1978年に放送されていた「宇宙魔神ダイケンゴー」です。
20年以上前からOPとEDは知っていたけど、内容は一切知らず、10年以上前に東映チャンネルで放送されていた時に録画したものをずっと放置していました。2022年になってからやっと見ることができましたので語りたいと思います。(このパターンで見てないアニメ、一体何作あるんだ・・・)
ダルタニアスとかガイキング以上に全く期待していなかったのですが、見てみたら思った以上の面白さで一時期ハマっていました。放送当時からアニメ雑誌で特集されることもなく、テレビ朝日系ではあるものの見れる地域も限られていたようで、未だにあまり日の目を浴びていない作品だと思います。私も、全26話しかないというところで嫌な予感(やっつけ感があるんじゃないか?とか、よっぽどつまらなくて打ち切られたのか?とか)がしていたのですが、良い方に裏切られまして、「こんなにしっかり丁寧に作られていたんだ!」と驚きました。
しかも、主人公が地球人ではなく、ストーリーに直接地球が絡んでいない(途中で地球が狙われる話はあるけど)というのもかなり珍しくて、この当時のどのロボットアニメとも被っていないんじゃないでしょうか。私としてはこの世界観がとても気に入っていて、26話とは言わずもっと続きが見てみたかったと今更ながら思います。
主人公が星の王子様で、いろんな星を回って敵を倒すというのは、ダイオージャと似てますが。実はこっちの方が3年も先だったんですね。ストーリーの深刻さ加減は随分違いますが・・。
制作会社は東映ですが、マジンガーからの流れでもロマンシリーズでもなく、どのシリーズにも属さず「鳥プロ」というところが作っていて、初めて聞くなぁと思っていたらこれしかやってないらしく、しかもこれが終わった後解散(?)したそうです。いろんな意味で試験的な作品だったのかなぁと思います。もしこれが爆発的にヒットしていたら次回作もあったのでしょうか。そうやって消えていった制作チーム・番組って他にもたくさんあるんでしょうね。
ここからは良かったところ、気になったところを語ります。
★良かったところ★
・キャラデザがイイ
OPには人物が一切出てこず、EDは「テレビ絵本」的なクオリティーの止め絵だったので、どれが基本の絵でどんな感じで動くのか本編を見るまで謎でしたが、デザイン自体は思った以上に良かったです。ただ、作画がかなり不安定だったのでそれだけが残念でした。
・ライガーがカッコいい
主人公・ライガーはエンぺリアス星の王子で、エンぺリアス王家三兄弟の次男。本当は長男のザムソン王子が王位を継ぐ予定だったけど、宇宙全体を支配したいマゼラン星のロボレオンに騙されて暗殺されてしまったので、順番的にライガーが王位継承者に。そして、三男のユーガー王子がダイケンゴーで戦いに出ることになっていたのですが、戦いに向いていないユーガー王子に変わってライガーが戦いに行く、というのがこの物語の発端です。私はこの流れがめちゃくちゃ好きで、第1話を何回も見てしまいます。なにしろこのライガー王子がカッコいい!!
ライガーは当時のロボットアニメの主人公にしては珍しく2枚目で、ふざけたり、おどけたりするシーンは一切ありませんでした。声が石丸博也さんということで、てっきり兜甲児やスタージンガーのクーゴのようなキャラを想像していたら、全く違ったのでとても驚きました。私の世代だと「聖闘士星矢」の一輝が主人公だと言ったらわかりやすいかも・・。弟のユーガー王子との兄弟関係も似てましたし。
実際はどうかわかりませんが、アニメのスタッフの方も石丸さんも、甲児やクーゴにならないように気を付けているような感じが伝わってきました。
EDで♪荒くれ星だぜ この俺は♪と歌われているくらい「荒くれ者」な設定なのですが、見ているとそれほど荒くれでもなく、単に「短気でつい乱暴な口調で話してしまう人」というだけでした。そういう人のことを「荒くれ者」と言うんだよ、ということなのかもしれないけど、それ以外は冷静で思慮深く、頼りになる性格。クレオが全力で信頼を寄せているのもわかる気がします。ライガーの「荒くれ」なところが災いして誰かに迷惑をかけるとか、危ない目に遭ってしまうということもなかったと思います。特にライガーには戦いを指揮してくれる博士や長官もおらず、何でもほぼ一人で判断して行動しなければいけなかったので、暴走している場合ではなかったせいもありますけどね。そして、あのぶっきらぼうな態度のわりには、ちゃんと王子様的な気品があり、育ちの良さも感じられるところがギャップがあってイイし、あの「サムライ」風なポニーテール姿も良かった。あの髪の毛、きっと櫛が通らないだろうなとも思ったけど。ライガーに限らず、エンぺリアス星の人々は毛量が半端なく、年齢性別関係なくみんなロングヘア―をポニーテールにしています。きっと髪の毛を切る習慣がないんだろうな。
・クレオが可愛い
クレオは、ライガーの父の直属の部下の娘で、王家とは家族ぐるみの付き合いでたぶん幼馴染。(子供の頃の描写はなかったけど、きっとそう。)ライガーが戦いに出発するときに、知らないうちにロボットのオトケ・アニケと共にダイケンゴーに乗り込んでいて、そのままみんなで出発することになった、心強い仲間であり、このアニメのヒロインです。足手まといになったり、守ってやらなければならないタイプのヒロインではなく、むしろ自分がライガーを守りたい、一緒に戦いたいというタイプ。しかも剣術が得意でメカも操縦できて、戦力になるいうのもとても良かったし、気は強いけど口うるさく騒ぐタイプではなく、健気だというところがめちゃくちゃ良かったです。父親がエンぺリアス星を裏切って、ロボレオンのスパイをやっていることに悩み、自分を「裏切者の娘」だと言って責任を取ろうとする姿がまた良い。
あと、クレオは肌の露出がすごくて、上半身はノーブラ横乳(はみ乳)で、下半身はボディコンのような超ミニのタイトスカート。更に、その短すぎるスカートにはスリットが入っており、そこからたまにパンチラしているというものすごいスタイルで戦っています。でも敵のバラクロスも「ゆりあんレトリィバァ」のアメリカ水着みたいなスタイルで戦っているので、そこまで違和感はありません。「冷静に考えたらスゴイ格好だなぁ」と思う程度です。きっとエンぺリアス星やマゼラン星ではそれがスタンダードなスタイルに違いありません。おかげでライガーは一人でもいろんな意味で寂しくないんだろうなと思います。
クレオの声は、このアニメが声優初挑戦だった堀江美都子さんなんですが、初挑戦だけあってとても初々しい・・。特に1話の「お父さん、魔神の星は明日の明け方にはきっと真上にくるわ」が棒すぎてちょっと驚くほどでした(^^;) ・・というのも、私が子供だった80年代はちょうど堀江さんがたくさんヒロインの声をやっていて、私はそれを見て育った直撃世代です。「愛してナイト」とか「ひみつのアッコちゃん」とか「ポリアンナ」とか「プロゴルファー猿」のワカバちゃんとか、「何て可愛い声なんだろう」と憧れていました。もちろん演技の方も凄くて、私の中では「安心・安定のヒロイン役声優」という印象しかなかったので、このクレオの声を聞いて「人に歴史あり」だな、とあらためて思いました。最初からすごく上手かった訳ではなくて、年を重ねてどんどん上手くなっていったのですね。でも、クレオもそこまで違和感があった訳ではなく、回を追うごとに良くなっていたし、ちょっとぎこちない感じも良かったです。i
・ライガーとクレオの関係がイイ
半分くらいはこの二人のやり取りが楽しみで見ていたと言っても過言ではありません(笑)。なにしろ二人は元々最初からずっと両想い。クレオが戦いの旅に付いてきたのもライガーが好きで一緒にいたいから、ということが根底にあるのは間違いないと思います。もちろん、宇宙全体の平和を守るっていうのもあると思いますけど。でも最初にエンぺリアス王が決めた通り、ユーガー王子が旅に出ることになっても、きっとクレオは付いて行かなかっただろうと思います(^^;) どうしてもユーガーが行くんならライガーも無理やり同行しただろうから、それに付いてくるっていう展開はあるかも。
ライガーも、普段アニケとかオトケにはぶっきらぼうでそっけないくせに、クレオには甘い・・。その甘さが何ていうか、ちょうどいい感じに甘くて「好きだ」とか「愛してる」とかは一切言わないのに、ちゃんと匂わせてくるのが素晴らしい。照れとか強がりで言わないのじゃなくて、「そんなの言わなくてもわかってるよね?」という雰囲気を醸し出しつつあえて言わないのです。「君がいてくれたおかげで・・」と、ライガーはいつもちゃんとストレートにクレオに感謝の気持ちを伝えたりしています。そこがまた「王子様」的な部分を漂わせていて、見ているとニヤニヤしてしまいます(笑)。
あと、衝撃だったのが、二人の寝室が一緒だったということです。ライガー達は戦い以外の時は、「ダイケンベース」という、ダイケンゴーを基地型に変形させたスタイルの中で過ごしています。最初はアニケ、オトケも一緒で4人同じ部屋に寝ている様子が描かれていましたが、それから何話か後の話では、ライガーとクレオの二人がベッドを並べて寝ている姿が・・。ヒロインというか、もはや「嫁」!!誰が見ても「いずれそうなるんだろうな」と予想できる関係ですが、なかなか大胆な設定だなぁと思ったものです。二人はダイケンゴーの中で同棲しつつ、銀河系を守るために戦っているということになります。単純に、あのせまい基地の中では個室を作る余裕がなく、仕方なしにってことなんでしょうけど「ほほう!!」と思いましたよ(笑)。アクロバンチの時も思ったけど、戦闘ロボに居住スペースがあるのってなんかイイですね。
・王家の家族関係が日本の一般家庭と同じ
ザムソンはどうかわからないけど、ライガーとユーガーは大王と女王である両親のことを「お父さん、お母さん」と呼び、その両親も息子達にお互いの話をする時は「お父さん・お母さん」と呼び合っているのがなんだか和みました。普通、こういう王家の人達って「お父様・お母様」か「父上・母上」って呼ぶもんじゃないでしょうか。「お父様・お母様」だとちょっとボンボン感が出すぎるし、「パパ・ママ」「親父・お袋」は違うし「父上・母上」が一番妥当なところじゃないかと思ったんですけどね。この王家は地球の日本の中高生くらいの子がいる家庭と同じような家族関係で、わりと庶民的なんだなぁと思いました。
・話数が少ないわりにはいろんな話がある
ライガー達はダイケンゴーに乗って、ロボレオンが銀河系のいろんな星々を侵略しようとするのを阻止する旅を続けています。ロボレオンが目を付けた星がその回の舞台ということです。ほぼ一話完結で、毎回戦いの舞台が違うというのは見ていて飽きなくてすごく良かったです。たった26話しかないのに、地球人の少年との交流話が3回もあるし、エンぺリアス星に戻った回も何度かありました。他にも、昔の仲間とか子供や動物を救う話とか、友情の話、ブライマンの秘密に迫る話とか、いろいろあって良かったです。
・敵が可愛い
ロボレオンのことです(笑)。一人称が「ロボ」だったり、見た目が「少年ジャンプ」のキャラクター(ジャンプコミックスの背表紙の一番上に描かれてる海賊みたいなやつ)をギャグ調にした感じで、面白キュートな見た目です。ロボレオンとバラクロス(女性上官)の関係は、ドロンジョ様とその子分みたいな感じで、あそこまでお気楽ではないけどシリアスでもなく、毎回中途半端なギャグで楽しませてくれました。バラクロスのお色気に目がハートになったり、ロボレオンはそんな感じの敵です。結構卑劣な奴なんですけど、いかにも「怪人」って感じの敵よりは見やすくて良かったです。バラクロスも、敵にしては珍しく「褒めて伸ばすタイプ」の人なので、ロボレオンはどんなに失敗してもあまり怒られていなかったのが珍しかったし面白かったところです。
ロボットアニメの敵は、主人公たちに毎回負ける訳なんですけど、その負けた後の反応がマンネリ化しないようにするのも大変だったんじゃないかと思います。
・ダイケンゴーの口が可愛い
いつもは閉じていてマスクのような物に覆われているけど、怒った時に牙のある口が現れます。きっと獣系のイメージなんでしょうけど、どうみても「猫」にしか見えず、とてもキュートでした。火を吹けるところもイイ!!
・ベルト剣が素敵
このアニメでは生身の戦いは銃よりも剣メイン。これがすごくカッコイイんですよ。
EDの歌詞でも出てくる「ベルト剣」。普段は普通のベルトなのに、バックルの部分に手をかざすと柄が出てきてそれをスッと引くと剣が現れる、現実では絶対に不可能な便利な武器。取り出す時には「魔法のステッキ」のようなキラキラ感もあって、カッコよさと華麗さの両方を併せ持っている・・と私は思っています。欲しい!でも、突然故障したら焦るどころか即アウトですね。
・サブタイトルのフォントが凝っている
サブタイトルには「〇〇星」というのが必ず入っていて、「星」の字は「うる星やつら」の「星」とおなじようなフォントです。このサブタイトルを描くだけでも結構手間がかかったのでは?
★気になったところ★
・作画が雑
他の東映ロボットアニメは、「まぁ許せる」「崩壊」「神作画」「普通」のローテーションだったと思いますが、このアニメはちょっと変わっていて、同じ回の中でいい時と崩れる時がありました。同じ回なのに絵が統一されてないって一体どういうことなんだろう??「今回は全部良かったな」という話はほぼなかったんじゃないかと・・。このDVDジャケットみたいな絵で動いてくれたらどんなに良かっただろうなぁ。
・OPとED
キャラデザのところでも触れた通り、OPは人物が一切出てこなくて、ダイケンゴーが合体・変形したり敵を攻撃したりする描写のみ。EDは逆に人物だけしか出てきません。OPはクオリティ的にはどうなのかよくわかりませんが、EDの止め絵はもっと丁寧に描いて欲しかった・・。そんなに作画スタッフがいなくてギリギリのところでやってたんだろうか?
あと、どんなにロボットメインの番組だったとしても、やっぱり少しはOPに人物を出すべきだったと思う。内容的には人間ドラマもちゃんと描かれていた方だと思うのに・・もったいない。あと、OPの歌詞テロップの♪宇宙魔神ダイケンゴー♪の「宇宙」のところが「うちゆう」になっていたのがずーーっと気になってました。他にも♪いざいざ開店 大輪軒♪とかいろいろくだらないことを考えてしまいました・・。
・ブライマンの正体がバレバレなのに明かさない謎
ブライマンの正体は、1話でロボレオンに暗殺されたライガーの兄、ザムソンです。ライガー達が銀河系の惑星を回って、ロボレオンを倒すという目的以外に描かれていたことの一つが、ブライマンの正体が誰なのか?ということでした。孤独な戦いを続けるライガー達の前にどこからともなく現れて、ピンチを救ってくれるブライマン。といっても毎回登場するのではなく、本当にピンチの時だけで助けに来なかった回も結構あります。
正体については、視聴者には初登場時からずっとバレバレ。ライガーもわりと早いうちから気づき始め、両親や弟・ユーガーも「どこかで見たことがある気がする」という感じでみんなうっすら気づき始めます。あまりにも「ザムソン兄さん感」がにじみ出ていたため、ライガーも途中で本人に確認しますが、ブライマンは頑なに否定し続けます。その理由として、「もし正体を明かせば自分を助けてサイボーグ手術をしてくれたグッダー博士が疑われてしまうから」ということが本人の口から語られます。グッダー博士はマゼラン星の獣骨メカを作っている科学者の中の一人で、マゼラン星の銀河系征服の反対派。エンぺリアス側と繋がっているとバレるとロボレオン達に殺されてしまうのです。でも、それならその事情込みでライガー達にこっそり伝えれば問題ないことなのに。もう一つの理由として、ライガー達の成長を妨げてしまうからという兄としての考えがあるのかもしれません。そういう事情って、漫画とかアニメのあるあるですからね(笑)。
きっと、みんなに正体を明かして感動の再会を果たすのは最終回までお預けなんだろう、と思ってワクワクしながら期待していたのに、肝心の最終回でも結局ブライマンは正体を明かすことはなく、そのまま宇宙へ飛び立ってしまいました。今度はもう誤魔化しようがないほど家族全員にバレバレで、ここで否定するのは逆におかしいだろうと思ったんですけどね。そもそも1話でザムソンがやられたのは、油断していたからというのもあるので、それがよっぽど許せないのかもしれません。あの時肉体が死んだ時点でもうザムソンではないと思っているとか・・。それにしても、もっとどうにかしてほしかったと思います。ライガーを何かの攻撃から庇った時にマスクが割れて正体が明らかになる、とかでも良かったのでは。
もともと、生前のザムソンという人物について詳しく描かれていなかったことも違和感につながったと思います。回想シーンでもいいから、そのあたりを描いてほしかった。どれだけ立派だったのかとか、ライガー・ユーガーとはどんな兄弟関係だったのか、とか。「あのザムソンなら、自ら正体を明かすことはないだろうね」と納得できる理由が欲しかったです。
・ブライマンのマスクがダサい
ブライマンは、いつもフルフェイスのヘルメット(?)というか、マスクを付けていて最後まで素顔を見せることはありませんでした。そのマスクの口の部分には般若のお面みたいに牙を剥いた口が描かれており、それがいつ見ても意味不明で「その口の絵、いる?」と思ってしまいます。
コロナ禍になった最初の頃、「マスクに口を描いたらいいじゃない」という冗談を言ったり、実際口の絵が描かれたウケ狙いマスクが売られていたりしていたけど、あれを連想してしまいます・・。
それ以前に、ブライマンのマスクって着脱可能なんでしょうか。サイボーグだから、あのマスクが顔の一部っていう可能性もありますね。
・オトケとアニケのスベリが見ていられない
ある意味、最終回の次に気になったところかもしれません(笑)。オトケとアニケは兄弟ロボットで、誘ってもいないのにクレオと一緒に付いてきた、王家の子分ロボというか、お手伝いロボというか、マスコットロボというか、そんな感じの3枚目ロボットです。
一切冗談を言わないライガーと、真面目なクレオに変わって、2体揃ってダブルでボケをかましてくるのですが、たまにライガーがこれをスルーして、クレオも微妙な反応をして、基地が地獄のような空気に包まれることがありました。それがちょっと見ていて居たたまれなくなるというか、せっかく体を張って場を和ませようとしているんだから、もっと相手にしてやればいいのになぁと心から思いましたよ(笑)。でも、ライガーがここで「何言ってんだよ、おまえはよぉ。うるせぇんだよ」というのは違うと思うし、それはもうクーゴや甲児でしかないし、毎回クレオにツッコミを任せるのも荷が重いような気がするし。そうでなくてもクレオは積極的にツッコミに回ってくれる時もあるし。この事態をどうすれば解決できたか考えてみたところ、ここはやっぱりもう一人メンバーがいれば良かったと思う。それも、ライガー・クレオと同世代だったら、ラブラブな二人の間で孤立してしまうので、恋愛云々とはまったく関係ない子供キャラ。いろいろ自分で解決できる手のかからない子供キャラがいたらイイと思う。それこそボルテスの日吉みたいな、戦いとか基地の留守を任せられるタイプの子がいたら、番組的にも「視聴者に合わせてチビッコキャラも用意したぜ」感が出て良かったんじゃないかと思います。他のアニメもマスコットロボと子供キャラは大体セットになってますしね。
・味方が少なすぎる
ライガーと旅する仲間、クレオ・アニケ・オトケを除けば、あとはなんとブライマンとユーガーのみ!!究極の少人数制だと思います(^^;) あとはエンぺリアス王・王妃がいるけど、これは両親なので仲間とは言えないし・・。それを言ったらブライマンとユーガーも兄弟か・・。「気になったところ」として書いたけど、単に「気になっただけ」で、この話はライガーが孤独な旅を続けて自分達の力で乗り越えていくところに意味があると思うので、これで良かったのかもしれません。あとは上に書いたとおり、「スベリ止め」としても戦力としても機能するキャラがもう一人いても良かったかなと個人的には思います。
・ザムソン兄さんだけ顔が似ていない
ライガーとユーガーは、顔がよく似ていて誰が見ても兄弟だとわかります。二人とも顔の基礎が同じなのにライガーがワイルド系で、ユーガーは美少年系。髪型も髪の色も同じなのに、目の描き方や、髪質の違い(ライガーはゴワゴワしてそうだけど、ユーガーは柔らかそう??)で性格が表されていて、それがすごいなとずっと思っていました。二人が同時に登場することは少ないので、たまに一緒に出てきた時に兄弟だとすぐわかるようにあえて似せて描かれていたんだと思いますが、ザムソンはひとりだけ二人とはまったく顔立ちが違っていました。そもそもザムソンは1話の冒頭ですぐに殺されて、その時も鎧で顔の周りが覆われていたので、いまいち顔の印象が薄いのです・・。その後はずっとブライマンのあの奇妙な般若マスク姿で、目だけしか見えてないし・・。視聴者への正体バレを防ぐためにあえて顔の印象を残さないようにしたんでしょうか。
とりあえず、ライガー・ユーガーがヒーロー顔なのに対して、ザムソンはモブキャラ顔というか、ひとりだけ地味目なお顔だということはわかりました。あと、名前もひとりだけなんで「〇〇ガー」じゃないんだ?という疑問もありますね。やっぱり第一王子と二番目、三番目ではいろいろ扱いが違うのかな
・ダイケンサー
「アイアイサー」のダイケンゴーバージョン(造語)で「了解しました!」ということ。クレオやアニケ・オトケはライガーから何か指示された時に「ダイケンサー!」と返事をするのです。予告でも「次回「〇〇」にダイケンサー!」というふうに、番組の決め台詞的に使われていたのですが、これがなんだか恥ずかしくって(笑)。でもこの言葉を使っているのはクレオ達だけなので、ライガーからの強い指導があって言わされているだけなのかもしれません・・。他にも「ダイケンGO!」という掛け声もあります・・。ライガーは案外こういうダジャレ的な言葉遊びが好きなのかも??
ちなみに、ロボレオン達も負けじと「マゼランサー!」という独自の言葉を使っています。
・未完で終わった最終回
最終回、マゼラン大帝はダイケンゴーに倒され、ロボレオンはバラクロスによって仕掛けられた爆弾の巻き添えになって基地ごとお亡くなりに。これはこれで問題なかったのですが、バラクロスは爆発前にロボレオンを置いて自分だけ飛行メカで脱出していて無事だったのです。「態勢を整えてマゼラン大帝の仇をとってやる」とまで言っていて、反省の色は全くないのでまた何らかの方法で悪事を働く気満々です。その後、爆発してしまうというようなオチもなくそのまま終了。
一方、エンぺリアス側も、上で語ったとおり最大のイベントだと思っていたブライマンの正体明かしもなく、ブライマンはそのまま宇宙へ。ライガーもユーガーにエンぺリアス星を任せて、ブライマンを追って宇宙へ旅立ちます。クレオ・アニケ・オトケも一緒に行きたいと連れ立ち「またこれからも4人で旅を続けるぜ!」みたいな感じで終わってしまいます。
結局また1話に戻ってしまったような形でしたが、終わり方自体はこれでもまぁいいかと思えました。最初から「王子稼業はたくさんだ」とか言ってたくらいで、ライガーは元々王位を継ぐ気なし。そんなライガーが戦いから戻っていきなり王位を継ぐのも不自然だし、かと言って王位を継いだユーガーを目の前にして何もしないのも変だし。旅に出て外から星を守るっていうのが一番きれいな終わらせ方だと思います。不満点はバラクロスを片づけるところまでやって欲しかったというところと、ブライマンの正体の件。せめてどちらかはスッキリさせて欲しかった。どちらかを選べるとしたら、ブライマンの方かな(笑)。
私の感想としてはこんな感じです。なんだかんだで面白かったし、もっと続きを見てみたかった。王子様が戦う系の話が好きな方にはおススメです。