ビデオ戦士レザリオン 全話レビュー 13話

内容
今日は5月27日、年に一度の地球人類平和記念日だ。全ての人類が安心して休めるようにと設定されたこの日は、戦ったり働いたりすると罰せられてしまうのである。その前日に地球連邦軍基地・ミラクルベース内で勉強していた敬は、そのまま基地に教科書を忘れてしまったことに気づくが、取り戻そうにも基地が休みになっていることを知り大慌て。敬は、明日の試験勉強のためにミラクルベースの鍵を求めて奔走するが、その時反乱軍の襲来が・・・。


ああーー・・ついにこの回について語る日が来たか・・・。おそらくレザリオンの中では一番有名な珍エピソードだと思いますが、私の中ではワーストエピソードベスト3の1つなんですよ(^_^;) 客観的に見るととてもユニークで、よくこんな話が作れたなぁと感心してしまうほどなんですが、敬目線で見ると「こんなのありかよ~!!」と絶叫したくなること受けあいです。しかも、私はこの回を見るとあるトラウマを思い出して、そういう意味でもダメダメです・・。スタッフの方々の悪ノリぶりも恐ろしく、特にお母さんの描写が怖いです。楽しんで作ってるなぁ~というのはよくわかるんですけどね~。

それから特筆すべきは、今回の作画監督が越智一裕さんということです。越智さんの絵は丸っこくて目の描き方にすごく特徴があるのと、全体的にキラキラした感じで他の回と雰囲気が全然違うのですぐにわかりますよ。最近のアニメはどうかわかりませんが、昔のアニメは作画がすごくいい回とあまり良くない回の差が激しくて、レザリオンで「いい回」として注目されるのが越智さんの回です。これから後半に向かって越智さん作画の回は度々登場するので楽しみです。
それから、今回のレビューで初めて気が付いたんですが、エレファンが一切出ません!!また忘れられてます(汗)。

まずは前日の描写からですが、基地内で勉強している敬を、よっぽど暇だったのかチャールズとサハラがからかっています。そんな時に反乱軍の攻撃が。いつものようにさっさと軽く倒した敬は、シルベスタ将軍に「明日はゆっくり休むように」と言われてそのまま帰宅してしまいます。教科書を置きっぱなしだということを忘れて・・・。
翌日、学校が休みだということを忘れて登校しようとした敬(またか・・・)は、朝お母さんが起こしに来なかったこと、朝食の準備がなかったことを不信に思い、お母さんを拡声器で(汗)起こしますが、「平和記念日だから」と相手にしてくれませんでした。

この平和記念日というのが、全ての人類にとっての休日で、その日一日だけは戦闘はもちろんのこと、働いてもいけないのです。もし背いてしまえば「平和記念日に違反する行為」として罰されてしまうというムチャクチャな記念日。そんな訳なのでテレビも放送していなければ、電車やバスなどの公共機関も全てストップ。もちろんお店なんかも全てお休みという実際なら絶対にありえない日だったのです。もしこんな日が実際にあったら・・といろいろ想像してみたんですが、無理でしょうね。休んでいる人がいるということは、必ずどこかにその分働いている人がいるということなのです。
誰の働き手も借りないとしたら、家の中でずっと寝てるか、徒歩で公園にピクニックくらいでしょうか・・・。それでも、やっぱり病人や怪我人が出たり、何らかのアクシデントがあるでしょうし、特に医療関係が全て休みになるというのは絶対に無理でしょうね。

敬は明日の試験勉強をするのに、教科書を基地に忘れてきてしまったことに気づきます。基地へ連絡を取るも、「今日は平和記念日なので休みです」のアナウンスが流れるのみ・・・。真っ青の敬はシルベスタ将軍をはじめ、いつもの軍のメンバーに電話しますが、誰とも連絡が取れません。
このシーンなんですよーー!!私のトラウマは・・・。

職場での話なんですが、数年前私は某施設へ休日出勤して留守を守るという仕事(詳しく言えば全然違うんですけど、だいたいそんな感じ)をしていました。そしてある日、ちょっとした事件が起こりましてそれがバイトの私ではすぐに判断できないことだったので、上司達に連絡を取ろうと電話をかけまくりました。それでも誰も出ないんですよ。イヤな汗を出しながら、焦りまくる私。結局その時は誰とも連絡が付かず、一緒にいた施設の警備員と協力してなんとかその場をしのいだんですが、それから数時間後、競馬場にいた上司から「携帯に着信残ってたけど、何かあったの?」と弾んだ声で連絡があった時は泣きそうになりましたよ・・。私にとっては出勤でも、上司にとっては休みの日ですからね・・・いちいち携帯ばっかりチェックしてるわけありませんよね・・・。わかっちゃいるけどこの日は『辞 め た い』と思ってしまいました(笑)。

この時のことを思い出して、私はレザリオンのこのシーンを見ると動悸&ヘンな汗が出るのです(@_@) 
もし、私のこのエピソードをアニメ化するとしたらサブタイトルは「休日出勤」だな。

そんな時、オリビアは剣道部の女の子達に誘われて海に遊びに来ていましたが、そこでなんとシルベスタ将軍・ブルーハイム博士・チャールズ・サハラと合流。みんな同じ所で遊んでいるというのが素晴らしいです。このシーンも、なんかイヤな感じですね・・・。戦争中に遊び呆ける軍の人々、試験勉強のためとり残された敬・・・。もう勉強なんてしなくていいと思うんですけどね~。変な所でクソ真面目なんですよね、敬って。私なら試験はみんな軍の内部からブルーハイム博士にやってもらうけどなぁ。バレない程度に改ざんしてね。

反乱軍では若い兵士達がゴッドハイドとインスパイアに「地球連邦軍が休んでいる今こそ攻撃のチャンス」と詰め寄っていました。しかし、逆に二人に「平和記念日」の大切さを説かれる始末・・・。「平和記念日に戦いの話などしたくない」と一蹴されてしまいました。なんだか気が抜けてしまいますねぇ~・・。「反乱軍も、元は地球人だから『平和記念日』を守る」っていう、その理屈もどうかと思うんですけどね。

心配したオリビアは敬に電話しますが、おかげでシルベスタ将軍と連絡を取ることが出来ました。基地の鍵を持っているのはシルベスタ将軍と秘書のモンローだけ。将軍がいる海は遠いので、敬はとりあえずモンローの自宅へ行きますが、ボーイフレンド(?)とイチャついていて出てくれません。敬はジャッキーチェンのようにマンションの窓際から侵入。いつもあれこれとセコい手を考えて苦労せずに事を済ませる敬ですが、今回は珍しく体を張ってます(笑)。最初は覗きと間違えられるものの、すぐに気づいて入れてもらえた敬は無事に基地の鍵をゲット!後は教科書を取りに行くだけだ。頑張れ敬!!

バスや電車、タクシーも動いていないので、中学生の敬の唯一の移動手段は自転車!!他の回ではバスにのって基地へ向かうシーンがあったので、敬の家から基地まではそこそこ離れているものと思われます。到着した時には外は真っ暗でした。やっと教科書を取り戻したと思ったら、反乱軍の攻撃が!!無人のミラクルベースは攻撃を受けるばかり。このままではやられてしまう、と敬はレザリオンに乗り込みます。敬、何気に超ピンチ!!!

バカンス気分に浸っていた将軍達もやっとこのことを知らされ、軍の雰囲気に逆戻りです。平和記念日だけ使えるという反乱軍との直通電話(!)でゴッドハイドに直接連絡を取りますが「平和記念日に違反して出撃していった兵士は我々の敵でもある。後で処分するつもりだ」という一言のみでした。勝っても負けても反乱軍自体には全く影響がないということですね。運が良ければレザリオンを倒せるわけですし・・・。これがすごく説得力があるというか、「セコいけど、なるほど!!」という感じです。戦略(?)としてはシビれます。逆に、敬が反撃してしまえば、地球連邦軍は敬を処分しなければいけないのです。敬が取れる方法はただひとつ。「日付が変わる28日午前0時まで逃げまくること!!」。最初は戸惑う敬ですが「逃げるだけならレザリオンを自動操縦にして、その時間を利用して勉強すればいいんだ」と開き直ります。このあたりが日頃の敬らしさを発揮していて面白いですね。

敵の動きをインプットした敬は早速レザリオンの中で明日の試験勉強を始めます。
海では将軍やオリビア達が0時までのカウントダウンを始めています。そして0時を回った時、いつものようにチャールズ、サハラ、そして地球連邦軍の皆さんが出撃開始!チャールズとサハラは敬を「よくやった」と褒めますが、肝心の敬は力尽きてレザリオンの中で就寝中。。。0時を回ったことで、反乱軍も出撃を開始しますが、攻撃されたのは地球連邦軍ではなく、平和記念日に出撃した反乱軍の兵士達でした。平和記念日違反のため処分されたのです。そんなこんなで敬の長い一日は終了。

翌朝、敬はお母さんに投げ飛ばされて起こされますが、肝心の試験勉強も結局できておらず「ダメだこりゃ」という感じで終了。

今回の話は、戦いに大きな進展はなく、平和記念日に違反して出撃してしまった兵士達が処分されてしまうだけなんですよね・・・。「援護に来てくれたぜ!!」と喜んだ直後に仲間から撃墜されるシーンはなかなか衝撃的ですよ。それ以外は、敬が教科書を取りに行くだけのドタバタ話になっていて、その対比もなんだか怖いです。

暑苦しい展開が好きな私は、この話の妙にしらけた所、人をおちょくったような、皮肉ったような所がダメで、今回このレビューをするために改めて見直したけどやっぱりダメでした(T_T) この回に限らず、前半のレザリオンはそういう展開が度々あるんですけどね。この話はその集大成ともいえるかも・・。ただ、ちょっと一風変わった話でもあるし、レザリオンでなければ出来ない、レザリオンらしい話でもあると思うので、ロボットアニメ好きな方は一度見てみてほしいと思います。主人公が戦いの最中に操縦席で試験勉強して、居眠りしている間に戦いが終わっていたなんて、このアニメを置いて他にないですよね(笑)。






2008年10月6日 記