ビデオ戦士レザリオン 全話レビュー 20話

内容
地球では、遊園地、客船に時限爆弾が仕掛けられ、爆破されるという事件が起こっていた。そしてある日、野球の実況中継をしていた敬の兄が爆発事件の巻き添えを食ってしまった。入院した兄を見舞う香取一家とオリビア。オリビアはそこで「爆破事件の犯人は地球に住んでいる月系住民だ」ということを耳にして落ち込む。しかし、その噂を流していたのは地球で内乱を起こさせようと企んでいる反乱軍だった。企み通り、地球は大混乱。敬はなんとか内乱を沈めようとレザリオンで説得に向かう。


今回の話は結構戦争色が濃く出ている回だと思います。もう番組も中盤ですし、回によっては随分ユルかったレザリオンもだんだん戦いが深刻になる様子が描かれていくようになります。そして、番組開始以来、忘れた頃に登場していたオリビアのパパ、そしてパパを心配するオリビアの様子がやっと深く書かれるようになってきます。

このごろ、地球では遊園地や客船に時限爆弾が仕掛けられ、爆破される事件が起こっていました。
そんなある日、香取家では敬・オリビア・敬のお母さんがテレビの野球中継を見ています。アナウンサーは敬のお兄さん。しかし、楽しい時間を過ごしていたのもつかの間、例の時限爆弾が野球場に仕掛けられていたのです。お兄さんは爆発に巻き込まれてしまいました。
入院したお兄さんを見舞う香取一家とオリビア。怪我は大したことはなく一安心です。見舞いに来たにも関わらず、敬とお姉さん(ちなみに兄にとっては妹)は「兄貴は野球中継という柄ではない」とか「新米だから何でもやらされてるのよ」と言いたい放題。でも無事だったからこそ言える冗談ですね。患者からすると、こういう時は褒められ始めた時の方がヤバイのです。そんな和やかムードも、お兄さんとお父さんの「最近起こっている爆破事件は月系住民の仕業だ」という話題でぶち壊されます。「許せないわ!」と怒るお母さん。オリビアはショックを受けます。オリビアこそ、父親が月基地で働く『月系住民』だったからです。
敬は「母さんに悪気はないんだから」と、お母さんのせいにして慰めてましたが、言い出したのはお父さんとお兄さんの方だと思うんですけどね~。香取家がオリビアの前でこの話題を出したのには、深い意味はありません。オリビアと香取一家は家族ぐるみで付き合っていて、家族と一体化していているので、単にオリビアの境遇をすっかり忘れていただけだと思います(汗)。相変わらずのほほんとしてますね。

その時、公園で「爆破事件は月系住民の仕業だ」と演説を始める男が現れました。集まった人々はみんな賛成しています。敬とオリビアは「何の証拠があるんだ」と反論しますが、「子供に何がわかるんだ」と相手にされません。この男の考えは「月の反乱軍は卑怯だから、月に肉親がいる月系住民も卑怯者だ。月系住民は追放すべき」というムチャクチャな物。敬とオリビアはカンカンに怒りますが、人々は賛成するのでした。
街では暴動が起こり、月系住民が営業している店が破壊されてしまいます。

連邦軍では大統領達との会議が開かれていました。この暴動を止めさせる方法を考えるためです。今回、初めて敬も会議に参加してます。しかも、「月系住民を収容所に入れてしまえば・・」という大統領の意見に対して、「それをやるなら暴動を起こしている人々の方ですよ」と立派に意見していました。相変わらずスーパー中学生ぶりを発揮してます!!基本的に、敬はG1とG2だけじゃ手に負えないという時など、ここぞという時に登場して二人の手柄を横・・いえ、とどめを指すだけでよかったのですが、今回は大好きなオリビアが関係していることもあって「ひとごと」ではなく、じっとしていられなかったようです。

反乱軍ではいつものように良からぬことが企まれていました。今までの事件・演説は視聴者の予想通り全て反乱軍の自作自演で、地球住民と月系住民の内部紛争こそが目的だったのでした。また反乱軍の「楽して地球征服作戦」が開始されたわけです。前回の「飢餓作戦」といい、今までどんな刺客を送り込んでも戦いではレザリオンに歯が立たなかったので、それ以外の作戦に力を入れているのかもしれません。・・・とはいえ、どんな凝った作戦を立てても最終的にはロボット同士の戦いになるんですけどね。

月基地ではオリビアのパパを含む地球へ家族を残している人々が、反乱軍に個人情報を聞かれていました。パパの前にいた山中清太郎さん(38)は、地球にいる妻や娘の名前、住所まで言わされてましたが、パパは「妻も子もいません」とウソを言ってごまかしていました。かなり怪しまれて、イマイチ騙しきれてない感じでしたけど。あと、何気に山中清太郎さんは伏線キャラ(?)です。その他大勢キャラだと思って油断していると後で驚きますよ。

インスパイアによると、家族のことを聞いていたのは、地球へ住む家族達を内乱に巻き込むためです。反発する山中さんは銃殺されそうになりますが、オリビアのパパの助け舟によってなんとか免れることが出来ました。今回のパパはなかなか凛々しいですね。

場面は一転して、敬とオリビアは体育の授業で野球をやっていました。相変わらず男女混合授業。おまけに敬達の体操着は、少しでも腕を挙げるとヘソが見えてしまうセクシー丈シャツ。いろんな所でツッコミ所があります。

そんな時、影から様子を伺う女の子がいました。その子の名前はユリ子。オリビアの昔からの友達なのだとか。そしてこのユリ子こそ、街での暴動で破壊された店の娘で、反乱軍に反発しようとした山中さんの娘だったのでした。いや~、ここで繋がりが判明するとは。山中さんはオリビアのパパと同じく月の鉱山技師。ユリ子は同じ境遇のオリビアを地球住民対月系住民の暴動に参加するように誘いに来たのです。心配した敬は「オリビア、まさか・・(参加するんじゃ・・)」と疑ってましたが、そんな訳ないでしょ~(笑)!
とはいえ敬も、15話でレザリオンのニセ映像が流出した時、オリビアから「敬、あなたまさか・・」と疑われていたので、これで「おあいこ」ですね。

街では以前公園で演説していた男を中心にして暴動が起きていました。この男は反乱軍の手先が変装した姿だったのです。連邦軍の基地では「この暴動をどうする?」と呆然としていましたが、敬は「ぼくに行かせてください!」と立候補!チャールズやサハラの心配もよそに、親指を立てる余裕すら見せる敬。レザリオンで飛び出していきます。一体どんな作戦が開始されるのか?と期待していたら街の真ん中で仁王立ちしたレザリオンの中から「こんな馬鹿げた戦いはやめてください!」と演説・・・。相変わらず滑舌良すぎな敬の声を聴いていると今まで古谷徹さんが演じてきたいろんなキャラクターが頭に浮かんできます・・。そしてなぜか若井おさむさんの顔も・・。どう見ても演説で暴動が鎮まるような状態ではないんですけど、さすがの敬もそれしか浮かばなかったんだろうな。それにしても、この演説を聞いたら声で中の人の正体がバレバレな気がするんですけどね~・・・。騒ぎが収まりそうになかったので敬は「わからない奴は強制排除するぞ!」と言って人々を踏みつけようとします(汗)。結局実力行使ですか!!いかん、それはいかんですよ敬!!

「これはやばいぜ!」みたいな感じで暴動の中にいた反乱軍の方々がブラックベアに乗って出撃します。攻撃開始で人々は逃げ惑い、暴動はウヤムヤになって終了。敬はいつものように普通に敵を倒します。今回は暴動作戦に労力を使っているため、前回同様戦いのシーンはあっけないです。

戦いが終わると、壊れた建物・怪我人だけが残り、街は静まり返っていました。雨の中佇む敬とオリビア。「これからどうなるのかしら」と不安げなオリビアに「どんなことがあっても君を守る」と敬は約束します。いつものように二人の仲のよさを見せ付けて、爆破事件や暴動については何の解決もせず終了。

全体的に明るいトーンで話が進んでいたのに、なかなかマジなラストシーンでした。それにしても、オリビアの幼なじみは日本人のユリ子・・・。オリビアって一体いつから日本にいるんでしょうね?後半の話で、洗脳されたお父さんと京都を訪れて「6歳くらいの時、家族で来たことがあるでしょ」とオリビアが説明するシーンがあるので、少なくともその頃から日本に縁があったということですね。
東京が舞台なのにも関わらず、レザリオンのメインキャラで日本人なのは意外にも香取家だけ。普段はあまり気にならないんですけどね。でも、いろんな人種がいた方がいかにも近未来って感じがしてカッコイイですよね(笑)。



                                                        

2008年11月23日 記