「ときめきトゥナイト」 ときめきランゼ



82年にタカラから発売された「ときめきトゥナイト」の人形、「ときめきランゼ」です。

「ときめきトゥナイト」は82年~90年代半ばくらいまで「りぼん」で連載されていて、87年~92年の途中までずっと「りぼん」を愛読していた私はちょうどど真ん中世代!子供の頃一番好きだったマンガで、一番影響を受けたと言っても過言ではありません。私が初めて買った「りぼん」は、忘れもしない、87年の3月号でした。当時小学2年生で、それから中学2年まで買い続けていて、時期的には蘭世編の終盤から愛良編の序盤までになります。そんなわけで、なるみ編を一リアルタイムで楽しみましたが、好きだったのはやっぱり蘭世編でした。私は小4~小6の途中まで、主人公の蘭世に憧れるあまり、髪の毛を蘭世と同じくらい長く伸ばしていたことがあります(^^;) でも、小学6年の頃にちょっと「ときめきトゥナイト熱」が冷め始めて、その頃に新たにハマったのが「姫ちゃんのリボン」。今度は姫ちゃんに憧れた私は、腰のあたりまであった髪の毛をバッサリショートカットにしてしまったという思い出があります(苦笑)。でも、蘭世ヘアーだった時も、姫ちゃんカットの時も既に小学校高学年だったので、このことを周りに公言するのが恥ずかしくて、大人になるまで誰にも話せませんでした。

中学生になって、少年漫画の面白さに目覚めた私は、少女マンガでは物足りないと感じ始めて徐々に少女マンガからは離れていきました。そんな時に流行り始めたのがセーラームーンで、セーラームーンはヒーロー物の要素もあり、ギャグ回もあり、その上私が大好きなちょっと懐かしい感じの可愛さも持ち合わせていたので、すっかりツボにハマってしまったのです。長々と語りましたが、セーラームーンを好きになる前はずっと「ときめきトゥナイト」だったという話でした(笑)。

「ときめきトゥナイト」を最後に読んだのは30年以上前で、しかも愛良編の途中で止まったままです。もう一度最初から読み直して、最後まで辿り着きたいな、と長年思っていますが、逆に「このまま子供の頃読んだ思い出のままにしておくのもいいかもな・・」という気持ちもあります。大人になってから読むと、子供の頃に比べていろいろな感情が薄くなっているし当時は感動したシーンも「あれ?こんな感じだったっけ??」とか、いつの間にか思い出補正をしていたことが自分自身にバレてしまいますからね


人形についてですが、82年にアニメ化されていた時に発売された物になります。アニメにも原作にも似てないけど、とても可愛い!!お気に入りです。

人形はこれと、もう一回り小さいサイズのもの、抱き人形が発売されていたようです。私が持っているこの人形は、リカちゃんより大きく、バービーと同じ大きさの物です。このあたりもあまり詳しくありませんが、確かバービーと同じボディを使っているんじゃなかったっけ?顔も似てるし。サンダルと指輪が懐かしいです。私が小さい頃持っていたバービー人形も、これと同じデザインのサンダル&指輪だったので。
私は元々あまり撮影が得意ではありませんが、今回は特になかなか可愛く撮影することができず、苦労しました。その原因は、やっぱり一番のポイントである黒髪のような気がします。明るい色の髪の毛の方が、かなり撮りやすいと思いました。
それにしても、80年代独特のこのドレスのデザイン、質感がたまらないです・・。昔の女の子向けの人形や小物類はみんなこういうチュールレースが付いていたし、当時のアイドルもみんなこんな恰好でしたね。可愛い・・。

この蘭世人形は15年くらい前にオークションで入手したと思います他の人形はガラスケースに入れて飾っていたりするのですが、これは作品自体への思い入れが強すぎて、恐れ多すぎて(?)飾ることができず、ずっと冷暗所で保管されています(笑)。でも、できれば小4~小5の頃の、一番ハマっていた頃の自分に買ってあげたかったな・・どんなに喜んだだろうな・・と思えて切なくなります。私がりぼんを買い始めたのが、蘭世編の終盤だったので、一番好きだった蘭世編のグッズや付録をあまり持っていなかったんですよね。それで、数少ない付録や切り抜きをめちゃくちゃ大事に保管して、欲しいものは自分で絵を描いて手作りしていたり、涙ぐましい推し活をしていたことを思い出します。
子供の頃に欲しかった「ときめきトゥナイト」の付録やグッズを大人になってからいくつか入手したのですが、自分が欲しくて買ったはずなのにそれが届く度に「嬉しいけど、今じゃないんだよ・・」と切なくなってしまうので、今では欲しくても集めないことにしています(苦笑)。

吸血鬼と狼女の間に生まれたモンスターの女の子、というファンタジー(?)な主人公ですが、魔法のステッキやコンパクトを使ったりするヒロインではなかったため、おもちゃはあまり出ていなかったようで、人形以外だとおしゃれセット、ミシン、変身セットの狼の耳としっぽ(原作でもあった、お母さんに噛まれた後、耳としっぽが出る症状に悩まされたやつ。アクシデントでああなったのに、おもちゃ化されていたとは・・)くらいしかなかったようです。ステッキやコンパクトは無理でも、魔力を上げる(安定させる)ペンダントとか、魔界人の証のペンダントとかオルゴールとか、色々作れそうなのにもったいないな~と今更ながら思ってしまいます。もし東映がアニメ化してバンダイがおもちゃを作っていたら、どうなっていたかなと思います。
元々アニメ化する予定だったのか、序盤から人気が高かったからか忘れましたが、とりあえず連載が始まってすぐのアニメ化だったため、アニメの方は色々アレで、オリジナルストーリーの中にたまに原作の話を入れたりして、それ以外は学園ドタバタコメディという中途半端な内容で終わってしまいました。内容的にはかなりアニメ向きで人気も出そうなのに、なぜ最初のアニメ化以来、今まで40年以上映像化していないのか不思議に思います。せめて蘭世編だけでも改めて原作に忠実にアニメ化してほしかったと思います。元の作品がどんなに好きでも近年リメイクされた作品にはほとんど興味がなく、見たいと思ったことがありませんが、ときめきトゥナイトなら絵も内容も忠実にアニメ化されたら見てみたいかも・・と思います。

2024年12月27日 記