どきんちょ!ネムリン


1984年に放送されていた「どきんちょ!ネムリン」です。

特撮番組のレビューをする度に何度も言ってしまいますが、私はアニメやマンガに比べると特撮番組は子供の頃からあまり見ることがありませんでした。そんな私が唯一毎年見続けていたのが「東映不思議コメディシリーズ」です。
81年の「ロボット8ちゃん」から始まり、93年の「有言実行3姉妹シュシュトリアン」まで続いたシリーズで、自分の年齢に当てはめると2歳~15歳(中学3年生)までやっていたことになり、正に直撃世代でした。私は「ロボット8ちゃん」から「ナイルなトトメス」まで毎年見続けていましたが、その中で唯一知らないのが「バッテンロボ丸」です。「ロボット8ちゃん」似た雰囲気のロボットだったから、特に印象に残らず忘れてるだけかもしれませんが・・。そんな私も「うたう大竜宮城」になると、「訳わからないにも程がある」と感じて何となく見なくなり、そこで卒業。「シュシュトリアン」は一度も見ることがなく、シリーズ自体も終了してしまいました。
特に真剣に見ていたのが「ペットントン」「どきんちょネムリン」「勝手にカミタマン」「もりもりぼっくん」「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」あたりで、幼稚園~小3くらいまでですね。その後の魔法少女シリーズになるとほぼコント番組として楽しんでいました。

他の特撮番組が悪と真剣に戦う姿や苦悩する姿、感動的な人間ドラマを描いたりしている中、このシリーズは毎回人をおちょくったよう特に中身のない、しょうもないエピソード(誉め言葉)を放送し続けていました。
でも、特撮番組にちょっと退屈なイメージを持っていた私にとっては、逆にこの人をバカにしたような気の抜けたような内容(誉め言葉)が気楽に見れてとても好きでした。基本的に一話完結で後腐れなく終わり、見ていて嫌な気持ちになったり、後味の悪い回はほぼなかったと言ってもいいと思います。敵らしき人物が登場しても、単に「変な奴」なだけで、みんな根はいい奴なので安心。番組を通して視聴者へ何かを伝えるとか、メッセージ性もほぼなし。その都度、エピソードを楽しめばいいという感じなので、毎週追わなくてもいいし真剣に見なくてもOK。おまけに日曜の朝という、これから何をして過ごそうか、今日はどこかへお出かけするのかな?とか親の都合を伺いつつワクワクしている時間帯に放送されていたこともあって、今でもこのシリーズのことを考えると当時のワクワク感を思い出します。
そして、今見ると結構有名な方々が出ていたのも懐かしいです。斉木しげるさん、秋野大作さん、柴田理恵さん・・。柴田理恵さんの三軒茶屋ババアには本当に笑いました。ちなみにネムリンには、塩沢ときさん、たこ八郎さんが出ています。懐かしすぎる・・。

このシリーズの思い出としては、幼稚園の頃に「ペットントンごっこ」をしたことを覚えています。しゃがんで、膝の上にトレーナーの裾を被せてうさぎ跳びのようにビョンビョン跳ぶだけなんですが・・これが本当にペットントンぽくて、よろこんでやっていましたよ・・。当時、このペットントンごっこのやり方を教えてくれた友達の顔と名前も未だに覚えてるくらいです(笑)。あと、ペットントンはジャモラーという赤いモンスターみたいなのを怖がっていたのですが、そのせいか、私もジャモラーが当時怖くて仕方なかったです。
「どきんちょネムリン」は友達がハンカチを持っていたことを覚えています。あと、おまじない石のエピソードも。
「カミタマン」は最終回が泣けたこと、「もりもりぼっくん」はクラスメイトに「ぼっくん」というあだ名の子がいたこと、「覇悪怒組」はとにかく憧れました。「不思議コメディシリーズ」に憧れるなんて、これが最初で最後です(笑)。探偵グッズの中にテレホンカードみたいな小さなカードがあって、カードの穴に文字に合わせて暗号を解いていくというようなアイテムだったのですが、あれに憧れて自分でもカードに穴を開けて作ったことがあります。
他には「ちゅうかなぱいぱい」が、変身後の姿がすごく可愛いのに、変身前は地味なメガネスタイルでもったいないな~と思っていたことを覚えています。ぱいぱいのおだんごヘアーには憧れました。自分も当時あの髪型を真似してやっていましたよ・・。

ネムリンは、長年もう一度じっくり見直したいな~と思い続けていましたが、なかなか機会がなかったこともあり、近年はなんとなく忘れたままになっていました。それが2024年末くらいからYouTubeで配信されたのをきっかけに、ようやく見てみることにしました。大体想像はついていたのですが、予想通り毎回中身のないバカバカしい話に終始していて(もちろん誉め言葉)いろんな意味で大変素晴らしかったですバス停が里帰りする話や、神社の鐘が家出する話等、どうやったらそんなエピソードを思いつくんだ?!とも思うし、目の付け所が普通ではないというか・・。とりあえず、他の特撮番組とは全く違った方向性を貫く素晴らしさに改めて感動したのでした。という訳で、いつものように語っていきたいと思います。

★良かったところ

歌がイイ
OPもEDも、70年代までには絶対にありえないセンスで、80年代を感じてとても好きです特にOPの「よくわからないけどとりあえずノリのいい言葉を合わせて 作ってみました」という感じの所が好きです。♪ユルめの生き方 ここいらあたりで 脳みそピンクに決めてみよう♪も子供番組の歌詞とは思えない。それから、OPではタイトルが出る時にネムリンのアニメ化した姿が見れるのも好きです。
それから、挿入歌も良くて「ストップ ザ ネムリン」「夢のサクセススクール」が好きでよく聴いています。このあたりの話については、また別の場所で語ろうと思っています。

ネムリンが可愛い
何といっても一番はこれに尽きると思います。まず、見た目が可愛い。ファービーとかグレムリンとか、ブライス人形とか、海外のちょっとドギツイ雰囲気のキャラクターが好きな人は絶対ネムリンの造形も刺さるはず。逆にこの手のキャラが苦手な人はネムリンを見るとちょっと怖いと思ってしまうかも・・。私はこれらのキャラが全てツボですので、ネムリンも可愛くて大好きです。色もピンクで可愛すぎ。80年代ファンシーが流行していて、配信で気軽に見ることができるようになった今でこそ、ネムリンの人形やグッズを作ってくれないかなぁ・・。絶対に需要あると思うんだけどなぁ・・。
見た目も可愛いネムリンですが、声も深雪さなえさんだから可愛い。今思えば幽遊白書のぼたんの声の人なんですよね~。あと、レディレディのリンとか、オバケのQ太郎のよっちゃんとかもだったなぁ・・。ときめきトゥナイトの鈴世とか、反則レベルで可愛かった・・。そんな訳で小学生の頃好きだった声優さんのひとりでした。ネムリンは性格も可愛くて、見た目に似合わず男気溢れる人情家(性別は女子らしいけど)。口は悪いけど困っている人を見過ごせないタイプで、自業自得で酷い目に遭う玉三郎や怪人イビキですら可哀想に思ったら手助けしてしまうという、人のいい一面があったのが良かったです。私はネムリンがもっとハチャメチャなキャラで、とんでもないことをして騒ぎを起こすようなストーリーなのかと思っていたので、今回見直してみると全然違って、逆に好印象でした。
ネムリンは動きもすごくて、目や口がちゃんと動かせて表情豊かだし、泣く時は目から涙を流すし、口から飲み物を飲んだり食事をすることもできます。そういう所が「ウリ」だったのか、ラーメンやうどんを啜るシーンや泣くシーンはアップになって時間をかけて丁寧に撮影されていました目や口を動かしたり食べたり泣いたりするシーンではおそらく後ろから手を入れてやっていたんだと思いますが、そういうシーン専用の、後ろが丸開きの人形があったのか、どうやって撮影していたのか教えて欲しいです。飛んだり手を動かしたりするシーンも、テグスや透明の棒(昔の人形劇では腕の下にある操り用の透明な棒が堂々と映っていたが全く映っていなくて、本当にそういう生物が生きているみたいでスゴイと思いました。

マコが可愛い
ネムリンも可愛いけど、マコも可愛かったです。普通この手の番組のヒロインといえば、お節介で世話焼きでオテンバで、困っている人を放っておけない・・という感じが多かったと思いますが、マコは自分から進んで騒動に加担することはなく、周りの動向を傍観しているタイプで、性格はどちらかというとドライでクールなツンデレ系。おまけに意地っ張りというところが他の番組と違っていて良かったと思います。ヒロイン定番の気質はどちらかといえばネムリンが担っていたと思います。そんなマコの良さが堪能できる、必見エピソードは20話で、普段から玉三郎の友人の中山に好意を持たれているマコ。でも、ある日を境に中山はなぜかモンローに夢中になってしまいます。いつも付きまとわれてウンザリのはずだったのに、いざ中山が他の人と仲良くなってマコに見向きもしなくなると、寂しくなってしまうマコ。自分でも自分の複雑な感情がわからず泣いてしまうシーンにはグッと来てしまいます。ここに萌えたマコファンも多いんじゃないでしょうか?あと、マコは兄の玉三郎の行動にいつも呆れているけれど、意外と兄思いなところもあるし、なんだかんだで兄妹仲、家族仲が良いということが伝わってきたのも良かったです。それから、マコの歌が堪能できる25話。「ピンクのモーツァルト」を歌ったんですが、なかなか上手かったです。それにしても、「ピンクのモーツァルト」って今思えばこの番組のためにあるようなタイトルですねぇ(笑)。
マコは見た目も可愛らしくて、髪型もいろいろあったし、服装も特別派手な訳でもオシャレな訳でもないけど、等身大の可愛らしさがありました。マコが着てたような服やヘアアクセサリーも、こんなのあったなぁ~、80年代はみんなあんな恰好をしていたなぁととても懐かしかったです。70年代の番組に出てくる子供達の服装は、自分から見るとちょっと古いなぁと思うけど、ネムリンは自分が子供のドンピシャなので本当に懐かしかったです。マコの家の中や部屋のインテリアなんかも、まさにあの時代に見たことあるものばかりでした。

玉三郎や中山が面白い
玉三郎はマコの兄で、常識人のマコとは対照的な変な奴。しかし、実はこの番組はマコよりも彼が主軸だったりするので、ある意味彼がいないと成り立たないといってもいいほどの重要人物なんですよね堀越学園に入学して芸能人になるのが夢で、その夢を叶えるために思いついた様々な奇行で、いつもネムリンやマコや両親は玉三郎の起こす騒ぎに巻き込まれています。でも、スーパーポジティブ人間な玉三郎は、家族からバカにされようと叱られようと、自分の都合のいい方に解釈して自己解決するため、酷い目に遭っても全く可哀想な感じがしないし、みんなが迷惑に感じる行動を起こしても、本人に全く悪気はないため憎めないという得なキャラクターでした。ネムリンの角笛を盗んでイタズラに使ったりと、小学生らしいアホな悪さはしても、本当に悪いことはしない、意外と家族思いで妹を可愛がるイイお兄さんだったりして、いろいろうっとおしいけれど、あんなお兄ちゃんがいたら楽しいだろうなと思わせるキャラで良かったと思います中山はその玉三郎の親友で、マコのことが好きだということもあり、しょっちゅう大岩家に出入りしている少年です。メガネと蝶ネクタイで、いかにもお金持ちの家の秀才少年という感じの見た目ですが、そんなことを感じさせるシーンはほぼなく、最初の頃の話で、給食に花らっきょうが出ないからと登校拒否をしようとしていたバカバカしいエピソードは、いかにも不思議コメディシリーズらしくて好きです(笑)玉三郎やビビアン・モンローと喧嘩して揉み合いになったり、女装したりと結構体を張っていたような気がします。こんな出番の多いキャラだったにも関わらず、「中山」という苗字だけしか情報はなく、下の名前すら一切出てこなかったのが笑えます。マコはこんな二人にいつも迷惑をかけられて呆れる毎日ですが、結局いつも一緒に行動していて、実は結構楽しんでいたりするところが好きでした。

イビキが面白い
正式名称は「寝不足怪人イビキ」で、一応ネムリンの敵ということになっているけど、そこはこのシリーズの悪役だけあって怪人というよりただの変なオッサン。全人類を寝不足にしてやるという意味のわからない目的を持って絡んでくるけど、なぜかネムリンともマコ達一家とも仲は悪くなく、あんなヤバい恰好をしているにもかかわらず、そのままの格好で喫茶店でバイトしていたりと、ご町内にも溶け込んでいるのがほのぼのして笑えます。この番組ではネムリンもビビアン・モンローも、その姿にツッコミを入れられることもなく普通に生活してるんですよね。多様性を先取していますね(笑)。ネムリン達の見た目に驚いたのはマコのおばあちゃんくらいでしょうか。
イビキは、本当に人が困っていたら助けてくれるタイプの人のいい怪人で、最初はあのインパクトあるルックスに圧倒されるけど、見ているうちになんだか可愛く見えてくるのが不思議なところでした。そんなイビキの好きなシーンは工事現場に住みついていて、ネムリンになぜかすき焼きをごちそうする羽目になった上、そこを工事の人に追い出されそうになっていてネムリンから「お前も苦労してるなぁ」と同情されるシーン。遊園地で様々な乗り物に乗りつつネムリン達と対決するシーン(撮影シーンはいろんな意味で地獄だっただろうな(笑))を見ていると、昔のバラエティ番組を思い出してなんだか懐かしかったです。ひょうきん族とか、とんねるずのノリダーのコーナーとか思い出しましたよ。そういえばその二つの番組も、不思議コメディシリーズもみんなフジテレビだったっけ・・。昔は、バラエティ番組でイビキみたいにコスプレっぽい恰好をしてジェットコースターに乗って、その表情を撮影するような企画がよくあったけど、最近はダメになったのか見かけなくなりました。あと、イビキにはドラえもんの「コエカタマリン」を実写化したような必殺技(?)があって、それも笑えました。

堀越学園が懐かしい
玉三郎が憧れてやまない堀越学園。80年代のアイドルといえば、堀越でした。校名がまたイイんですよね。堀越学園・・いかにもアイドルが通ってそうな名前だし、キラキラ感があるというか・・。単に、そういうイメージを持って見るからだけなのかもしれませんが・・。堀越といえば、卒業式の後にその年に卒業したアイドル達が囲み取材を受けているシーンがワイドショー等で放送されるのが定番だったこともありました。懐かしい!女子の制服がまた、可愛いかったんですよね。今はどうなんだろうなぁ?
でも、玉三郎はこの学校に対して大きな勘違いをしています。堀越に入ったからといって芸能界で成功できるわけではないんですよね。芸能科があって、仕事をしながら学校に通うことができる(おそらく、様々な配慮があって通いやすい)からそこに通うのであって、決して売れた芸能人が通う学校という訳ではないのに・・。両親もマコもそこをツッコんで訂正しないのがちょっと不思議なところでした。
玉三郎は、結局堀越には落ちてしまうのですが、それが可哀想に思えてくるのが不思議・・。でも、よく考えると玉三郎は勝手にひとりで盛り上がっていただけで、特に努力っぽいことはしてなかったよなぁ・・それ以前に、本当に堀越を受験したのも意外だったなぁ。

84年感がすごくて懐かしい
玉三郎が芸能界に憧れているという設定なだけあって、要所要所で当時のヒット曲(チェッカーズ率が高かったような・・)が使われていて時代を感じました。でも、こういうシーンって後々ソフト化したときはどうするんでしょうね?ぜひそのまま収録してほしいですが・・。
他にも、上で語ったとおり、マコの衣装や髪型、アクセサリー、家や部屋の中のインテリアが昔みたことがある物ばかりでとても懐かしかったです。80年代のドラマに出てくる家ってみんなマコの家みたいな感じでしたが、実際にああいうキレイな当時の最先端の家に住んでる子あまりいなかったなぁ・・。自分の家もそうだったけど、どちらかといえば、おばあちゃん家みたいな雰囲気の畳の部屋に住んでいる子がほとんどでした。中に置いてある家具やインテリアは本当にああいう感じなんですけどね。

そこそこ感動する話もある
基本的にギャグか訳の分からないかのどちらかに終始していましたが、たまにちょっイイ話系の時があって、それアクセントになっていたと思います。
そんな感動&まともな回は、空き缶の話(5話)、バス停の話(10話)、マコと中山の話(20話)、最終のひとつ前の回(30話)の、ネムリンとマコのお別れの話の4話です。特に最終回前の回は、ネムリンが突然自分の世界に帰らなければならなくなり、マコとのお別れの危機。最終回はマコと玉三郎のナレーションと共に番組の内容を振り返る総集編になっていたので、実質この回が最終回みたいなものだけあって、なかなか気合の入った回だったと思いますマコ一家にお別れのプレゼントを買うために突然アルバイトを探し始めるネムリン(しかも求人情報誌「とらばーゆ」・・(笑))。いきなりお金に執着しだしたネムリンの様子を怪しんだマコはネムリンに問いただすも、誤魔化されて二人は大喧嘩。仲直りしないままお別れの時間が迫ってくる・・。という話で、本当にお別れして涙涙の最終回にするのか、帰らなくてもよくなってドタバタでおわらせるのか、どうやってオチを付けるんだろうと思っていた、ネムリンは帰ろうとしたけど、マコが無理矢理付いて行ってしまい、命からがらギリギリの所で二人で戻ってくるというラストでした。この手の最終回で、「結局帰らなくてよくなりました」とか「一度帰ったけどもう戻ってきちゃいました」というのは子供にとっては嬉しいけれど、大人にとっては拍子抜けで、ちょっとガッカリしてしまうことも多いのですが、このネムリンとマコについてはマコが家族すらも置いて、危険を顧みずにネムリンに着いて行こうとしたところ(宇宙船?の光の描写もなんだか凄かった)を描いたこともあって、ガッカリはしなかったし、むしろ、マコがネムリンと共に無事家族の元に戻れて良かったねという感じでした。ラストは日常が戻ってきていつもの朝・・という、ネムリンらしい最後で良かったと思います。感動する回だったのに、ネムリンが玉三郎にプレゼントしたものがマイクだったため、シリアスなシーンでも玉三郎がずっとマイクを握りしめていたのには笑ってしまいました。あと、この回だけに唐突に登場したネムリンのお父さん、いつものネムリンに眉毛と髭を付けただけという適当さも笑えました。いくらなんでも雑すぎるだろ(笑)。

★気になったところ★
ネムリン・ビビアン・モンローがマコの家に来た理由がわかりにくい
ネムリンがマコと出会ったきっかけは、失恋したマコが元カレ(?)と映った写真を燃やそうとしていると、写真が風で飛ばされて工事現場のドラム缶の中に落ちてしまう。覗き込んだマコもそこへ引き摺られるように落ちていくと、ネムリンが眠っていた場所と繋がっていた・・という感じで、マコが落ちてきたせいで目覚めてしまったネムリンは、ビビアン・モンローと共にそのままマコの家に居着いてしまいます。れがなんだかわかりにくくて・・。というのも、ネムリンは目覚めたことで自分の世界に帰れなくなったわけでも、居場所がなくなったわけでもなかったからです。ネムリンが元の世界に帰らず、マコと一緒にいなければいけない理由がなく、そのあたりはもう少しいろいろと説明&理由を付けて欲しかったと思いました。ドラム缶を通じて異世界(?)に行ったはずのマコも、どうやって自宅に戻ったのか何の説明もなく、マコが気づいた時にはベッドの中。いつもの朝になっていました・・。とはいえ、昭和の時代は主人公が突然とある少年・少女の家に居候する系の番組が多くて、GUGUガンモとかオバQとかハットリくん特に理由なくヌルっと居候していたので、そんなことはどうでもいいのかもしれません。そこへ行くと、のび太の未来を変えるためにやってきたドラえもん、人間の行動を観察するという宿題のためにやってきた「あかぬけ一のレル王子は、はっきりした目的があってわかりやすいですね。

おまじない石が活躍しなさすぎ n
おまじない石は、ネムリンが出すアイテムで「それを身に着けていると願いが叶うかもしれない」です。と言っても「石」の部分は全然石ではなくて、当時流行っていたプラスチック製のボタンになっています。それにチュールやレースを組み合わせて作られていて(マコが手作りした物という設定)、当時子供だった方は見たことがあると思いますが、とても流行っていたアクセサリーなんですよね。ヘアゴム、ヘアピンはもちろん、ブラウスや靴下に付いていることもありました。
当時発売されていたネムリンのぬいぐるみにも付いていて、絵本でもその効能がクローズアップされているにもかかわらず、番組に登場するのは初期の数話のみ。それ以外はOPと番組のアイキャッチで登場するくらいで、初期の話を見ていなかったり絵本を読んでいなければあのアクセサリーが「おまじない石」だということがわからないと思います。せっかくあんな可愛いアクセサリーなんだから、効果があるなしに関わらず、毎回1つずつ使うという設定にすればよかったのに、とてももったいないと今更ながら思います。
私はあのおまじない石がすごく頭に残っていたのですが、これだけ登場が少ないとなると、もしかして他の番組の何かと勘違いしていたのかもしれません・・。


全体的に中身がなさすぎて、突拍子もない展開が多くて、「私は今何を見せられているんだろう」と思うシーンもたくさんありましたが、ずっと見ていると、うちにもネムリンが来てほしいと思ったし、玉三郎や中山と一緒に騒ぎたいと思ったし、何だかんだで暖かい気持ちになりました。グッズやぬいぐるみが欲しくなったし、角笛がほしくなったし、そう思わせることができたということは、番組として充分成功していたということだと思います(笑)。
80年代のあの感じが好きな方にはかなりおススメです。


2025年5月16日 記