き分けもいいし結構戦力にもなっていたと思います。たまになまけたり、おちゃらけて赤影を呆れさせたりするところも面白かったな。青影の一番笑えたシーンは、白影が捕まって打ち首にされそうだというので最初はめちゃくちゃ心配していたのに、白影の様子を見に行った赤影を待っている間にノンキに居眠りをしていたところです。あの時の赤影の呆れっぷり、あと、いつもイビキをかいて寝ているので、起こす時には鼻をつままれるのも面白かったです。他の回で赤影に「いつも私が言っていることを思い出せ」と言われて、シリアスなシーンなのに思い出せなくて「なんだっけ?なんだっけ?」というところもツボでした。

・白影が意外とおじいさんじゃなかった
これが一番意外だったかも??もっとボサボサの白髪頭でおじいさんのイメージでしたが、髪のサイドに少しメッシュが入っているのが老けて見えるというだけで、よく見るとバリバリ若々しかったです。中の人(牧冬吉さん)の当時の実年齢がまだ37歳だったということも驚きました。意外と若いと思ったとはいえ、まさかの30代だったとは!今の目でみたら「おじさん」とも言い難く、普通に若いですね。しかも、意外とイケメンだったということにも気づきました。赤影とはまた違った系統のワイルド系イケメン。やっぱり大人になってから見ると子供の頃と見方が変わってきますね。
あの口調(「〇〇なんじゃ!」みたいな喋り方)からして白影はおそらく設定では50代くらいなんじゃないかと思っていたけどどうなんでしょうね?

・白影の凧が思った以上に使われていなかった
白影は毎回凧で登場して凧に乗って戦うものだと思っていたほどそのイメージがあったのに、使ったのは10回もあっただろうか?という感じでした。OPやEDで凧に乗っているシーンが出てくるので、いつも乗っていたと思い込んでいたんだと思います。やっぱり凧での撮影は大変ですよね。裏話で「何回も落ちた」ということが語られてましたし・・。あと、「一度燃やしてしまったことがあって、それで使わせてもらえなくなったのかも」みたいなことが書いてあってちょっと笑ってしまいました。凧に乗るなんてカッコいいし夢があっていいけど、実際にそれを動かすのはいろいろ難しかったんでしょうね。アニメだったら簡単なのにでも、白影が小さな竹をポイっと投げて、その上にいつも身に着けている白いスカーフを置いたら大きな凧に変化するっていうのは面白いアイデアだなぁと感心しました。

・♪手裏剣しゅっしゅっ しゅっしゅしゅ♪ なのに、ほとんど手裏剣が使われなかった
これは驚きでした。忍者に手裏剣は付き物なのに。確認したら、手裏剣が登場したのは最初の頃数回だけでした。白影と青影は使ったことがあったかどうかも不明です。敵側もほとんど使ってなかった気がします。
赤影の戦いはほぼ剣ですね。あと、仮面ビームとか手の平から火炎砲とか手りゅう弾とか・・(笑)。主に爆破系が多いのが笑えます。いつも面白い技がたくさん使われるので、今回は何で来るだろうと、そういうところもとても楽しかったです。それにしてもなぜ手裏剣を使わなかったんでしょうね。普通の手裏剣じゃ地味すぎて赤影らしくないとしても、ブーメランのように手元に戻ってくるとか、爆弾付きとか手裏剣同士が合体して何かになるようにするとかすれば、いろいろバリエーションができそうなのに。

・青影はそんなに「だいじょうぶ」を多用していなかった
これも、白影の凧くらい毎回言ってるようなイメージだったんですが、多分数えたらトータルではそんなに言ってなかったんじゃないかと思います。最初からいつ言うか気にしながら見ていて「あれ?あまり言わないなぁ」と思ったくらいなので。これもEDで映像が出てくるから毎回言ってたような気がしていただけなんでしょうね。それを考えると、アニメのOPやED、アイキャッチ等でおもちゃとして発売されている物の映像を出して印象づけようとするのは商戦として正しいんだなと思いました。

★良かったところ★

・主題歌のインパクトが凄い
あの有名なOP主題歌は「忍者マーチ」というタイトルで、♪キラリと光る涼しい目♪♪手裏剣しゅっしゅっ しゅっしゅしゅ♪等のフレーズがインパクト大で、ずっと忘れずに覚えていました。子供の頃の記憶として、あの主題歌が終わった後、続いて「赤影の歌」のイントロが流れるところまでセットで覚えていたんですが、EDから予告に入る部分だったんですね。こんな細かいところを記憶していたことに我ながら感動しました(笑)。EDは「忍者マーチ」の2番の歌詞で、OPとEDが同じ曲というのが1960年代の子供番組あるあるでしたせっかく「赤影の歌」(「忍者マーチ」のレコードのB面で、挿入歌扱いだった)があるんだから、こっちをEDにすれば良かったのにと思います。
「忍者マーチ」をこの度初めてフルコーラスで聴きましたがやっぱりイイ!!あの前奏もテンション上がりますよね。この歌は3番まであって、1番が赤影、2番が青影、3番が白影について歌っています。1、2番の歌詞はいいけど、3番の歌詞の出だしが♪やさしいおじさん 白い影♪だったのがちょっと笑ってしまいました。こんな所で「月光仮面イズム」を出してこなくてもいいのに、と思いましたよ。ヒーロー番組の歌詞で「おじさん」って単語を出してくるなんてなんかカッコ悪いじゃないですか。赤影が「赤い仮面は謎の人」青影が「小さな影は青い影」で、そんな感じで来るなら白影は「大きな凧だ 白い影」とかにすれば良かったんじゃないでしょうか。今更だけど「私ならそうするけどね」と思いました(笑)。

・赤影・白影・青影の関係が心温まって良かった
これが私が一番「良かった」と思ったところでした。3人は戦う仲間であると同時に普段から家族のような関係で、戦い以外の時も仲良く一緒に旅をしています。一緒に食事をしたり冗談を言い合ったり、そこがとてもほのぼのとしていて好きでした。赤影と白影は青影のことをとても可愛がっていて、事あるごとにハグしたり抱き上げたり手をつないだりしていました。子供相手とはいえ、実際にあ時代(戦国時代)の男達がそういうコミュニケーションの取り方をしていたのかどうか謎ですが、そこは現代風に表現されていて良かったと思います。私はエンディングで青影が真ん中になって赤影・白影に両手を繋いでもらって歩いていくシーンがとても好きなんですが、きっと当時の子供達もあの姿に憧れたはず。赤影と青影の関係は、兄弟以上親子未満でその微妙な感じがとてもイイと思います。赤影は「先生」みたいな感じ、白影は「叔父」みたいな感じかなと勝手に思っています。それにしても、青影はよくあの赤影の前で我儘を言ったり好き勝手に振舞ったりできるなぁと思います。あの顔を目の前にしたら緊張して「はいわかりました」「すみません」「ありがとうございます」しか言えなさそう(笑)。白影は本当に気を使わなくて良さそうだけど(笑)。
あと、赤影と白影が青影の頭を小突くところも好きです。「こいつぅ!しっかりせんか!!」みたいなアレです。たまに二人に左右から同時につっこまれたりして、こういうところも面白かったです。

・敵が面白怖くてイイ
最初の「金目教編」は不気味さと面白さがちょうどいいバランスで一番好きです。特に傀儡甚内はストッキングを被っていて最高に不気味。闇姫も最初は「怖!」と思ったけど最後はイイ人な感じで好印象でした。幻妖斎は顔にちょこちょこ人の好さが見え隠れしているなと思いました。青影を見る目がなんとなく優しいんですよ。鬼念坊もだけど、あの細いサングラス姿にはちょっと笑ってしまいました。あれって小道具じゃなくて当時市販されていた物なんでしょうか。そんなのどこで売ってるんだよ!とつっこんでしまいます。
卍編になると敵はもっと自由になり、もはや和装でもなく、まるで戦隊物の敵のようでした。それにしても、ガスマスク姿の時は音声が聞き取りづらくて仕方なかったです・・。多分半分くらい何を言ってるかわかりませんでした。針紋鬼は、よく「懐かしの~」系の番組で紹介されて弄られていたので覚えていました。あれ、物凄いインパクトですね。
根来編は他に比べるとわりとまともな雰囲気だったと思います。そのせいか、あまり印象に残っていません。
魔風編はもうほとんどドリフ(笑)。イイですよね~。これこそ赤影の敵だという感じでした。私は、後半で魔風が中華鍋で作ったと思われるヘルメットを被っている姿が一番好きです。あと、敵の雑魚(ショッカーみたいな人達)のコスチュームのデザインが、クマ耳帽子みたいで可愛いな、と思ったりしていました。生地の色柄も可愛くて何気にオシャレ!それから、魔風編といえば猿助。まるでネズミ男のように魔風側と赤影側を行ったり来たりしていて、これまでにいなかったキャラでした。同じ顔の双子の犬助とよく入れ替わったりして赤影達を騙すのですが、見ているこちらも途中からわからなくなることがありました最後に死んでしまった時はちょっと寂しかったです。

・何でもありの世界観が面白い
赤影達のアクションと共に、この番組の一番の魅力だと思います。一応、時代劇で戦国時代を舞台にしていて豊臣秀吉、織田信長が登場したりしますが、世界観はかなりフリーダムで、ハッキリ言って「何でもあり」でむちゃくちゃなのです(笑)。そんな「仮面の忍者赤影」は「SF時代劇」というジャンルになるらしいです。でも、そのおかげで私みたいに時代劇に興味がなかったり、堅苦しい雰囲気が苦手でもとても楽しむことができました。そもそも、赤影の仮面も、宝石からビームが出たり目の部分が透視モードになったりいろいろスゴイですからね(笑)。そして戦う相手は変態怪人か巨大怪獣、巨大メカ。3人が使う忍法も「忍法」というより「魔法」と言った方がいいかも。白影の何でも出せる巾着や、大砲・ホースにもなる腕のサポーター(何ていうパーツだろう?)等便利アイテムもたくさん揃ってます。赤影・青影の初登場シーンが赤・青のシャボン玉を纏っていたのも何ともファンタジックな雰囲気を醸し出していました。赤影は「金目教編」「卍党編」「根来編」「魔風編」の4つのストーリーからなりたっていますが、それぞれのシリーズで出てきた時代考証を無視した面白グッズを挙げていきたいと思います。

金目教編
ビニールクロス、駒メカ・ミラーボール型レーダー、懐中電灯、サングラス、ヘッドホン通信機、白影探知機、金目像(実は巨大ロボで中はメカニック)

卍党
大まんじ(潜水・飛行可能な基地。中は操縦室&コンピュータールーム)、酸素ボンベ、ウェットスーツ、フィン、ガスマスク、海パン、地球儀、バスタオル、ビーチパラソル、青影専用アタッシュケースとその中のお菓子(マーブルチョコ、ゼリービーンズ、フィンガーチョコ等)、非常招集パトライト、非常ベル、パン、バナナ、老魔女のババアの部屋が化学実験室

根来編
網タイツ、通信用スクリーン

魔風編
琵琶湖タワー、洗濯バサミ、ビニールクロ、コンサートや舞台で使用するカラフルな照明


目立つ物だけ挙げてみましたが、細かく調べるともっと他にもあるかもしれません。ここには挙げてないけど自動ドアは日常茶飯事だったような気がします。あまりに馴染みすぎて気づかなかった物もあるかも。ストップウォッチも後半のあたりで出てきたな。それにしてもこうやって改めて調べてみると「卍党編」が圧倒的に多いですね(笑)。根来編でグンと減ったのは、ふざけすぎだと指摘されたからだったりして??敵のコミカルさ控え目でしたし。まぁ次の「魔風編」でまたパワーアップして復活するんですけどね(笑)。だけどしれっと登場したバスタオルに洗濯バサミ。こっそり映り込む地球儀・・ビニールクロスは怪獣に埃がつかないようにかぶせてあったのをそのまま出してきたんじゃないの?と思える感じで、そういうところも面白さ満載でした。

・あまり人が死なないので殺伐としていなくてイイ
はっきり死が描かれたのは、敵以外だと卍党編のペドロ、あとは赤影の父の影烈風斎と、同じ「影一族」の黒影・紅影くらいでしょうか。他にもその他大勢の同じ影系の人達がたくさん犠牲になっていて、犠牲者はほぼ魔風編に登場した人達ばかりだったということですね。影一族はほぼ壊滅状態ということだろうけど、再建することはできたのでしょうか。赤影達が旅の途中で出会った村人たちはみんなめでたしハッピーエンドでしたね。


★気になったところ★

・感動エピソードがない
全話通してとても面白く、退屈しなかったのですが、感動したり考えさせられたりという話がなかったのがちょっとだけ残念だったと思います。唯一シリアスだったのが上に挙げた影一族の崩壊くらいで、あとは本当に全然感動しなかったな(笑)。普段の話で一話くらいはバッドエンド(救うことができなかった、とか「本当にこれで正しかったのか?」みたいなやつ)があって良かったと思うし、感動回も2~3話くらいは欲しかったところ。3人の仲間割れエピソードとか青影のやらかしエピソードなんかも見てみたかったと思います。まぁ、仲間割れは3人の年齢がそれぞれ離れすぎなこともあってちょっと難しいかもしれないけど、青影の自分勝手な行動をとって怒られるとか、命に関わる大ピンチに陥るとかそういうのはあって良かったと思うんですけどね。


気になったのはこのくらいで、他は良かったところだらけで不満はほぼありませんでした。ここからは、どうしても言いたかったツッコミ所です。

飛んだり消えたりできるなら、馬は要らないのでは?
馬だったり徒歩だったり、爆走したりして旅を続けていましたが3人とも瞬間移動できるし、赤影に関しては空を飛べるんですよね。それなら「エスパー魔美」みたいに瞬間移動しながら進めばもっと早く進めたはず。それか、白影は凧に乗って、赤影が青影を抱えて空を飛ぶっていう方法もありますよね。もしかして、その方法だと体のHP的な物を消費してしまって、戦いの時に力が出ないとかそういう理由があったのかも??

白影が意外とドジ
白影が捕まったりダウンしたりする回数は青影以上だったと思います。最初は、「あれ?白影ってもっと頼りになるキャラじゃなかったっけ?もしかして、まさかの足手まとい要員??」と思いましたが一応「ベテラン忍者」なのにこんな感じでは・・と思われたのかどうかわかりませんが、途中で少し改善されたと思います。最初から見返してみると、元々赤影と青影は豊臣秀吉を守るために招集されていたけど、白影は自ら「居ても立っても居られなくなったから」来ただけで、別に呼ばれた訳じゃなかったんですよね。青影からも「何で来たの?」とか言われてたし(笑)。
あと、細かいことですが、白影は最年長なのに赤影に敬語を使っていて、それがちょっと不思議でした。後から赤影は影一族の頭首の息子だということがわかって納得したんですが、紅影・黒影は赤影とタメ口。青影の姉・陽炎は赤影の父のことを「おじさま」と呼ぶ。このあたりの関係性は一体どうなってるんでしょうね?実は青影姉弟は赤影と従兄関係??

しゃべる小鳥の謎
卍党編で、敵側が飼っていた言葉をしゃべる小鳥(アミー)。途中で赤影達の仲間っぽくなっていましたが、数回出ただけでフェードアウト。赤影の愛馬の白山もそうですが、一時的に「動物をしゃべらせて番組のマスコットにしよう」みたい実験を行っていたんでしょうか。てっきりそうなるものだと思って見ていたのに、すぐ出なくなって拍子抜けでした。

赤影は意外とノンキな性格
白影が捕まろうと青影が捕まろうと、青影の姉の陽炎が捕まろうと、絶対に渡してはいけない黄金の仮面やギヤマンの鐘が敵側に渡ろうとも赤影はいつも焦ることなく通常運転。「今は敵側にあるけど(捕まったけど)、絶対に取り戻すから。大丈夫だから!」が赤影のモットー。実は青影以上に「だいじょうぶ」なのです。「何が起きても恐れない、動じない冷静な男だと言いたいのかもしれませんが、どちらかというと飄々とした感じがして、ちょっと笑ってしまいました。お正月には洞窟に飾り付けをし、画面の方を向いて視聴者に新年の挨拶をしたり、洞窟で雑煮を作っていたり、休憩中に語りながら枇杷の美をガチ食いしたりと、赤影は噛めば噛むほど味の出る、不思議な魅力のヒーローです。

黄金仮面の秘密
終盤のシリーズ、魔風編は黄金の仮面の争奪戦。元々は赤影の父が持っていた仮面。その仮面が持つ秘密は青影の姉の陽炎だけが知っているということで、敵の魔風は陽炎と仮面を同時に奪おうと、赤影達と戦います。色々あって最後にその秘密が明かされるのですが、それは呪文を唱えると仮面自体が巨大化したりするというものでした。ここで面白かった、というかちょっと「あれっ?」と思ったのが、その呪文が陽炎によって唱えられたものでなくても効果を発揮するということでした。「姉ちゃんが練習しているところを見た」とその呪文を少しだけ覚えていた青影が試しに唱えてみると、仮面が巨大化して魔風を押しつぶしたのです。一旦は助かった魔風は怪獣を復活させ、その後は陽炎が呪文を唱えて怪物を消滅させてましたが、呪文一つで誰にでもできることなら、旅の途中で青影や赤影達にそのことを伝えておけばすぐに解決していたのに・・。それか、遠隔操作が可能なら捕まっていても、どこにいてもその場で陽炎が呪文を唱えていたら何事もなく終わっていたんじゃないかと・・・。呪文が「ぱよよ~ん ぴよよ~ん」だったことといい、ツッコミどころしかありませんでした(笑)。

フェイクが多すぎ
偽物と変身ネタが多すぎて、今ここで喋っている赤影・青影・白影は本物なのか?この村人は本当に一般の村人なのか?というのが多くて、見てるこっちも何度も騙されました。偽物は会話の後、一人になった時にニヤっとするのが特徴です。あと、各回の第一村人は敵が変身した姿のことが多いです

赤影からの最後のメッセージ
最終回、戦いが終わって赤影から仮面をもらった青影。装着して大喜びではしゃぐ青影(と、視聴者の子供達)に伝えたメッセージが「形ばかりではない。心が大切だ」なんですが、そんなことを言いつつ、自分も早速忍者のトップの証であるギンギラの黄金の仮面を装着していました。なんかイイですね(笑)。この仮面も、パッと見はイカれた危険人物にしか見えませんが、50数話ぶんのエピソードを見た後に感覚が麻痺して、とてもカッコいい姿に見えました。さすが、忍者界の誰もが羨む仮面なだけあって、普段の手作り感溢れる赤い仮面と違ってとてもゴージャスな仕上がりです。そして、こんな派手なマスクにも負けていない赤影はやっぱり最強のイケメン忍者ですね。
あと、青影は正月に掲げた目標(仮面の忍者になりたい)が早速叶って良かったですね。

「みなさん、だいじょうぶ?だいじょうぶだね!またね~」
これは、最終回での青影から視聴者へのメッセージ。普通だとこれだけ長い話数だといつものナレーションの感じで「戦いは終わった。赤影達はこれからも〇〇で、〇〇であろう」ー完ー みたいにしそうな物なのに、青影のこのナレーションで終了。「軽っ!」と笑ってしまいました。やっぱ赤影は最高でした。



私の感想はこんなところです。もう何度も言ってますが、本当に面白かった!!何も考えずに楽しむことができました。制作側の良い意味でのふざけ具合と、面白小道具やツッコミどころを探しながら見るのも面白いし、それでいて締めるところはちゃんとしまっている、大事なことはちゃんと押さえてあるのがポイントです。
すっかりハマってしまって色々当時のことをネットで調べたりムック本を読んだりしました。出演者が敵味方問わず和気あいあいだったこと、面白い演出はみんなノリノリだったこと、赤影・白影・青影の交流が番組終了後もずっと続いていたこと、そして「過酷な撮影だったけど楽しかった」と回想されていたのを知れてとても嬉しかったです。

ヒーロー番組が好きで、お笑いが好きなら絶対ハマると思います。最初見た時は古いと思ったけど、見ているうちに全く時代を感じなくなります。当時のセリフ回しもギャグも普通に面白いし。あと、怪傑ハリマオと七色仮面(両方とも、赤影を見た後におすすめとして出てきた)を見た後に赤影を見たら、赤影がめちゃ新しく感じますよ。やっぱり昭和も40年代に入ると違うな~と思いました。
ハリマオといえば、私の父は子供の頃「怪傑ハリマオ」が大好きだったそうで、憧れるあまり祖母に銃を入れるホルスターという物騒な物を手作りしてもらったという過去を持っています。そして私は赤影にハマっている・・血は争えないなと思いました。

2024年2月19日 記