週刊少年ジャンプ」に全てを捧げた中学・高校時代。高校3年生だった1996年、そんなジャンプに少しずつ変化が現れました。それまでアニメ等で親しんでいた作品が徐々に最終回を迎え始め、80年代から活躍されていた作家さん達の作品がなくなってきていたのです。「ああ、世代交代なんだな」ということが目に見えてわかりました。当時自分が一番好きだった作品も「何か違うな」という方向に来ていたので、ジャンプ購読をやめてしまいました。マンガ・アニメ熱が冷めた時期第2弾の到来です。
そんな時、学校から自転車で帰宅途中のゴミ置き場でステキな物に出会いました。80年~82年までの古~い「アニメージュ」がまとめて置いて(捨てて)あったのです。「ゴミ」として捨ててあるんだから・・と、ほんの少しだけ躊躇しましたが「見たい」という思いの方が強かったです。私は周りに誰もいないことを確認して、それを自転車のカゴに全て入れて持って帰りました。よく覚えていませんが多分20冊程度はあったと思います。
家に着いて早速読みふけりました。「009」の特集が組まれていて、絵柄が気に入ったのと内容が面白そうだったのでレンタルビデオを借りてみました。それで思い切りハマってしまったという訳です。そして、それが70年代アニメにハマっていくきっかけでもありました。
今でも私はあの時の「アニメージュ」は神様からの贈り物だと思っています(笑)。
もう全てがツボでした。それぞれのキャラクターが主役の話があって、そこで哀しい過去が明らかにされたり、 普段の話も結果的に9人が頑張って戦っても報われなかったり、人間に誤解されたまま終わったり、結構後味の悪い話も多かったように思います。でも、そんな悲壮感漂う「009」に今まで見てきたアニメと違う雰囲気を感じ、すっかりシビれてしまいました(>_<) レンタル用のビデオには収録されていない回があり、それが見たいというためだけにLDプレーヤーとLDを購入してしまった程です。今でも覚えている後味の悪い回は「ウエストサイドの決闘」「闘うマシーンにはさせない」「裏切りの砂漠」 です。
中でも一番キツかったのは「ウエストサイド」でしょうか。ジェット(002)が昔の友人に輸血をしたくてもサイボーグだから出来ない。でもサイボーグだということは言えない・・それで昔の友人達に「白状者」呼ばわりされながらも「これでいいのさ」と去っていく話でした。もう見ていて辛すぎて冷や汗が出ました(T_T)
ああ、あと「スピードに命をかけた男」もカッコよかった・・。「なぜなんだー!!」というジョー(009)の叫び声で終わるラストも忘れられません。
私が一番好きだったのはやっぱりジョー(009)でした。少年院から脱走途中でつかまってサイボーグにされたというハードな過去、職業がレーサー、ハーフ、金髪、それに井上和彦さんの寂しげな声がマッチして私を含む多くの女性ファンの心をわしづかみにしたのではないかと思います。
原作の設定ではジョーの髪の色は茶色だったと思います。アニメでは黄土色がかった黄色で塗られていましたが、金髪の男性が主人公のアニメは当時では珍しかったのではないでしょうか。私はその金髪が気に入っていたのですが、その後の映画「超銀河伝説」でも、数年前放送されていた平成版でも茶色になっていました。やっぱり基本は茶色なんでしょうね。
あと、79年版といえばファッションにも注目です。ムックや雑誌に載っているスタッフの方の話によると、戦士の時と普段の生活のけじめをつけるために、009達の私服を毎回変えた、ということが書かれていました。「それが女性ファンをくすぐったのかも」とも書かれていましたが、まさにその通りやられました(笑)。ジャケットの下にシャツ(+崩したネクタイ着用!)やTシャツ、それかチェックっぽいシャツ一枚というのが定番だったと思います。冬はトレンチコートやハンチング帽を被ってる時もあって大変オシャレでした。デザインは同じでも色が毎回違って、本当に衣装持ちだった印象があります。
それぞれのシリーズで009の性格も微妙に違っていますが、やっぱりこの79年版が好きです。白黒版はあまり見たことがないのでよくわかりませんが平成版の009はあまり擦れていない感じがしました。79年版は普段は落ち着いているけど、キレたら何をするかわからないような影を感じさせる所が良かったです。009に限らず、他のキャラもどこか暗い影を感じさせるように描かれていたと思います。
逆に、全てのシリーズに共通するのは009の女性遍歴でしょうね(^_^;)
| 2006年10月18~19日 記 |
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