ひかりのくにテレビ絵本 花の子ルンルン2 「ルンルンのすてきなはなことば」


 

この絵本はアニメの3話、「古城に咲く七色の花」が元になっています。細かい部分はかなり省かれていますが、内容はだいたい同じです。

絵本の内容は、ルンルンはセルジュと一緒に七色の花があるというレナールというおじいさんの屋敷に行きます。その娘のエレーヌとみつばちを飼っているジュリアンはお互いに愛し合っているのに、レナールはふたりのつきあいを認めません。みつばちに屋敷内の花の蜜を吸わせるためにジュリアンが現れると、薬を撒いてみつばちを駆除しようとした上、なんと銃を向けて追い払う始末。エレーヌがジュリアンをかばったため、レナールパパはショックで失神。最後はそんなパパをルンルンが介抱しつつ説教して言い聞かせ、「愛の絆」という意味をもつ「すいかずらの花」の種を渡してハッピーエンド。

この絵本がすごいのは、ただでさえ7ページでつじつまを合わせなければならないのに、なんとこんな濃い内容(事件発生→トゲニシアの花粉風で吹き飛ばされる→変身→クライマックス→解決)をたったの5ぺージでまとめている所です。残りの2ページはルンルンのファッションショーのコーナーで、イラストのみのページになっています。ものすごい余裕ですね。ただ、いろんな部分が省かれているため、ちょっと無理のある展開になったりしちゃってますが、それでもちゃんとまとまっています。

省かれた部分で目立つのは「最初からルンルンとセルジュが一緒に行動している上、ジュリアンとの出会いのきっかけが描かれていない」「レナールがエレーヌとジュリアンとの仲を反対する理由が描かれていない」ということでしょうか。特に、反対する理由が書かれていないのが一番すっきりしないですね。アニメでは「身分の違い・妻を亡くした寂しさから娘を自分ひとりの物にしようとしている」という理由がありました。ファッションショーのページがなかったらそのことを描くことができたのでは・・と思わないでもない・・。でも、この話は、「テレビ絵本」を買うような小さな子向けではないと思ったし、細かい設定よりファッションのページの方が子供も喜ぶかもしれません。そもそも、なんでこの回を絵本にしたんだろう、と思います。もっと楽しい内容の回にすればいいのにと思いました。

 

花粉風に飛ばされるルンルン達。きせかえではキュートだったトゲニシアも普段はこんな感じです。

 

エレーヌに近づくジュリアンをなんと発砲によって阻止しようとするレナールパパ。大胆というか何というか・・娘は守れるかもしれないけど、捕まりますよ(汗)。
おまけにその時のセリフが「おまえも はちといっしょに しね!」って・・。子供向けの絵本(しかも少女マンガ)で「しね」だなんて凄まじい・・。あまりの暴言にさすがのルンルンも口あんぐり。

 

ルンルンのファッションショーのコーナー。
こういうの、いいですね。ドレスがちゃんとその花のイメージどおりにデザインされています。




2007年4月25日 記