超時空要塞マクロス


マクロスにもいろいろシリーズがありますが、私は82年に放送されたこのシリーズと、84年に公開された映画「愛・おぼえていますか」しか見ていません。見ようと思ったきっかけは、98年頃の深夜か早朝に、たまたまTVシリーズの再放送をやっていて、それを見てからでした。その時に、絵柄が気に入ってレンタルビデオを借りたのですが、すっかりハマってしまいました。私は、子供向けのアニメが好きで、あまりこの手のアニメファン向けの番組にはハマったことがないので、我ながら意外なモノにハマってしまったなぁ・・と未だに思っています(笑)。

内容はと言えば、地球とゼントラーディー軍の戦いを、主人公の輝(ひかる)・未沙・ミンメイの三角関係のドロドロを交えて描く、といったもので、かなり省略しまくっていますが(汗)そんな感じです。

実は、肝心の戦いについてはあまり理解してない所があったりしてそのあたりはウヤムヤに・・。完全にキャラクター達の人間模様を楽しみに見ていたので、熱心なファンには怒られてしまうかもしれません。

このレビューをするために久々にTVシリーズを見直しましたが(と言っても早送りで飛ばしただけですが・・)今見てもやっぱりイイですね~。テンションが上がります。最初はお互いに同じ民間人同士、同じ立場で仲良くなった輝とミンメイ。最初は無邪気だった二人ですが、戦いが続くにつれ、軍人になった輝と歌手になったミンメイは時間も、考え方もすれ違い始めます。そして、いつの間にか、当初はケンカばかりしていた同じ軍の上官、未沙に魅かれ始める輝。そのすれ違いっぷりや未沙への魅かれ(乗り換え)っぷりがなんとも言えずテンションが上がるばかりです。その間にもKYなカイフン兄さんの乱入、フォッカー先輩の死など試練盛りだくさんです。フォッカー先輩ファンの私としては、あんなに早く死んでしまうなんてショックでしたが・・。あの「パインサラダ」の回はちょっとトラウマになってます・・。


それから、マクロスといえばやっぱりミンメイ派か未沙派か?が話題になる所ですが、私は未沙派でした。でも、決してミンメイも嫌いではありません。年齢のわりに地に足が着き過ぎた未沙に比べて、ミンメイは対照的な自由奔放な女の子。悪い子ではないのですがやっぱりちょっと頭が軽そうな発言が多かったりして、本人には自覚も悪気もないのですが、そこがイラッと来るところですね~。それでも、敵の前でも臆することなく堂々と唄ったりするシーンは良いと思いますし、後半は「飲んだくれ」カイフン兄さんに耐えつつ、ドサ周りをしたり(最初はアイドルとしてチヤホヤされていたミンメイも、苦戦していたようで・・)シビアな部分が描かれています。結局カイフンとも別れ、忘れた頃に輝を頼るも、最終的には1人になり「歌」だけを支えに旅立っていく・・。結構可哀想なヒロインなので憎めないんですよね。カイフンとの別れのシーンとか、最終回で涙を見せずに去っていくシーンとか(ここで雪が降ってくるのもナイス演出!!)鳥肌モノです。もし、ミンメイか未沙、どちらかのイラストを描けといわれればミンメイを描くと思いますし、未沙の軍服とミンメイのアイドル衣装が用意してあって、どちらかのコスプレをしなければいけないと言われれば(そんな事態は絶対に来ないけど(笑))、ミンメイの方を選びます。ちょっとイヤだけど、ムカつくけどなんだか心の底では羨ましいというか、私にとっては不思議なヒロインです。

あと、ミンメイといえばアイドル!!マクロスといえば歌ですからね~。放送当時は花の82年組とかで、リアルでアイドルがすごかった時期なんですよね。ここでいろいろ語ってますが、私もこの時期のアイドルが一番好きです。

ミンメイがアイドル(ミス・マクロス)になったきっかけは、町内会(?)の会長がオーディションに勝手に応募した、というまさにいかにもな設定!!本物の当時のアイドルでも「おばさんが勝手に応募した」とか「自分は受けるつもりはなかったが、友達に付いて行ったら自分が選ばれてしまった」「友達から『自分だけ応募するのは心細いから一緒に応募しよう』と頼まれた」とかがありがちですからね~。本当にその通りの人もいると思いますが、中には、もし「自分で応募した」と言ってしまったら「よっぽど自身があるんだな」と思われてなんだかイヤだからごまかした、という人もいたかもしれません。でも「歌が好きで、絶対に歌手になりたいと思ったから自分で応募しました」という人もいたでしょうね~。なんだか話が大幅にズレましたが(笑)、ミンメイが唄う歌は、物語の展開やミンメイの心境にシンクロしていて、これがまた素晴らしいんですよ。このことに関しては次回詳しく書きたいと思います。

もう1つ、ミンメイといえばあの当時ならではのブリブリした仕草!!一番忘れられないのが最初の頃の話で、輝と一緒に噴水の前で写真を撮るシーン。ピンクのワンピース姿のおめかしミンメイは、輝に「よく似合うよ」と言われると、無駄に髪を振り乱しくるっと振り向き、グーにした両手を顎のところに持っていくブリっ子ポーズで「ウフッ(ハート)よかったぁ(ハート)」 ・・・ただ、「よかった」の一言なのにあのシーンはセル画をいっぱい使ってると思います。私は、このシーンを呆然として見守るしかありませんでしたが、実はこれぞマクロス!!女性キャラの仕草がとても細かいのです。回によってはすさまじい絵柄の回もあって、作画の面で難ありとされることも多いようですが、こういう気合の入った回の印象が強くて、私にとっては作画がどうこうという印象はありませんでした。

未沙は、ミンメイとは見た目も性格も正反対です。おまけに、最初の頃はたった2歳しか齢が変わらない輝に「オバサン」呼ばわりされるという待遇の違い!!でもたった2歳の差(しかもまだ10代・・)でオバサンなんて当時でも無理がありますよね~。確かに、未沙は10代に見えませんけどね~。17歳の輝にとってオバサンなら、せめて22~23歳くらいの設定にして欲しかったところです。
最初はガチガチの真面目人間のように描かれていた未沙ですが、回を増し、輝との関わりが多くなるにつれて、隠れていた可愛い姿が強調されていきます。特にお気に入りは、ゼントラーディー軍に捕まって、輝とのキスを強要されたシーン(哀れ柿崎・・)、その後輝と二人っきりになって自分の生い立ちを語るシーン、輝の部屋にミンメイのポスターや写真が貼ってあったことに嫉妬して、自分の写真を輝にプレゼントしたシーン(かなり微笑ましくて好きです)、あとはケンカした輝に、仲直りに一緒に紅茶を飲もうと誘うシーンですね。あの恥ずかしそうに、勇気を出して誘う感じがなんとも言えませんでした。
それにしても、「マイアルバム」以降の未沙と輝の関係が未だに謎です。お互いにいつの間にか名前で呼び合うようになってたり、美沙は輝の部屋を掃除したり、勝手に出入りしている感じでしたが、輝はミンメイに未練たらたらで・・という微妙な状況で・・。付き合ってるの?どうなの?と真剣に考えてしまいましたよ(笑)。

この二人のヒロインばかりが話題になりますが、主人公は輝です。私は一応女性なので、やっぱり男性キャラの方に注目してしまいます。
個人的にはこのアニメのキャラの中では輝が一番好きですね~。ボーっとしていて、そんなに正義感溢れる熱血漢という感じではないですが、普通くらいに正義感があって、あとは本当に普通の男の子という感じのところが見ていて共感できました。最後の最後まで未沙とミンメイを天秤にかけてしまうという優柔不断さも、ここまで貫かれると素晴らしいと思えてきますね。未沙と付き合って(多分)いながら、ミンメイと二人っきりのクリスマスを過ごし、チューまでしてしまったり、いくらなんでもそれはあかんやろ、とツッコミを入れてしまいます。あと、同じ日に二股デートした回もあきれました。ミンメイからもらったマフラーをして、遅れて美沙の所に行ったら、マフラーに描かれた輝&ミンメイのイニシャルを見られて二股がバレたという展開なんですが、ちょうどこの回を友人と見ていて、二人で「輝ってアホやね~」と言ったのが懐かしい思い出です(笑)。

この三角関係は、輝が二人の女性に振り回される姿が描かれているようで、実は振り回していたのは輝本人だったのでは、という気もしますね。悪口ばかり語ってしまいましたが(笑)、なぜか憎めないんですよ。二股かけるシーンも、呆れつつもなぜか共感できたり・・。基本的に優しい性格なのでそれが災いしている、ということが視聴者にも伝わってくるからでしょうね。美沙とのケンカシーンは漫才みたいで面白いし、輝のキャラ自体が天然系なので愛嬌がありますね。あと、輝が着ている軍の制服が好きです。ロボットアニメでは随一かもしれません。階級によって色やデザインに違いがありますが、輝が着ている赤が一番いいです。主人公って感じがするし。パイロット姿の時のつなぎも、つなぎフェチとしては見逃せませんね。

男性キャラでの次点はフォッカーですね。エッチでプレイボーイでいつもふざけているけど、本当は頼りになる輝の先輩です。あっけなく中盤で死んでしまったのが残念ですが、輝がいつまでも「せんぱ~い」と「教師びんびん物語」のエノモト状態から脱出出来なかったので、これはこれで良かったのかもしれません。クローディアとの大人の世界がまたたまらないですね~~。フォッカー死後のクローディアの描写も切なくてよかったです。

あとは、あまり詳しくない敵関係ですが、敵のゼントラーディー人(宇宙人)は、戦いしか知らない種族なので、ミンメイの歌を聴いたり、キスシーンを見るといちいち「プロトカルチャー!!」「文化だ!!」と大騒ぎです。特に輝と美沙のキスシーンを目の当たりにして「おおおお!!」と反応する姿には笑ってしまいました。普段見慣れない動作や歌を聴くと、なんともいえない今までに感じたことのない感覚にとらわれてしまうようで、戦いの最中でも怯んでしまう、という描写が面白いと思いました。しかも、ゼントラーディー人はとても大きくて、地球人がリカちゃん人形サイズに見えてしまうのですが、そんな小さな生き物のちょっとした行動に翻弄されているというのがすごいですね。

軍やメカについての考察は、かなり苦手なジャンルなので、私の感想はこの程度です。メカといえば、98年に見た再放送で、有井のプラモのCMがあったのですが、これが当時(98年)にしてはかなり古臭い感じで、放送当時(82年)頃に製作された物をそのまま使ってるんじゃないかと思いながら見た記憶があるんですが、どうなんでしょうね??

今回は久々にザーーっと見ただけで、長々と語ったわりには深い所に入り込めてません・・。やっぱりこういうレビューはちゃんと全話見た直後に書いた方がいいですね・・。なかなか難しいことですが。私の手元にあるのは、レンタルビデオを3倍速で○○○○(いけないことです)したモノを、更にDVD-Rに落としたかなり画質の悪い映像です。機会と、お金に余裕があればちゃんとしたDVD-BOXが欲しいですね。

普段メカ物のアニメを見ない人でも、この三角関係にハマれば面白いと思うこと間違いナシです。私は逆に恋愛モノが苦手ジャンルだったんですけどね~(^_^;) 戦いの中の恋愛モノだと大丈夫なようです。恋愛モノに付き物のじれったさがあまりなかったのも見やすくて良かったです。



2008年4月20日 記