ビデオ戦士レザリオン 全話レビュー 9話

内容
エリックシッドの攻撃を受け、初めて敗北した敬はやっと真面目に対策を練ろうとするのだった。一方、チャールズとサハラも、G1とG2を出撃不能にされてしまい悶々としていた。前回に引き続き、「南極に基地設立」の使命を遂行するエリックシッド。彼の活躍が気に入らないインスパイアは、エリックシッドに個人的恨みを持つバイソン中尉を援護につけるが・・。


8話の続編です。前回エリックシッドのブラックベアによって真っ二つに傷を付けられていたレザリオンですが、いつの間にか傷は消えていて、しぶとくブラックベアに歯向かいます。結局「このままでは勝ち目がない」と退却を命じたのはシルベスタ将軍でした。前回は「どうなるんだろう??」というくらいバッチリ傷付けられて、いかにも「やられた」感が演出されていたのに、なんとなくあっけなかったです。しかも、レザリオンはレーザーファイター型になって退却しますが、エリックシッドは追いかけることもせずにそのまま逃がしてしまいます。追いかけてトドメを刺せば早いのに・・・と思わずツッコミを入れてしまいますが(私はどっちの味方なのか・・)、「ブラックベアではレーザーファイターに追いつくことはできない」という理由がありました。「ブラックベアよりもレザリオンの方が性能が良い」ということは敵・味方周知しているようで、敬が真剣に戦っていれば、負けることはなかったようです。その考えがいつも念頭にあるためか、地球連邦軍にはそれほど緊迫感がないのかもしれません。「今回の戦いは敬にとっていい薬になったじゃろう」とブルーハイム博士はいつものようにのん気なおじいちゃん目線なのでした。

エリックシッドの活躍が気に入らないインスパイアは、「以前エリックシッドに弟を殺された」という過去を持つバイソン中尉を彼の援護として呼び出します。こうなると、その後の展開が大体想像出来るかと思いますが、微妙に予想がはずれるかも??まぁ大体は予想通りなんですけどね。
ちなみにこのバイソン中尉は弟を殺されたとはいえ、最初からそこまで深い恨みを持っていたわけではなく、インスパイアに「憎いだろう?憎いだろう?」と挑発されて徐々に・・・という感じです。インスパイアもこの頃はまだ威厳たっぷりですね。まさか後半、あんな扱いをされようとは想像も付きません(^_^;) このことについてはまた別の機会に語りたいと思います。

エリックシッドは凄腕だし、G1、G2が出撃不能だし、敬は敗北のショックから立ち直ってないだろうし、今後どうするよ?と連邦軍では話し合いが行われていました。意外にも、シルベスタ将軍もブルーハイム博士も、そしてチャールズとサハラも敬を強制的に戦わせようとはしませんでした。特に、チャールズとサハラが敬を頼ることは全話通してもほとんどなかったと思います。助けにいくと喜んでくれますけどね。

敬は悪夢にはうなされたものの、思うほどダメージは深くありませんでした。俺の心の弱さにつけ込まれて・・と普通のアツい少年マンガだと、この後訓練したり修行したりするシーンが出てくると思うんですが、敬君はひと味違います。草原に寝転んで、前回、オリビアが剣道の参考にと読んでいた「宮本武蔵」の本を読んでいました。実戦せずに本を読んで理解しようとする所が「文系ヒーロー(?)」の敬らしくて面白いですね。おまけに一緒にいたオリビアも「敵に勝つ方法、見つかった?」とのん気です。まるで「カバオ君、父ちゃんの入れ歯見つかった?」と同じノリです。
緊張感のない敬だけど、一応本は真剣に読んでいたようで、オリビアの話も耳に入りません。オリビアの持っていたポップコーンをつまもうとして、間違えて胸を触って殴られるシーンなんて、イイですね~。オリビアに殴られて「なにすんだよ!」と逆ギレする敬が笑えるんですが、その直後、突然敗北の理由に気がついた敬は、ダッシュで基地へ向かいます。

その頃、エリックシッド達反乱軍は南極に基地を作ろうと地球に向かい始めました。出撃できないチャールズとサハラは悶々としていましたが、じっとしていられなくなったチャールズは皆が止めるのも聞かず、基地にあった旧式のロボットで無理矢理出撃してしまいます。それを見ていたサハラも「私も負けちゃいられない!」と付いていってしまいました。二人とも、甲児君とマリアちゃんじゃないんだから。特に、チャールズは7話でみんなに迷惑かけたばかりなのに、なかなかやらかしてくれますね(笑)。その荒っぽい所がアツくてイイんですけどね~。
その後、基地内で格納庫に向かうサハラと敬が衝突。胸元にぶつかって、「サハラのオッパイ、オリビアのより大きかった~(ハート)」と喜ぶ敬でしたが、あまりに無邪気すぎて全くいやらしさが感じられませんでした(笑)。しかし、読書時のオッパイネタのオチがここに来るとは、油断できませんね。

出撃しようとする敬を、シルベスタ将軍は「本当に大丈夫?」というニュアンスで止めますが、「今回の戦いはレザリオンが負けたんじゃありません。俺の驕った心が負けたんです」と立派に的確な反省の言葉を述べます。エリックシッドに負けた後、敬がやったことと言えば

①寝ている時、夢でうなされる
②草原に寝転んで「宮本武蔵」を読む
③オリビアのお菓子を掴もうとしてオッパイを掴んでしまう
④基地でサハラと衝突

なんですが、敬が悟ったのは③の直後でした。この時、敬の頭に何が浮かんだのか謎ですが、何がきっかけになるかわかりませんね~。
オリビアの推しもあって、シルベスタ将軍とブルーハイム博士は敬の出撃を許可します。

旧式のロボで戦っていたチャールズとサハラはやられっぱなしでしたが、レザリオンが救いに現れます。エリックシッドは、レザリオンをまた前回と同じく「バイオブレスセンサー作戦」で倒そうとしますが、敬にはネタばれになっています。息遣いが聞き取れない上、バイソン中尉の予想通りの裏切りで電波のような物が発信され、エリックシッドは焦りまくり。前回と立場が逆転し、レザリオンは両手に剣を持ち、「ツインソードクラッシュ」でエリックシッドのブラックベアを倒したのでした。
凄腕と名高いエリックシッドを倒した敬は、夕日の中カメラ目線で佇んでいました。チャールズに「見事な二刀流戦法だったぜ!」、サハラに「私達、また借りができちゃったわね」と褒められて「テヘへ」な敬でしたが「向こうが負けてくれただけさ」と謙遜し、「敬も少しは大人になったってことかしら」「ウフフ」「アハハ」と3人は和むのでした。

2話連続エピソードだったわりには、エリックシッドの戦いはインパクトが薄いような気がしないでもないですが、敬が成長する話なので結構気に入っています。

特に、後半のエリックシッドはあっけないくらい弱かったと思います。せっかく登場したバイソン中尉も、最後に妨害電波(?)のスイッチを押しただけで死んでしまいましたし・・・。しかも、あの流れだと、スイッチが押されなくても敬は勝っていたと思います・・。バイソン中尉の裏切りを「微妙に予想がはずれるかも?」と書いた理由はこれです。こういうキャラが登場した場合大抵内輪もめで、主人公がトドメをさす前に敵の仲間によって殺される、とか主人公が瀕死で「もうダメだー!!」という時に敵の仲間が倒してくれるというパターンが多いと思います。しかし、さすが我らのレザリオンはこのパターンを打ち破ってくれました。「裏切り行為がささやかすぎて、主人公達にも、本人にも気づかれていない」!!深いですね~。



                                                        

2008年09月8日 記