こちらでは、キャラクターへついての愛あるツッコミと、その他諸々について語りたいと思います。ネタばれになってしまうと思うのでこれからこのアニメを見ようと思っている方は読まない方がいいかも?
| 登場人物(地球人) | |
| スギタ ススム | 主人公。13歳の中学生。 スポーツが得意で元気でお調子者でケンカっ早い、そして勉強はダメで・・・といういかにもヒーローキャラなタイプ。 13歳にして、行方不明になった父の親友・ドクターミヤが組織する体内医療救命隊「ホワイトペガサス」の隊員になる。 宇宙で調査をしていた父が命令を拒否して消息を絶ち、ススムがその父を心配するあまり部活(サッカー部)にも身が入らない毎日を過ごしているという描写と、いきなり強制的に研究所へ連れて来られて隊員にされてしまうまでの過程が第1話の半分(約10分間)の間に詰め込まれているのがスゴイ。 しかも、ススムが隊員に選ばれたきっかけがなんだか説得力がなく、「運動神経が良い」「体が強い」そして「生き物に優しい(バイクに轢かれそうになった犬を救助した)」という理由からでした。でも、わざわざ中学生のススムを選ばなくても、そういう人って探せば他にもたくさんいると思うんですけど、なぜあえてススムを採用したのか・・。ススムの入隊は、父親のことと直接関係ないような感じに描かれていたので(体内に侵入する異星人と父が関係ありそうだということがわかったのは入隊してからのこと)ツッコミ所満載ですが、父が行方不明になって以来、外でケンカばかりしているススムを心配した母がドクターに相談して「それなら、何か仕事をさせてみよう!」という感じになったのかもしれません。むしろ、そんな流れの方が自然だったんじゃないかなぁ~と思うんですけどね。 こういう「子供が大人の組織に巻き込まれ系」なストーリーは大好きな私ですが、「レザリオン」のレビューの時も語ったけど、実際そんなことになったら絶対イヤですよ。他のことで手がかかっていろいろめんどくさそうじゃないですか。しかし、そんな私の心配をよそに、ススムはホワイトペガサスの中でもかなり重要なポジション「艇外活動」担当にされてしまいます。体内に入った「ワンダービート号」の外に出て近辺を調査したり、モンスターを倒したりという一番活躍している姿が目立つオイシイ部署です。そこで、予想通りススムは暴走気味になったり単独行動を取ったりするのですが、最終的にはそれなりの結果を残すのと、ホワイトペガサスの隊員の人達はみんな気性が穏やかなため、チームワークが乱れたりすることは一切なかったように思えます。特に、一人でビジュール星人の基地へ乗り込んでいってビジュラ姫との対談に成功し、人間の体内に侵入する目的について聞き出すことに成功したのがすごかったと思う。ビジュラ姫が良い人だったから出来たことなんでしょうけどね。しかし、こんな偉業(正確には「勝手な行動後、かろうじて」のことなので違うんだけど・・)を成し遂げたのに、他の隊員達はやっぱり気性が穏やかなためか、そんなに褒め称えることもありませんでした。普段からひどく怒られることがなければ、派手に褒められることもありません。ちなみに、他の隊員を心配する描写も地味です。クールという訳ではなく、静かで穏やかなんですよ。「なんだとォ~!?お前は○○が心配じゃないのか?!」と暑苦しい描写が多いアクション物のアニメとしては珍しいけど、実際の職場だったとしたらこっちの方がやりやすいかもしれませんね(笑)。 序盤では、ビジュール基地からなぜかススムが父に贈ったオルゴールの音が流れてくるので、「もしかしたら父は地球人を裏切ってビジュール側にいるのかも・・・」とそのことで苦悩する描写があります。「この音楽について何かわかれば謎が解明できるかもしれないのに」というのが隊員達の考えなのですが、もしススムがそのオルゴールのことを話せばみんなが父を疑いの目で見るのでは・・と思うと怖くて言い出せないのです。その恐怖を乗り越えてみんなにカミングアウトするまでの葛藤が前半のテーマになってますが、ホワイトペガサスの隊員達はやっぱり穏やかなので大して驚きもせず「そうだったのかぁ。でも俺たちはススムの父さんのことを信じてるよ」という暖かい雰囲気でススムを迎え入れるのでした。 それから、特筆すべきことは16話からキャラデザインが変わっていきなり老けます。中学生って一番微妙な年齢で、小学生寄りに描くか高校生寄りに描くかでその物語の雰囲気がかなり変わってくると思います。私の今までの個人的なリサーチの結果では、昔の少女マンガだと中学生でも「これは大学生だろう」というくらい大人っぽく描かれていて、少年マンガだと今も昔も子供っぽい(年相応な)感じに描かれることが多いような気がします。やっぱり作者が男性のことが多いから、その分リアルに描けるのかも? そんなススム君も、最初は体も小さくて小学生寄りのいかにも子供っぽい感じで描かれていたのに、話の内容がシリアスになった中盤から高校生寄りの大人っぽいキャラに変化します。最初は、前半の話から3~4年後という設定なのかなと思っていたけど、じっくり見て確認してみると別に時間は流れていなかったようです(笑)。中盤から「アラマキ テツヤ」というキャラ(16歳くらいの設定らしいので、最初から高校生のルックス)がホワイトペガサスの新隊員兼ススムのライバルとして登場するのでそれに合わせてのことなんでしょうけど、それにしても違和感ありすぎでした。 ススムの声は田中真弓さんがやっているのですが、その声も初期のデザインだとピッタリだけど大人っぽくなったススムにはちょっと・・・と思いました。とは言え、ワンピースのルフィ(高校生くらい??)とか、幽遊白書のコエンマとかは大人の姿でもちゃんと合ってるんですよね~。単にそのキャラの問題でしょうか・・・。 私は初期のデザインの方が気に入っていたし、13歳ならあんな感じだろうと思っていたのでOPとED共々、そのままにしておいて欲しかったです。ススムは最初の頃、父のことを「パパ」と呼んでいたのですが、自ら「父さん」に呼び方を変えるというエピソードがあります。その時は別に「パパ」で良かったのに、と思ったけどデザインが老けてからは「父さん」にして良かったと思いました(笑)。 |
| ドクター・ミヤ | ススム達が所属している総合健康科学研究所の所長。 ススムの父の親友で、ススムのことは生まれた頃から知っており「私もススムのことを息子同然に思っておるよ」という、ありがちな父親代わり的所長。上で語った通り、ススムをホワイトペガサスの隊員として呼び寄せた人物なのですが、その誘い方が怪しかった為ススムが暴れてしまい、まるで誘拐のような形になってしまってました。実はススムを誘う前に既に母親に許可が取ってあったのですが、それならススムの家に出向いて理由を話して連れて行けばよかったんじゃないかと思う。 ススムからもとても信頼されていて、父のオルゴールのことも唯一最初から知らされていた人物。それなのに、自分からこっそり隊員達に手回しをせずに「ススムが自分から言い出すのを待とう」という所に父親っぽさが感じられますが、人類がわけのわからない異星人から狙われているというのに、なかなかの余裕です。ススムが比較的早くカミングアウトしてくれて良かったですね。 中盤から後半にかけて、隊員の体がターゲットになる話が続くのですが、なぜかドクターの体はなかなか狙われませんでした。そんなドクターも、最後の最後にやっと狙われる番がやってきました。しかしそれは、本放送時には放送されなかった25話・26話だったのです。本放送時版ではドクターの体には何もないまま終わってしまいました。最後に一番の大物がピンチになるということで盛り上がる展開だったのに、これを放送しないなんてもったいないと思います。25・26話はその後発売されたビデオに収録されたそうですが、テレビだけ見ていた視聴者にとってはかなり中途半端な最終回だったんじゃないでしょうか・・・。ちなみに、ドクターが侵入されたのは「大脳」でした。 |
| マユミ | ドクター・ミヤの姪で、自称「ドクターの秘書」。 ススムと同じ13歳の少女。初めて合った時からススムを気に入ったようですぐにガールフレンドになってしまいました。いつもススムにくっついていて、ススムが他の女の子にデレデレするとヤキモチを焼き、心配したり世話を焼いたりする姿が可愛い。それにしても、なぜドクターミヤは子供ばっかり雇おうとするのか・・。とはいえ、マユミの方は「自称」が付いてるし、ドクターの口調からして「勝手に研究所に居ついてしまって困っておるよ」という感じではありましたが。 意外にも、ホワイトペガサスの関係者の中で一番最初に体を狙われたのがこのマユミちゃん。しかも13・14話と2話連続でした。狙われたのはドクターと同じく「脳」です。 最初はススムと遊びに行ったり、行動を共にすることが多かったので出番も多かったのですが、この13・14話を過ぎたあたりから徐々に出番が減っていって、後半はあまり活躍しなかったように思います。テツヤの登場に合わせて老けたススムと同じく、16話あたりからデザインが変更になり急に老けます。女の子なので少しくらい年齢が上がってもススムほど違和感はありませんでしたが、最初のキャラが可愛かったのでこちらもやっぱりそのままにしておいて欲しかったです。 ちなみに、大人っぽくなってもススムとの関係は一切発展しません(笑)。そんなことよりススムの頭の中は父さんとビジュール星人のことで一杯なのでした。 |
| リー・メイ・ファン | ホワイトペガサスの隊長。中国人。 男性ばかりの隊員の中で、隊長は珍しく女性なのです。隊員達に冷静に的確な指示を下すところがカッコイイ~!!カッコイイ女戦士好きの人にはたまりません。冷静沈着・容姿端麗、しかも声は小山まみさん。なんとなくその凛とした姿を想像していただけるんじゃないかと思います。 でも「決して『デキる』のは仕事だけじゃないのよ」とばかりにススムや隊員達へ気を配り、女性らしさも忘れずに、若い頃自分を励ましてくれた「憧れの人」とのエピソードがあったりして、ソフトな印象も持ち合わせる所が素晴らしすぎる。こんな人が上司だったらなぁと女性でなくても思ってしまうんじゃないでしょうか。 そして、リー隊長はカッコイイだけでなく、エロい。何がそう思わせるのかよくわからないけど独特の色気があります。つまりエロカッコイイんです。22話ではビジュールに脊髄中枢神経へ侵入されてしまうのですが、苦しみながらも自分の体の中で戦っている隊員達に指示を出す姿がなぜかエロかったです。隊員で唯一シャワーシーンがあるし、そういう意味でもお色気担当だったのかも?? それから、リー隊長といえば新ワンダービート号が登場するエピソードが忘れられません。15話・マユミの体内で、戦いによってボロボロになった旧ワンダービート号からパワーアップした新ワンダービート号に乗り換えるというエピソードなんですが、そのボロボロになった旧ワンダービート号を体の中にそのままにして残していくのはまずいということで(残していっても、最終的には体の中の抗体がワンダービート号を異物と判断して溶かしてしまうのですが・・)ドクターミヤはリー隊長に新ワンダービート号で旧ワンダービート号を破壊するよう命令します。しかし、長い間一緒に戦った愛着あるワンダービート号を自分の手で破壊するなんて・・「私にはできません」と一度命令を拒否してしまうんですよ。これが温かみがあってなんともいえない気分になります。それでも、やっぱり最終的には破壊することになるんですけどそのシーンでみんながボロボロ涙を流しながら攻撃するのが感動的でした。最初に、あまり内容をじっくり見ずにそのシーンを見た時は別に何とも思わなかったけど、腰を据えて見るととても感動しました。 |
| マイケル・ヤンソン | ホワイトペガサスの隊員。アメリカ人。 ワンダービート号ではススムの隣に座っていて、ススムと同じく艇外活動担当。ススムの同僚というか上司というか、先輩。一応「ススムの兄貴的存在」という設定になっているけど、それは仕事上でのことであって、私生活でススムが特別に彼に懐いている様子もなく、二人の関係が描かれることがあまりなかったのが寂しかったところ。ススムが彼に対して敬語で接するのも意外な感じがしました。そういえば、マイケルに限らずススムって隊員達全員に敬語で接してるなぁ~。 マイケルはいつもススムとコンビを組んで体内を偵察したりモンスターを倒したりするのですが、ススムが単独行動を取っても頭ごなしに叱ったりすることは一切無く、「こいつぅ、心配したぞぉ」とか「危なかったんだぞぉ」としか言わなかったのがちょっとばかりユルすぎで甘すぎだと思う。二人がタイミングを合わせなければ効果がないという技「Wレーザー」の特訓の時はさすがにちょっとアツくなっていたけど・・・。 それから、私生活ではススムと同じくらいの妹がおり、その妹の足にビジュールが侵入する話は唯一マイケルがアツくなる回。なかなか貴重なエピソードです。 そんなユルユルなマイケルだけど仕事はかなり出来るらしく、21話ではビジュールに「肝臓」へ侵入され、それが終わったかと思ったらアラマキテツヤの入隊と入れ違いに「科学省防衛本部」へ転属(すごい)。ひねくれ物テツヤよりもユルいけど優しくて頼りになるマイケルと仕事がしたかったススムは、その不安をマイケルに訴えますが、マイケルは「テツヤは入隊したばかりの頃のススムとそっくりだ」と中途半端な励ましの言葉を残し、去っていってしまうのでした。入隊した当初のススムは「大人の中で一人だけ子供」という感じで初々しく、テツヤとは全然似てないと思うんですけどね。共通点といえば、勝手に単独行動を取るところでしょうか?? その時のススムの不安そうな顔からして、ススムはよっぽど「テツヤとは無理!」と思っていたに違いありません。 その転属から数話の間マイケルはお休みですが、25話でまた復活。25・26話はオールキャスト勢ぞろいで豪華です。 |
| ジョー・クムバ | ホワイトペガサスの隊員。コンゴ人。 隊員の中でもマイナーで目立たない人物のひとり。コンゴ人という所からして、具体的にどんな感じなのかもわからない(コンゴ人の方、すみません)。 設定によると、艇内メカ二ストで宇宙言語学に詳しいそうです。そういえば、ビジュール基地から流れてきたメロディ(ススムのオルゴール)をコンピューターにかけて分析していたのは彼でした。ビジュールから体内に侵入されることもなく、メインになるエピソードもないためどんな人物なのかあまり描かれていませんでしたが、リー隊長がビジュールに侵入されダウンした時に隊長の代わりを務めたのは彼だったので、結構スゴイ人物なのではないでしょうか。 |
| マナカ・コウジ | ホワイトペガサスの隊員。日本人。 ジョーと同じく隊員の中で目立たない人物。設定では官制メカニストだそうです。現場(人の体内)には出ず、研究所の官制室でメカやワンダービート号の調子を見たりしています。ススム専用のブーメラン型の武器を作ったりもしていました。どちらかと言えば裏方担当ですね。 ジョーと同じく、ビジュールの被害にも遭わず、メインエピソードもありません。そんな彼を語る上でのポイントと言えば、ビオの製作者ということと、1話でススムを強引に研究所へ連れて行こうとしたということです。ちなみに、腕力はススム以下で、力づくで連れ出そうとしたところを逆に投げ飛ばされてしまいました。そんなトホホなコウジだけど、テレビ版の最終回(24話)では何気にオイシイ所を持っていったんですよ。ビジュールとの戦いの結末は「ビジュール側が地球人へ誤解を詫び、和解を申し出る」というもので、結果としてはテレビ版も未放送版も同じです。違うのはその段取りなのですが、未放送分では実際に交流してその方向へ持っていったところが盛り上がるのに、テレビ版は直接会話をすることもなく、なんと「通信文」を送りつけて終了ですよ。現実の世界でいえば、メールやFAXで「今まであなた達のことを誤解していました。ごめんなさい」という謝罪の文書を送ったのと同じようなものです。それで「めでたしめでたし」ということになって完結してしまうんですから見ている方はびっくりです。そのビジュールから地球の研究所へ送られてきた通信文を読んだのが何を隠そう、我らのマナカコウジ様だったのです!!こうして見ると、テレビ版のワンダービートSはマナカコウジで始まって、マナカコウジで終わってたことになりますね。なかなか奥深いです。 |
| カトリーヌ・ドワイエ | ホワイトペガサスの隊員。フランス人。 出番は少ない方だけど、美人で派手なルックスなためわりと存在感がある。リー隊長よりもかなり出番が少ないと思いますが、こっちの方が目立っていたような気がします。コウジさんと同じようなポジションですが、設定では官制メディカル担当とのこと。コウジがメカの具合を見るのに対して、カトリーヌは患者の具合を見るのが仕事です。最初にススムを研究所へ連れて行こうとした時もコウジと一緒でした。コウジはススムに投げ飛ばされてしまったけど、こちらは武道の心得もあるようで、暴れるススムを難なく大人しくさせたのです。 いきなり父親が研究所にやってきて、仕事ばかりで忙しい日々を送る娘を心配して実家に連れ戻そうとするという、いかにも年頃の娘的なエピソードの持ち主。ちなみに、その時寝食も父のことも忘れて開発していたのがブレスレット型のビジュール探知機。これを付けていることによって自分の付近・体内にビジュールが侵入したかどうかがわかってしまうという、安心と恐怖が表裏一体のアイテムなのですが、こんなモノを一人で開発してしまうなんてスゴすぎ!! 本人はビジュールの被害に遭わなかったけど、その代わり父親がビジュールに侵入されてしまいます。それでも、例のアイテムをつけていたおかげで早期発見できたのでした。 |
| アラマキ・テツヤ | ホワイトペガサスの隊員。日本人。 マイケルと入れ替わりでホワイトペガサスへ入隊。ポジションはマイケルと同じく艇外活動担当。 ひねくれ者で扱いにくいキャラなため、ススムに本気で嫌がられる。が、単独行動・暴走行為が得意な所が一致したため、口げんかしつつも徐々に仲良くなる。 入隊してきたのは21話なのですが、そのでかい態度のせいか随分前からいたような気がします。実際、初登場は18話なんですけど、この時はゲストキャラ扱いで、宇宙パイロット訓練生でススムとマユミの送迎係兼ビジュールの被害者としての登場でした。テツヤの父は、ススムの父が隊長を務めていたグリーンスリーブス号の隊員だったため、「自分の父が行方不明になったのはススムの父のせいだ」と思っており、初対面の時からススムと仲が悪かった。それでなくても、この手のキャラは「俺はお前のことなんて認めないぜ」という感じで勝手に対抗意識を燃やしてくるので父親のことがなくても同じような状況になったと思いますけどね。 その予想通り、テツヤはススムが自分と同等の能力を持っていると判断したのか、父親のこと以外でも何かとススムに絡んできます。そんなライバル・テツヤの登場でススムは心身ともにお子ちゃまキャラから若者キャラに。後から来たくせに、最初からいた主人公のデザインやキャラまで変えてしまうなんてスゴイですね。こういうひねくれ者ライバルキャラってその番組によっては、主人公を食う人気が出てしまうことが多いんですけど(テツヤの登場もそれを狙ってのことだと思います)初期の流れが好きだった私にとっては結構どうでも良い感じでした^_^; ススムのライバルは1・2話で登場したケンイチ君がいいですね。 そんな彼の萌えどころは24話。ビジュラ姫がススムの家に滞在した話ですが、さっきまでビジュラ姫に「俺の父さん達をどうしたんだ!」と怒っていたくせに、ススムの母から食事に呼ばれると機嫌が直り、おまけに「おかわり」までしてしまう所です。さっきまであんなに怒ってたくせにライバルの家で仲良く食事して、その上おかわりなんかするなよ、とつっ込んでしまいました。とはいえ、この食事シーンも重要な意味を持っているんですけどね。ひねくれてはいるけど、父親との再会シーンなんかを見るかぎりでは案外普通のお兄ちゃんのようです。 |
| メカ | |
| ワンダービート号 | ホワイトペガサスの体内出動艇。これに乗り込んで「ミクロナイザーシステム」により目に見えないほど小さなサイズになり、人間の体内に入って治療をする。本来は医療目的のメカなのですが、ビジュールが送り出すモンスターと戦っているので戦闘メカのようになってしまいました。本当にこんなメカがあって、こんな医療が実現したらもっといろんな病気を短時間で治せるようになるんでしょうね~。他人が自分の体に入ってくるなんて、ちょっと恥ずかしい感じもしますが・・・。 人の体内に入っていられる時間は約40分間で、それを越えると異物として体内で自然と消滅させられてしまいます。普通なら「時間が過ぎたらメカや隊員達が元のサイズに戻ってしまう」という設定にしそうなものを、体内に入る前に抗体保護のコーティングをするというのがリアリティがあって素晴らしいです。 デザイン的には普通のヒーロー物と違い、無駄な所を一切省いたとてもシンプルな形だと思います。あまりにシンプルすぎておもちゃ化には向かないかも・・・。新型に変わってからは少し豪華になりました。新旧交代エピソードは結構泣けます。 |
| ビオ | コウジお手製のロボットで、見た目はおもちゃっぽいけれど中身はほぼ人間と同じタイプのロボット。他のアニメでいえばアナライザーとかオバとかゴンスケとか(!)それ系のロボットです。このアニメのマスコット的存在でもあると思います。 10話では人間の女の子に恋までしてしまうのですが、なかなか切なくてイイ話でした。特に、自分の体内にじかにコードを刺してエネルギーを送ってワンダービート号のモニターを写したシーンなんか、あれを最終回でやられたら絶対泣きますよ。 ホワイトペガサスの隊員の助手(?)として立派に役に立っており、ススム・マイケルと一緒に艇外活動もします。モンスターと戦う時に「生命コア」を分析してみんなに知らせるのが一番大きな役目。「生命コア」を攻撃すればモンスターはイチコロなため、ビオなしではワンダービート号は戦えなかったかも?? 真面目な隊員達ばかりであまり気の利いた会話がない中、ビオとススムの会話はほっと一息できる物だったと思います。 |
| ビジュール星人 | |
| ビジュラ姫 | ビジュール星の王女。 最初は冷酷な感じで、いかにも敵側の王女様という雰囲気だったけど、根が純粋で真面目なため、基地へ侵入してきたススムの話を聴いているうちになんとなく仲良くなってしまう。基地内に捕らえられてしまったススムを、仲間達が目を離した隙にさまざまな方法で救助に導くところなんか「GJ!ビジュラ姫!」と思いましたが、同時に「一体どっちの味方なんだ!?」とも思ってしまいました(笑)。 そんな怪しい行動を繰り返しているうちにズダーにバレてしまい、ビジュラ姫は仲間内でもどっちつかずな微妙な状態に・・・。でも、ビジュラ姫は「姫」だけに、ズダー達より地位が上なため、嫌味を言われつつも何のお咎めもなく済んでいました。 最初から彼女の目的は地球征服ではなく、ビジュール星再建のための「地球人の体内にある生命元素」探しだったため、もともと決して悪い人ではなかったんですよ。それにしても、「敵」としてはちょっと変わってますよね。異星人の敵キャラが主人公の家(しかも普通の民家)に滞在し、食事をとるシーンがあるのもちょっと不思議な感じ。 地球人と違って、ビジュール星人は人と協力したり人を好きになったりはしないそうで、それが出来る地球人を不思議に感じていたようですが、ススム達と交流していくにつれ「生命元素」の本当の意味について気づいていきます。どんどん地球側に染まっていくビジュラ姫。自分達が地球人の体に侵入することで、地球人を苦しめていたことについては「知らなかった」とのことで、終盤でそのことを知ってからはズダー達に侵入を止めるよう呼びかけたりもしていました。 ビジュール星人は全員スキンヘッドで、髪の毛の代わりに(?)赤い模様が描かれているという不思議なルックス。スキンヘッドは男女問わずのようでビジュラ姫ももちろんスキンヘッド。思い切ったデザインだと思いますが、これがなかなかエロい雰囲気を漂わせています。 未放送版の終盤あたりで、暴走したズダーに捕らえられてしまった時に「キャー!」と叫び声を上げて怯えていたところなんかも、普通のキャラだったらなんとも思わないところですが、ビジュラ姫は何かエロい。リー隊長と同じく、何がエロいのかと聞かれても自分ではよくわかりませんが、とにかくエロいですよ。 |
| ズダー副官 | ビジュールシップ(基地)の中でも一番のキレ者。かなりの美形で、回によってはビジュラ姫と見分けがつかないことも・・・。もし髪があったらきっと「ラインハルト様」のようになることでしょう。 バグー将軍は途中でいなくなるし、ガボー博士はほぼ自分の言いなりだしで、ビジュール基地内はほぼ彼の独り舞台でした。ビジュラ姫にいやみを言いつつ、ガボーに命令、大王にビジュラ姫の不在や心変わりをごまかす・・というのが毎回のパターン。 終盤で、ビジュール大王があっさり地球側に和解を求めてきたのに対し、彼だけは最初から最後まで残忍な態度を変えませんでした。何しろ、彼は「生命元素」がどうのこうのということはどうでも良かったらしく、最初から「地球征服」が目的だったのです。そのことが判明するのは未放送版の最終回なんですけどね。ちなみに、テレビ版での最終回は「生命元素」についての答えを知ってガックリ肩を落としているところを、「これからみんなで頑張りましょう」という感じでビジュラ姫から微笑みを向けられるという、ちょっと弱弱しいラストになっています。 一方、未放送版の最終回は、みんなが和解に向かっているところを、たった一人「地球征服」の野望を捨てきれず、ビジュラ姫を人質に取って最後までねばるという、ある意味一本筋の通ったキャラになっています。 最期を迎える時も、テツヤと揉み合いになってわざと刺されて自滅しようとしたり、最期の最期はビジュラ姫に「あなたの傍にいるときが一番幸せでした」と残してドクターミヤの体内で死んでしまう(ビジュール基地と共に体内の抗体に包まれて消滅)といういろんな意味でインパクトのあるラストになっています。 テレビ版と未放送版では随分印象が違いますが、物語として見てカッコよかったのは未放送版、ズダーがもしかして幸せになれたかもしれないのはテレビ版なのかもしれませんね。それにしても、ズダーはいつからビジュラ姫を好きになっていたんでしょう??人を好きになるはずがないビジュール星人が好きになっちゃったんですよ。素晴らしいことですね。 ちなみに、ビジュール基地からいつもススムの父のオルゴール音が聞えていたのは、彼がグリーンスリーブス号の乗組員を捕らえた時にススムの父から取り上げたから。それをいつも何気なく鳴らしていたという訳です。 |
| バグー将軍 | ビジュールシップの中でも一番のマッチョ。 見た目どおりの性格で、気性が荒く、乱暴者。ズダーとは仲が悪く、毎回作戦に対する嫌味を言われては逆上するのがパターン。14話で作戦が失敗に終わり、ビジュール星の砂漠地帯「デスゾーン」送りになってしまう。その後ずっと出てこなかったので、そのまま死んでしまったんだろう・・・というか存在すら忘れていたら25話でいきなり復活!これにはびっくりしました。しかも、デスゾーン帰りの彼はすっかりイイ人になっていたのです。忘れかけていたマッチョのバグー。どのマンガやアニメでも、この手のいかにも強そうなデカイ図体をしたキャラって見掛け倒しでたいしたことがないのが定番なんですけど、それがこんなに重要な情報を持ち帰ってくるとは・・。 水も食べ物もないデスゾーン送りになったバグーが「このまま死んでしまうんだろう」とあきらめかけた時、助けてくれた人々がいました。それが、あのグリーンスリーブス号の乗組員達だったのです。つまりススムやテツヤの父ちゃん達です。ズダーによって捕らえられた乗組員達はバグーと同じデスゾーンへ送られていたのですが、砂漠にわずかに残っていた植物の種を植えたり、土を掘って水を出したりしてそこで生活をしていたのでした。乗組員達と意気投合したバグーが出した「生命元素」の答えは「いかなる時でも生きるための気力を失わないこと・大地の自然を愛し、共に生きる工夫をすること」ということでした。イイセリフですね~!!「ビジュール星が荒廃していったのは、科学力に頼るばかりで努力したり工夫したりすることをしなかったからだ」というのが理由でした。説得力がありますね~~。 「生命元素」は体内にあることは間違いないけれど、それは形ある物ではなかったところが素晴らしいですね。体内のどこを探しても見つからないわけですよ。こういう答えってイイですね。 ちなみに、彼と一緒にススムやテツヤの父ちゃんも無事帰還。それぞれ親子の対面を果たします。 |
| ガボー博士 | ビジュールシップの中でも一番の下っ端。 気性は穏やかで、ズダー達の命令に淡々と従うタイプ。各話で登場するモンスター達は全て彼が作っているそうで、見かけによらずスゴイ人物のようです。生命元素についての思い入れはどうなのかはあまりはっきりせず、バグーの答えを聞いた後はあっさり空気のようにバグー&ビジュール大王に付いて行ってました。少なくとも「地球征服」は全く考えていなかったよう。おそらく、ビジュール星とか地球がどうとかいうことには大して興味がなく、自分の研究ができる場所さえあれば文句ナシというタイプと思われます。 |
| ビジュール大王 | ビジュール星の大王。ビジュラ姫のお父さん。 最初はビジュラ姫の行動に対しいろいろ文句をつけ、娘とはいえ罰を与えるときは容赦しないという冷たい態度をとっていたのが、バグーから地球人との交流や生命元素についての答えを聞くと、態度急変でいきなり娘想いのお父さんキャラに。娘同様、純粋にビジュール星の再建を願っていたようです。ずっと「教皇アーレス」のような仮面を付けていたのに、地球へ和解を求めた時にはあっさり仮面をはずし、普通の温厚そうなおっさん顔を公開。仮面の意味は一体・・・??しかも、ズダーがひとりで「地球征服」の野望をかけてビジュラ姫を人質にした時は「うちの部下が迷惑かけてすまんねぇ。こんな私でも娘のことが心配でねぇ」という態度をとり、こちらも衝撃的でした(笑)。ますます普通の人度がアップしてますよ。今まで「仲間とか男女とか親子の愛なんてビジュール星には存在しない」みたいな感じだったのに、いきなりの変わりようにビックリ。でも微笑ましくてイイですよ。 最後は、ビジュラ姫を人質に取り、ドクターミヤの体内で立てこもるズダーと対決。ドクターミヤを救うため、そしてビジュラ姫を奪還するためにビジュール星の科学を利用してワンダービート号を発進させます。敵対していた2つの星が協力して事態を解決するところが盛り上がり所です |
登場人物紹介と共に内容もほぼ語ってしまいました。
最終的に死んでしまったのはズダーだけということになります。しかも自滅なので、人同士の殺し合いは結局一度もなかったということですね。モンスターは毎回やっつけてましたけど。最後は、地球人の姿を見ていろいろと学んだビジュール星人達が、自分の星の再建を目標に旅立っていき、それをススム達が見送るところで終了です。「和解」で終了っていうのが後味良く、それでいて「なんだ、これで終わり??」という気分にならないところがミソです。何度も言ってしまいますが、ビシーーーッとまとまってますよ。しかしテレビ版の方は・・・。
当時テレビ版のみを見ていて「ワンダービートSって好きだったけど、最終回でコケたわ~」という思い出をお持ちの方にはぜひ見ていただきたいです。
| 2010年9月26日 記 |
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